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最終更新日:2023.11.22 公開日:2023.11.20

2023年度 上半期・新車販売台数ランキング【乗用車・小型車】トップ5に新型車が3車種ランクイン!

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表する統計データより、2023年4~9月における車名別新車販売台数(軽自動車を除く)をまとめた。新型コロナウイルス感染症や半導体不足の影響により、減少していた総販売台数は前年比122.7%と回復基調。車名別でみると、「トヨタ・ヤリス」が昨年上半期に続いて4年連続トップとなった。

文=KURU KURA編集部

写真=トヨタ

2023年度上期の新車販売台数は前年比122%の大幅増

2023年度 上期 新車販売台数(乗用車・小型車)。 出典=一般社団法人 日本自動車販売協会連合会の資料をもとに編集部で作成

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2023年4~9月における新車売台数(軽自動車を除く)は、普通乗用車と小型乗用車の合計が124万2377台(前年比122.7%)と、大幅に増加した。

車種別にみると乗用車が82万9650台(前年比133.2%)、小型車が41万2727台(前年比106.1%)とどちらも増加。乗用車の方がより伸び率が大きかった。

昨年度上期の新車販売台数は、新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、半導体や電子部品の製造・流通が滞り、自動車メーカーが部品の調達難に陥ったことを原因に減少傾向にあった。しかし本年度になると、半導体不足は解消に向かっていて、販売台数もコロナ禍以前の水準に向けて徐々に回復している。

2023年度上期・ブランド別新車販売台数ランキング

2023年度 上期 ブランド別新車販売台数ランキング(乗用車・小型車)。 出典=一般社団法人 日本自動車販売協会連合会の資料をもとに編集部で作成

次にブランド別の新車販売台数(※)を見てみよう。1位はトヨタで64万4109台(前年比137.5%)。2位は日産で12万2867台(前年比114.3%)とどちらも販売台数を大幅に増加させた。3位のホンダは11万9393台(前年比97.2%)とトップ3の中で唯一販売台数減少となった。

乗用車ブランドで前年比が最も伸びたのはレクサスで4万7422台(前年比226.9%)。レクサスは、4月18日にLサイズミニバンの「LM」、6月5日にコンパクトSUV「LBX」、6月9日に悪路向けSUV「GX」と次々と新型車を発売。それらの売れ行きが好調であることが要因だろう。

※ブランド別新車販売台数:従来のメーカー別統計で「輸入車」に含まれていた、日本車メーカーの海外生産車を含む。また、従来のメーカー別統計(ナンバーベース)同様、特殊車、トレーラー(被けん引車)、その他の不明車両は販売台数に含まれない。

2023年度 上期 車名別新車販売台数ランキング

次に2023年上期における車名別の新車販売台数(乗用車・小型車)をランキング形式で見てみよう。

2023年度 上期 車名別新車販売台数ランキング(乗用車・小型車)。 出典=一般社団法人 日本自動車販売協会連合会の資料をもとに編集部で作成

トヨタ・ヤリスクロス

1位:トヨタ・ヤリス 9万4443台(前年比112.1%)

1位は、トヨタ・ヤリスで販売台数は9万4443台(前年比112.1%)。2020年から3年連続で首位をキープしている。

ヤリスは通常の5ドアハッチバック以外に、スポーツモデルの「GRヤリス」、コンパクトSUVモデルの「ヤリスクロス」をラインナップ。コンパクトカーながら多様なニーズに応えられるモデルを有することが首位をキープし続ける所以だろう。


トヨタ・カローラクロス

2位:トヨタ・カローラ 6万7724台(前年比117.1%)

トヨタ・カローラは2年連続で2位にランクイン。販売台数を6万7724台(前年比117.1%)と伸ばした。

カローラは2019年9月にセダン・ワゴンともにフルモデルチェンジ。無印の”カローラ”というネーミングが復活して話題となったモデル。2021年9月にカローラ初のSUVモデル「カローラ・クロス」が発売されてからは、近年のSUV人気も有ってか販売台数が底上げされている。


3位:トヨタ・シエンタ 6万3949台(前年比252.0%)

トヨタ・シエンタ

トヨタ・シエンタは、販売台数6万3949台(前年比252.0%)と大幅に伸ばして、昨年の13位から3位へとランクアップした。

シエンタは、2003年にデビューしたミニバン。2023年8月にフルモデルチェンジを果たし、3代目モデルが発売されたことで一気にランキングを駆け上がった。

トヨタのミニバン唯一の5ナンバーで3列シートと2列シートをラインナップ。3列シートのモデルでは、コンパクトなサイズ感ながら7人乗りが可能。後席にスライドドアを採用しているなど、使い勝手が良くファミリー層を中心に人気がある。


4位:トヨタ・プリウス 5万4005台(前年比382.7%)

トヨタ・プリウス

4位のトヨタ・プリウスは、販売台数5万4005台(前年比382.7%)とトップ10の中で最も前年比を向上。昨年の21位から4位へと大幅なランクアップを果たした。

2023年1月にHEV。3月にPHEVがフルモデルチェンジして発売されたことが販売好調の要因だ。新型プリウスでは、これまでの「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながらも第2世代TNGAプラットフォームを採用して低重心化。さらに19インチ大径タイヤの採用で安定性と静粛性を高めている。


5位:トヨタ・ノア 4万9587台(前年比169.4%)

トヨタ・ノア

5位は、トヨタ・ノアで販売台数4万9587台(前年比169.4%)と販売台数を伸ばし、昨年7年から2ランクアップした。

ノアは、2022年1月に兄弟車であるヴォクシーとともにフルモデルチェンジ。クルマの骨格となるプラットフォームに、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)に基づいたGA-Cプラットフォームを採用。さらに最新化された予防安全機能「Toyota Safety Sense」を搭載したことで、トヨタ車で初となる交差点で交差する車両や自動二輪車も検知が可能となった。

2022年10月には、自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車の安全性能評価試験「自動車アセスメント(JNCAP)」において、ファイブスター賞を受賞。その安全性能からも注目を集めている。


2023年度上期の販売台数ランキングでは、昨年トップ5にランクインしていた日産・ノート、トヨタ・ルーミー、ホンダ・フリードがランクダウン。代わりにシエンタ、プリウス、ノアがランクアップした。それによりトップ5は、全てトヨタ車となった。

また、SUVタイプを設定する車種が席巻していた昨年のランキングと比較するとファミリーカーの人気が上昇しているように見える。果たしてこれは、新型発売というトピックによる一時的な流れなのか、それともSUV人気が徐々に低下しているのか、下半期のランキングにも注目したい。

2023年上期 新車販売台数ランキングのトップ50は、ギャラリーページにて一覧でご覧いただけます。

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次回は12月5日からスタートです!
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