クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

道路・交通最終更新日:2023.10.05 公開日:2023.10.06

高速道路で緊急地震速報を受信したら? 落ち着いて数秒後の揺れに備えよう

高速道路で緊急地震速報を受信したら、落ち着いて数秒~数十秒後の揺れに備えなければならない。いざというときのために、ドライバーの知っておくべき正しい行動を解説する。

文=宮本 菜々(KURU KURA編集部)

資料=NEXCO中日本

スマホがピロン・ポロ~ンと鳴り出す! 緊急地震速報とは?

緊急地震速報を受信後、数秒~数十秒に大きな揺れが発生する。© northsan – stock.adobe.com

記事の画像ギャラリーを見る

突然、ピロン・ポロ~ンと鳴り出すスマートフォン。画面には「緊急地震速報」の文字。地震の発生する地域と「強い揺れに備えて下さい」の文言。地震の多い日本に居住していれば、皆さんも、受信したことがあるのではないだろうか。

緊急地震速報を発信するのは気象庁である。地震発生直後、強い揺れの到達する時刻や、各地の震度などを予想して素早く知らせるものだ。緊急地震速報の受信から強い揺れが到達するまでの時間は数秒~数十秒。その間に、机の下に避難する、コンロの火を止める、稼働している機械を停止するなど、最低限の身を守るための行動をとる。

当然、高速道路を走行していて緊急地震速報を受信したドライバーも、短時間で身を守るための行動をとらなければならない。

高速道路で緊急地震速報を受信したときの正しい行動

高速道路を走行中に緊急地震速報を受信したら……?画像:© yamasan/takasu – stock.adobe.comを元に作成

高速道路を走行していて、スマートフォンやカーラジオで緊急地震速報を受信したときは、以下の行動を徹底してほしいとNEXCO中日本は呼びかけている。慌ててスピードを落とせば、後続車の衝突を招きかねないため、まずは落ち着いてほしい。

NEXCO中日本では緊急地震速報受信時の正しい行動をまとめている。資料:NEXCO中日本

走行中に緊急地震速報を受信したら

ハザードランプを点灯してから速度を落とす
緊急地震速報を受信していない、または気付いていない後続車に危険を知らせるためにハザードランプを点灯してから減速する。急ブレーキは絶対かけないように。

大きな揺れを感じたら安全に停止する

緊急地震速報を受信してから数秒~数十秒後に大きな揺れを感じたら、急ハンドル、急ブレーキを避け、できる限り安全に停止する。

車両を停車するときは、トンネルの出入口の近くやのり面(人工的に造られた斜面のこと)の下は崩落の危険を伴うため、極力、避けるようにしてほしい。また、警察や消防などの緊急車両の通行を妨げないよう、車両はできれば左側(できなければ右側でも)に寄せ、中央部は空けておこう。そして、停車後は速やかにエンジンを止めよう。

施設内で緊急地震速報を受信したら

サービスエリアやパーキングエリアなどの施設内では、慌てて出口に走り出さず、落ち着いて係員の指示に従がうように。

大地震の発生後は通行止めになるので要注意だ。© Nakano – stock.adobe.com

高速道路を走行して緊急地震速報を受信することは、地震の多い日本では、誰にでも起こる可能性がある。落ち着いて正しい行動をとり、後は、警察や高速道路事業者の指示に従うしかない。安全に高速道路から下りるために徹底してほしい。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(4月30日まで)
応募はこちら!(4月30日まで)