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最終更新日:2023.10.06 公開日:2023.10.05

タミヤの新作ミニ四駆が斬新! オオカミとドラゴンがドライバーになった!?

タミヤの超人気・四輪駆動車模型「ミニ四駆」は、2022年に生誕40周年を迎え、現在4度目のブームを迎えている。そこで今回は、9月30日~10月1日に東京ビッグサイトで開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」のタミヤブースに展示されていた、新作ミニ四駆を紹介する。

文・写真=岩井リョースケ(KURU KURA)

(c)Thomas - stock.adobe.com

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動物たちの適度なデフォルメが人気?

1982年にタミヤ(旧 田宮模型)から誕生した動力付き自動車模型「ミニ四駆」は昨年、生誕40周年を迎えた。そして、コロナ禍で“おうち時間”が増えたことで、かつてミニ四駆世代だった人が親子で楽しむようになり、ミニ四駆界では第4次ブームが起こっている。

筆者は第2次ブーム頃(1994年~)にミニ四駆にハマった世代だが、未だに人気が衰えぬミニ四駆は現在どのような進化を遂げているのだろうか。それを確かめるべく、東京ビッグサイトで開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」のタミヤブースにお邪魔させてもらった。

タミヤのブースではクルマや飛行機などの模型、プラモデル、ラジコンがそれぞれ模型店のように配置されており、目当てのミニ四駆は、遠くからでも目立つ入口付近に配置されていた。

タミヤのブースはまるで本物の模型店のように、新商品を展示したショーケースと、カウンター越しにエプロンを着用したスタッフが接客。このスタッフは商品の制作担当者なので、目の前にある商品のことなら何でも答えてくれる。

そのミニ四駆コーナーで最も注目を集めていたのが、精悍な顔つきをしたオオカミが乗ったマシンと、金色の龍が乗った、やたら縁起が良さそうな雰囲気を漂わせたマシンだった。

ミニ四駆は現在、小さな子どもでも組み立てられる“ビギナーズミニ四駆”シリーズから、高性能な走りを目指したハイエンド向けの“ミニ四駆PRO”シリーズといった、7つのシリーズを展開している。

このオオカミの人形が乗っている新作は、シャフトドライブによる4×4構造を搭載した“レーサーミニ四駆”シリーズで展開される「ミニ四駆 オオカミ2(ARシャーシ)」だ。同シリーズには「トヨタ GR ヤリス」や「ダイハツ コペン」といった実車系から、タミヤオリジナルのモデルが展開される中、明らかに異彩を放ち、大ヒットとなっているのが、コアラ、パンダ、イヌ、ネコ、フクロウなどのデフォルメしたフィギュアを乗せた「どうぶつミニ四駆」たちだ。

全塗装済みの動物フィギュアはカッコ良さと可愛さを合わせ持ち、子どもから大人まで虜になっているという。このオオカミに「2」が付いていることから伝わると思うが、人気の動物はすでに第2弾で、他のシリーズにも登場している。パッケージやディテールが気になる人は、ギャラリーページにも写真を掲載しているので確認してほしい。

■ミニ四駆 オオカミ2(ARシャーシ)
●サイズ:全長155mm×全幅97mm×全高47mm
●モーター付き 動力電源:単3形電池2本(別売)
●発売日:2023年12月予定
●価格:税込み1320円

蛍光オレンジの5本スポークホイールにダークブルーのハード大径スリックタイヤを装着して、走行性のもバッチリ。

サンダーショット・オープントップのボディは新規色のダークブルー、ARシャーシはポリカABS樹脂製(レッド)の強化タイプを採用。専用のメタル調ステッカーもセット。

写真左上から順に、オオカミ2、しろくまっこ、ピッグレーサー(ビギナーズ)、ぞうさん、くまモン、パンダ。

次に、金色の龍を乗せたマシンだが、こちらは商品名は「2024年 干支ミニ四駆『辰年』」という特別企画商品となる。実は1998年から“干支ミニ四駆”シリーズがスタートしており、年に一度、干支をモチーフにしたフィギュアを乗せたモデルが出ていたが、しばらくの期間は販売していなかった。しかし、14年ぶりに2024年用の辰年モデルが復活し、紅白を基調として龍もゴールドに塗装されるなど、過去のシリーズよりも絢爛な姿となっている。ボディはオープンホイールのマッハビュレット(ホワイト)、シャーシはレッドのスーパーIIを採用。

どうぶつミニ四駆との相乗効果で、こちらも人気モデルとなるのは間違いないだろう。

■2024年 干支ミニ四駆『辰年』
●サイズ:全長150mm×全幅97mm×全高53mm
●モーター付き 動力電源:単3形電池2本(別売)
●発売日:2023年12月予定
●価格:税込み1320円

「2024年 干支ミニ四駆『辰年』」

ボディはオープンホイールのマッハビュレット(ホワイト)、シャーシはレッドのスーパーIIを採用

ドライバーはゴールドに輝く龍で新年のおめでたい雰囲気を表現

やっぱり速さ×カッコ良さにも憧れる!

筆者の少年時代にミニ四駆ブームだったころは、ボディに肉抜き穴を空けて軽量化すること、そしてコーナリングを安定させるためにフロント・リアバンパーにボールベアリング(あとは社外製の超高回転モーター)を装備すればとりあえず速くなる、という風潮(噂?)があった。

しかし、今やそんな単純な世界ではなくなっているようだ。たしかに軽量化は速くするための工夫のひとつだが、低重心を意識して意図的に重量を増やすパーツや技術も存在しており、そもそもカスタムパーツの充実度が30年前とは段違いだ。

試しにタミヤが9月に配布したミニ四駆のカタログを見てみると、シャーシが15種、パーツ&ギヤが36種、モーターが15種、タイヤ・ホイールが25種、ボディセットが9種、そしてセッティング用パーツが94種も扱われている。何とも奥深い世界になったものだ。

ちなみに速いマシンを求める人には、“ミニ四駆PRO”シリーズの新作「アバンテMk.III アズール クリヤースペシャル(ポリカボディ)」と、「エクスフローリー ポリカボディスペシャル(パープル)MSシャーシ」が特別企画として発売されるのでオススメだ。こちらは軽量でショックに強いポリカーボネート製ボディと、ダブルシャフトモーターをセンターに搭載した、3分割のABS樹脂製MSシャーシは実戦向きに仕上がっているとのこと。これは素人目に見ても軽量かつ低重心で速そうである。

実戦的で機能美を楽しむPROシリーズもいいし、カジュアルに組み立てられて飾れるどうぶつシリーズも敷居が低くて楽しめそうだ。う~む、久しぶりにミニ四駆を買ってみたくなった。

■アバンテ Mklll アズール クリヤースペシャル(ポリカボディ)
●サイズ:全長152mm×全幅92mm×全高53mm
●モーター付き 動力電源:単3形電池2本(別売)
●発売日:2023年11月11日予定
●価格:税込み1320円

■エクスフローリー ポリカボディスペシャル(パープル)MS シャーシ
●サイズ:不明
●モーター付き 動力電源:単3形電池2本(別売)
●発売日:2023年12月予定
●価格:税込み1320円

アバンテ Mklll アズール クリヤースペシャル(ポリカボディ)

エクスフローリー ポリカボディスペシャル(パープル)MS シャーシ

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