ミニカーを箱から出そう! トミーテックのジオラマ&ディスプレイ台が斬新!
9月30日~10月1日に東京ビッグサイトで開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」。今回は、トミカリミテッド ヴィンテージというミニカーシリーズを展開するトミーテック社のブースで見つけた面白いアイテムを紹介する。
トミカとトミカリミテッド ヴィンテージの違いって何?
第61回 全日本模型ホビーショーで見つけた、クルマやバイクのプラモデル、模型、ラジコン等の新製品を紹介する。今回は、若者からハイエイジまで夢中になれる、大人向けミニカーを見ていこう。
ところで「トミカ」と「トミカリミテッド ヴィンテージ」は別会社が作っているのをご存じだろうか? タカラトミー社のトミカは、子ども向けのミニカーとして、安全性や耐久性に配慮した素材や仕様で製造されている。通称「赤箱」と呼ばれるパッケージのサイズ(約78×39×27mm)を基準に、各モデルの大きさが決められているため、クルマのスケールは統一されていない。また、トミカには「トミカプレミアム」や「トミカプレミアムRS」という大人向けのシリーズも存在している。
一方、タカラトミーの子会社であるトミーテック社は、大人のコレクターを対象としたディスプレイ用のミニカー「トミカリミテッド ヴィンテージ」シリーズを2004年から展開。1/64スケールながら、金属製のボディとシャーシ、ゴム製のタイヤ、実車に近似したメッキ表現、ハンドル・シート・ダッシュボードといった細部や質感を高いレベルで再現している。
トミカプレミアムも大人向けとなっているが、トミカリミテッド ヴィンテージはスケールもすべて1/64サイズに統一され、製作も全く別チームが手掛けている。
同シリーズでは、昔懐かしの名車座シリーズや、人気ドラマのあぶない刑事、西部警察、太陽にほえろ! などに登場した超マニアックなクルマ以外に加え、人や動物、道路、建物といった情景小物も展開しており、これらを組み合わせることでジオラマとして楽しむこともできる。
そんなトミーテックから、ジオラマ兼ディスプレイにも使える斬新なアイテムが展示されていた。
たまには箱から出して、飾りましょう!
1/64スケールのミニカーは全長7cm前後で、商品パッケージごと保管してもスペースを取らず、コレクションのしやすさも大きな魅力だ。しかし、購入後はひととおり愛でたら、また箱に入れて保管したままにしてしまう人も多いのではないだろうか?
そこでトミーテックでは、もっとミニカーを箱から出して愛でてもらう機会を増やすべく、ミニカーを並べつつ、ジオラマとしても楽しめる「トミカラマヴィンテージ」シリーズを展開している。このシリーズでは、ガレージや駐車場、ガソリンスタンド、中古車店などにミニカーを同時に何台も飾り、あれこれとシチュエーションを妄想して楽しめることで人気を博している。
そして今回のイベントで大きく展示されていたアイテムが「高速道路」だ。高速道路はストレートとカーブの2タイプが用意され、道路を前後につなげて拡張したり、上下に組み合わせて立体的な情景を作り出すことも可能だ。ストレート・カーブタイプはともに2024年2月に発売予定で、価格は税込み2万5300円となる。高速道路の立体的なジャンクションなどを再現しようとすると、コストも展示スペースの確保も大変そうではあるが、精巧なクルマとジオラマが並ぶ姿につい気分が高揚してしまう。これはミニカー好きにはたまらない遊びだ。
自分の大好きな世界をSNSで拡散せよ!
ミニカーやトイを使った「映え」写真がSNS上でにわかに盛り上がっている。それらには、人それぞれの大好きな世界観が映し出され、第三者にも写真に込められた工夫や楽しさが伝わるものだ。
人生でクルマを何台も同時に持つことは難しいが、ミニカーならそれが叶う。あなたも箱の中で眠っているミニカーを引っ張り出して、ミニチュアの世界で理想のワンシーンを再現してみてはいかがだろうか。
記事の画像ギャラリーを見る