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最終更新日:2023.09.19 公開日:2023.09.19

みんな待ってた! ホンダのモトコンポが現代版になって登場

80年代に人気を博したホンダ モトコンポの後継機がついに登場する。9月14日にホンダは、北米でラストワンマイルの移動手段を想定した新型電動モビリティ「Motocompacto(モトコンパクト)」を発表。ホンダ公式HPやAcura、ホンダディーラーで11月から発売を開始する予定だ。

文=岩井リョースケ(KURU KURA)

写真=ホンダ

eスクーターとして生まれ変わった「Honda Motocompacto」写真=ホンダ

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これは間違いなくモトコンポの後継機!

1981年11月11日に初代シティと同時発売されたモトコンポは、クルマのラゲッジスペースに積載できるよう超小型に設計された“トランクバイク”として、多くのファンに支持されていたが、その後コンセプトモデルが出展されることはあったが、後継機と呼べるようなモデルは発表されていなかった。

そのモトコンポがようやく、北米でeスクーター「モトコンパクト」として生まれ変わることが発表された。モトコンパクトは、モトコンポと同じようにハンドルやステップ、サドルを折りたたんで収納できる構造を受け継ぎ、ラストワンマイルの移動を楽しむ電動モビリティとして開発されている。

ホンダの初代シティ(写真左)とモトコンポ(写真右)のなつかしい組み合わせ。どちらも1981年11月11日に同時に発売された。写真=ホンダ

モトコンパクトの走行シーン。

ハンドルやタイヤ、サドルなどを収納すると四角い形状になる。キャリーハンドルも装備されているので、ここを掴めばキャリーケースとして持ち運べる。

価格は14万円台、日本でも売ってほしい!

モトコンパクトは、個人の交通手段への革新的なアプローチとして、オハイオ州とカリフォルニア州のホンダ・エンジニアによって開発され、すでに32件の特許を取得。重量は18.7kgと軽量で、折りたたんだモトコンパクトは積み重ねたり、キャリングケースのように公共交通機関に持ち込んだり、狭い場所での保管にも便利だ。

開発担当者のコメントでは、モトコンパクトは安全性、耐久性、セキュリティ対策も念頭に置いて設計しているほか、頑丈なアルミニウム製のフレームとホイールを採用、さらにボディ内には充電器も収納できるという。充電は110Vのコンセントを使用した場合、3.5時間でフル充電になり、最大で19.3kmの航続距離となる。

ボディ側面はHONDAのロゴ以外はフラットで非常にシンプルな印象だが、紹介動画ではカラフルなモトコンポが多数登場しており、ラッピングなどカスタムして楽しんでもらう意図があるようだ。

モトコンパクトの日本での販売についてはアナウンスはなかったが、電動原付バイクとしてはもちろん、時速20kmの速度制限装置や必要な装備を装着すれば、16歳以上なら免許なしで乗れる特定小型原付にもなりそうだ。販売価格は日本円で約14万6700円と、円安なこのご時勢を考慮してもかなり魅力的だ。日本で発売されれば相当人気が出そうなだけに、続報に期待したい。

パネルにはデジタルスピードメーターとチャージゲージが表示されている。スマホアプリと連携すれば、Bluetooth経由で照明や走行モードなど設定も可能とのこと。

■ホンダ モトコンパクト主要諸元

モーター:永久磁石タイプ/ダイレクトドライブ
最大出力:490W
最大トルク:16Nm(1.63kg-m)
駆動:前輪駆動
最高速度:時速24.1km
バッテリー容量:6.8Ah
充電時間:3.5時間(110V充電時)
航続距離:最大19.3km(12マイル)
全長(展開時/収納時):967mm/741mm
全幅(展開時/収納時):436mm/93.9mm
全高(展開時/収納時):889mm/536mm
シート高:62mm
重量:18.7kg
価格:約14万6700円
(公表価格955ドルを9月15日時点の為替相場1ドル147.42円で換算した場合)
発売日:2023年11月

モトコンパクトのボディ透過画像。ボディ内には充電アダプターを収納できる。スペース的には他にもモノを入れられそうだが……

モトコンパクトのリアアングル。全幅10cm以下のボディに対し、横幅が20cm近くある原付のナンバープレートを付けた姿がどうなるかも気になるところだ。

モトコンパクトを俯瞰。全幅は展開時が436mmで、収納時は93.9mm。

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