都内でバイク事故が増加! お花見前に今日からできる二輪車の交通安全をおさらい!
これから始まるお花見シーズンは、バイクに乗ってちょっと遠くまで出かけようと計画している人もいるのでは? 警視庁は、昨年1年間に都内で発生した二輪車事故が、一昨年よりも400件以上増加したことを発表した。旅行を十分に楽しむためにも、出かける前に二輪車の交通安全をおさらいしておこう。
二輪車の事故は増加傾向
警視庁は2月1日、2022年の1年間に都内で発生した交通事故の発生件数を発表した。それによると、二輪車に乗って事故に遭った人の数は5996人。そのうち亡くなった人の数は40人だった。2021年と比べると事故に遭った人は456人増加、亡くなった人は5人増加し、どちらも一昨年を上回った。
2022年に都内のバイクの死亡事故で最も多かったのは単独事故だ。その次に多いのが、直進のバイクと右折車が接触する右直事故。バイクに乗るときは、直進中でも優先意識を持たず「対向車が曲がってくるかもしれない」という危険予測をすることが大切だ。
交通事故に遭わないためのポイント
その1「速度抑制」
速度超過は重大事故に直結する。スピードの出しすぎはダメ!
その2「危険予測」
周りの車両などの動きを予測して事故回避。対向車の右折や死角からの飛び出しに注意!
その3「安全確認」
目視でしっかりと安全確認をする癖をつけよう!
命を守るために実践したいこと2つ
2月に警視庁が発表した情報によると、二輪車による交通事故死者の8割が、頭部と胸腹部による致命傷が原因で命を落としている。その割合は頭部が45%、胸腹部が35%だった。なぜ、二輪車の死亡事故は多いのか。その一因は、しっかりと装備を身に着けていないことが考えられる。
二輪車運転時には、ヘルメットの着用は義務だ。また、警視庁は胸部プロテクターの着用を推奨している。しかし、2月の警視庁の発表では、事故死者の27.5%がヘルメットが脱げていたという。また2022年の調査では、二輪車に乗る人のうち胸部プロテクターの着用率は8.9%と低い数字だった。
頭部も胸腹部も損傷を受けると命を落とす可能性が高い。二輪車を運転する際は、ヘルメットのあご紐をしっかりと締めることが肝心だ。そして、少しの距離だからと油断しないで胸部プロテクターを着用することが、命を守ることにつながる。二輪車に乗る方は、ぜひ今日から実践してほしい。