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最終更新日:2022.01.06 公開日:2022.01.06

BEVにおける日本車の存在感──私が気になる車のニュース 2021-2022

日本自動車販売協会連合会によると、2021年1~11月におけるバッテリー電気自動車(以下BEV)国内新車販売は1万8720台と発表。2020年の年間販売台数を上回ることとなった。その内に輸入車が占める台数は7176台で約38%を占めている。これは前年比約2倍の数字。国産BEVは巻き返せるのか?

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国内新車販売で輸入車BEVが急増

2021年11月に発売されたBMW iX4 写真=小林祐史

 日本自動車販売協会連合会が、乗用における20211月~11月のバッテリー電気自動車(BEV)の国内新車販売台数を18720台と発表した。ちなみにBEVとは電池に充電した電気だけで走る電気自動車のことで、燃料電池自動車(FCEV)や、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)は含まれない。

 これは2020年の年間販売台数の14604台を上回る数字だ。202012月に環境省が、BEVPHEVの補助金を従来の2倍(BEVが最大80万円、PHEVが最大40万円)にしたことも、その要因の1つとされている。そのなかで輸入車が占める台数は7176台で全体の約38%を占めている。

 また、EV系の情報会社であるクリーンテクニカによると、世界全体の202110月のBEVPHEVの新車販売台数は589663台で、前年同月と比較すると68.6%増となっている。その世界トップ20に名を連ねる車は、ほとんどが中国メーカー製。それ以外は、テスラのモデルY2位、フォルクスワーゲンのID.45位、ヒュンダイのIONIQ 5(アイオニック5)が12位、フォルクスワーゲンのID.313位、ルノーのゾエが17位くらいなもので、日本車はトップ20内に入っていない。

テスラ モデルY 写真=テスラ

フォルクスワーゲンID.4 写真=フォルクスワーゲン

ルノー ゾエ 写真=ルノー


2022年以降はどうなる?

2022年以降、日本車は巻き返せるのか?

2021年12月のトヨタの説明会で並べられたBEVのプロトタイプ 写真=三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

 2020年における乗用BEVの国内新車台数で輸入車が占める割合は約19%だった。台数で見ると2020年が2812台、2021111月が7176台。つまり輸入車はシェアを約2倍、販売台数を約3倍に伸ばしたことになる。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大により新車の販売台数が落ち込んだ年ではあるが、輸入車BEVの2021年の成長には目を見張るものがある。

 これは2021年以前から輸入車BEVが、セダンやSUV、コンパクトカーといった具合でさまざまな新型モデルを投入してラインナップを拡充してきたことにある。対して国産BEVはラインナップがあまりに薄かった。

 しかし2022年以降の国産BEVには期待したい。なぜならトヨタは2021年12月にBEVに関する新戦略で一挙に16台のプロトタイプを発表している。また日産は軽自動車の新型BEVを予定し、アリアの納車も進むだろう。他の国内メーカーもカーボンニュートラルに向けてBEVの新車開発に注力しつつある。一部のメーカーを除けば、スタートに遅れた感のある国産BEV、2022年以降の巻き返しを待ちたい。

BEVの新車販売台数が増えれば、充電ポイントも増えるか? ⓒU-image – stock.adobe.com


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