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最終更新日:2019.05.22 公開日:2019.05.22

史上最低の正答率達成! 難問だったシルエットクイズ【第4回・解答編】

メイトパークの公式Twitterにて実施中の「クルマ好き4択」。シルエットクイズ第4回は、出題者の“快傑スーパーカー仮面”自身が「これは難しすぎでは!?」と悩んだという車種。はたして正解は? そして正答率は何パーセントだったのでしょうか!?

 もっと難問を!! ということで、出題担当の”快傑スーパーカー仮面”が今回選んだのが、下のシルエットのスーパーカー。あなたはこの車名がわかりましたか? 快傑スーパーカー仮面は「正答率少なくとも60%台にはなるだろう」といっていましたが、それがなんと…! 難易度が高かったみたいですよ^^。はたして、このクルマは何だったのでしょうか?

 今回はなんと、全158票もの投票をいただきました。ありがとうございますm(__)m。票も割れに割れて、どれが正解でも正答率は最も高くて43%という難問。正答率50%切りを達成したじゃないですか!! やりましたね、快傑スーパーカー仮面さん^^。

 快傑スーパーカー仮面「正解は、ホンダ「NSX-R」だ。私にかかればざっとこんなもんだな。最初は『GTO』がどんどん得票していくので、ちょっと難しすぎたかと悩んだ。しかし最終的に『NSX-R』が票を伸ばして逆転し、43%で1位となったのだから、まだまだ簡単だったということだろう」

 今回、難しかった理由は?

 「やはり、予想以上に『NSX-R』と三菱『GTO』のシルエットが似ていたというところにつきるだろう。あと、あまりヒントを出さなかったのもよかったのではないか? もう、お前さんは余計なことを書くな。これからもノーヒントだぞ」

 そ、そうですね(汗)。気をつけます。

 「次も難しいやつを選んであるから、任せておけ!」

 強気ですねー^^。第5回がどんなクルマなのか、楽しみにしております!

「NSX-R」は初代「NSX」後期モデルの”タイプR”!

 それでは、正解のホンダ「NSX-R」、日本の誇るスーパーカーをご覧いただきましょう^^。

「NSX-R」。全長4430×全幅1810×全高1160mm、ホイールベース2530mm、トレッド前1510/後1540mm。車重1270kg。排気量3179cc・V型6気筒DOHCエンジン「C32B型」、最高出力280ps/7300rpm、最大トルク31.0kg-m/5300rpm。サスペンション前後共に独立懸架式ダブルウィッシュボーン。ブレーキ前後共にベンチレーテッドディスク。

 ホンダの初代NA1型「NSX」は1990年に登場し、2001年12月にビッグマイナーチェンジを受け、NA2型となりました。NA2型は後期モデルとも呼ばれています。ヘッドランプがリトラクタブル方式から固定型のプロジェクター方式に変更となり、大きくフロントフェイスのイメージが変わりました。

 「シビック」や「インテグラ」など、ホンダ車の走りを追求した車種には、さらに高性能化が施された”タイプR”という最速グレードが用意されています。1992年11月に初代「NSX」に追加設定された「NSX タイプR」こそが元祖タイプRでした。しかし、2002年5月に追加された後期モデルの”タイプR”は、「NSX-R」と命名されたのです(「NSX タイプR」と表記されることもありました)。

「NSX-R」のサイドビュー。真横から見ると、キャビンがホイールベースの中央に収まっており、リアミッドシップらしいデザインとなっている。

 「NSX-R」はボンネットやリアスポイラーなどをCFRP(カーボン)を採用し、軽量化を実現。ボンネットに大型のエアアウトレットが設けられ、よりハイマウントのリアスポイラーや、車体後端下部にはディフューザーも採用されました。

 今回の画像は、別記事『【NSXの系譜】初代の中で最高の走り、NA2型「NSX-R」』の中で使用した画像を用いました。

「NSX-R」のリアビュー。今回のクイズでは、リアスポイラーの形状や高さはヒントのひとつだった。

そのほか3車種はどんなクルマだった?

 「NSX-R」以外の3車種は、ハイテク装備を満載した三菱「GTO」、「2000GT」以来のトヨタの本格GTカーA70型「70スープラ」(3代目)、そして日産のスーパーカーのコンセプトモデル「MID4」です。今回はどういう意図からこの3車種にしたのでしょう?

 快傑スーパーカー仮面「先ほどもいったとおり、『GTO』のシルエットがかなり「NSX-R」のシルエットに似ていたところだろう。「70スープラ」もシルエット的には近い方だろう。「MID4」も、フロントセクションが「NSX」の前期モデルに似てないか? これで「MID4」にリアスポイラーがあったら、もっと票が分散していたかもしれん」

 ともかく、「GTO」の存在は大きかった、ということですね^^。

“GTカーとして正式に承認されたクルマ”という意味を持つ三菱「GTO」

 ”スーパー4WDスポーツカー”と銘打たれた「GTO」の登場年は、初代「NSX」と同じ1990年。1998年にビッグマイナーチェンジが実施されてエクステリアデザインも一部変更しましたが、2001年までフルモデルチェンジすることなく生産されました。

全長4555×全幅1840×全高1285mm、ホイールベース2470mm、トレッド前1560/後1580mm。車重1700kg。排気量2972cc・V型6気筒DOHCツインターボ・ツインインタークーラーエンジン「6G72」、最高出力280ps/6000rpm、最大トルク42.5kg-m/2500rpm。サスペンション前・独立懸架式マクファーソン・ストラット/後・独立懸架式ダブルウイッシュボーン。ブレーキ前後共にディスク。

 特徴は三菱車ならではの、ハイテク装備を「満載」していたことです。クラス初のフルタイム4WDに始まり、4WS(4輪操舵)、4輪ABS、ECS(電子制御サスペンション)、リアスポイラーなどが速度に合わせて可変する「アクティブ・エアロ・システム」、排気系をノーマルとサイレントの2モードに切り替えられる「アクティブ・エキゾースト・システム」などを備えていました。なお、「GTO」とはイタリア語で「Gran Turismo Omologato(グラン・ツーリスモ・オモロガート)」の略です。

シルエットにすると「NSX-R」と似ていた「GTO」。実際にはかなり雰囲気は異なり、三菱らしい重厚なイメージのエクステリア・デザインとなっている。

「2000GT」以来となるトヨタの本格GTカー・A70型「スープラ」(3代目)

 国内では2代目「セリカXX」の後継モデルとして、1986年2月に誕生したA70型「スープラ」。このとき、プラットフォームが「セリカ」ベースから新型に改められ、それを機に車名を北米などで「セリカXX」につけられていた「スープラ」としました。その関係で、A70型は国内では初代「スープラ」ですが、海外では3代目というズレがあるのです。

 しかし、2019年に17年ぶりに「スープラ」が復活するにあたって、初代「セリカXX」を初代「スープラ」とする海外方式でグローバルに統一することに。その結果、A70型が3代目に、17年ぶりに復活した「スープラ」が5代目となったのです。

MA70型「スープラ 3.0GT」1988年式。全長4620×全幅1745×全高1310mm、ホイールベース2595mm、トレッド前1460/後1455mm。車重1520kg。排気量2954cc・直列6気筒DOHCターボエンジン「7M-GTU型」、最高出力230ps/5600rpm、最大トルク33.0kg-m/4000rpm。サスペンション前後共に独立懸架式ダブルウィッシュボーン。ブレーキ前後共にベンチレーテッドディスク。

 「スープラ」とはラテン語で「超越して」「上に」といった意味。その名の意味するところは、1960年代の名車トヨタ「2000GT」を超えるという狙いがあったようです。その証のひとつが、「2000GT」以来となる本格的な4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用したこと。また、グレード名も最上位の「3.0GT」には、「3000GT」という別名もありました。

「スープラ」のリアビュー。全長は「NSX-R」より「スープラ」の方があるため、より大柄なイメージ。

日産初のミッドシップ・スーパーカーと期待されたが市販されなかった「MID4(II型)」

 ミッドシップにエンジンをマウントした4WDのスーパースポーツを意味した「MID4(II型)」。日産が1987年の第27回東京モーターショーに出展したコンセプトモデルでした。

「MID4(II型)」1987年式。全長4300×全幅1860×全高1200mm、ホイールベース2540mm、トレッド前1545/後1550mm。車重1400kg。排気量2960cc・V型6気筒DOHCツインターボエンジン「VG30DETT型」、最高出力330ps/6800rpm、最大トルク39.0kg-m/3200rpm。サスペンション前・独立懸架式ダブルウィッシュボーン/後・独立懸架式マルチリンク(操舵機構HICAS付き)。ブレーキ前後共にベンチレーテッドディスク。

 330馬力のV型6気筒ツインターボエンジン「VG30DETT型」や、後輪には操舵機構「HICAS」を装備したマルチリンク・サスペンションなどを備え、大いに市販が待ち望まれました。しかし結局のところ市販には至らなかったのです。ただし、世界初の4WS機構「HICAS」がR32型「スカイラインGT-R」に搭載されるなど、「MID4(II型)」で開発された技術はその後の日産車に搭載されました。

「MID4(II型)」のリアビュー。リアにスポイラーがあったら、もっと票がばらけていた?


 今回は、1980年代半ばから1990年にかけて誕生した同世代のスポーツカーを集めました。4車種とも誕生して約30年の年月が経過しているにもかかわらず、今なお色褪せない魅力を感じます。そうしたところに、この時代ならではのクルマの特徴があるのでしょう。

 そして今回は、難問を前に多くの方が賑わってくださったので、さらなる難問を出題すべく、快傑スーパーカー仮面も意気込んでおりますので、楽しみにお待ちください^^。

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