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最終更新日:2019.05.20 公開日:2019.05.20

危険運転についてのアンケート結果が衝撃的。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が調査した「危険運転と怒りに関するアンケート調査」によると「9割以上の人が運転中のイライラを経験」しており、その中の6割以上が「あおり運転」などの危険運転を起こす可能性のある予備軍になり得るとして警鐘を鳴らしている。

ドライバーの90%以上が運転中のイライラを経験。

 旅行や買い物に行く時など、本来は便利で楽しいはずの車の運転。しかし、渋滞や疲労などによってイライラすることは誰にでもあるだろう。そこで、まずはどのくらいの人が運転中のイライラを経験しているかの調査結果を見てみよう。

 まずはこちらのアンケート結果から見てみたい。「運転していてイライラしたことがあるかどうか」を聞いたところ、90.2%もの人が「運転中にイライラした経験がある」と回答した。

イライラの対処法は?

 続いて、運転中のイライラを抑えるために、どのような対処法を取るか尋ねてみたところ「特に何もとらない」と回答した人が39.1%いる結果となった。

 運転中にイライラしているにも関わらず、4割近くの人が何も対処していないということになるが、日本アンガーマネジメント協会によると、これはとても危険な状態だという。イライラしたら気分転換をすることが重要。上記回答の中にもあるように「深呼吸をする」「遠くを眺める」「一度停車して休憩する」など、自分なりにイライラした状態を回避するようにしてほしい。

6割以上の人が、危険運転を犯してしまう可能性あり?

 運転中にイライラした際、何か行動を起こしたくなるかを聞いたところ「イライラするだけで特に何もしない/したくならない」と回答したのはわずか39.6%。他の回答では「必要以上にスピードを出してしまう、または出したくなる」「前の車をあおってしまう、またはあおりたくなる」など、怒りの感情が前面に出てしまう人が多いことがわかった。この調査からは、実に6割以上の人が攻撃的な危険運転を犯してしまう可能性があるというショッキングな結果が出た。

危険運転の被害に遭ったことがある人は76.2%

 ここからは、危険運転の被害に遭った経験があるかどうかの調査。「運転中、あおり運転や急な割り込みなど、周りの車に危険な運転をされたことがあるか」を聞いたところ「ある」と答えた人が76.2%もいることが判明した。

あおり運転のターゲットは弱者?

 続いて、どのような状況で危険運転などの被害に遭ったかを聞いてみたところ「速度を落として運転をしていた時」が1位に。次いで「軽自動車または小さめの車に乗っている時」が2位となった。

遅い車はイライラの元?

 ここでは、運転中イライラしてしまう人が「どんな状況でイライラすることが多いか」を聞いてみた。最も多かったのが「前の車の速度が遅い時」。次いで「渋滞にはまった時」という結果に。また「蛇行運転など、後ろの車からあおられた時」や「クラクションを鳴らされた時」といった他の車からあおられた時にも「怒り」を感じやすくなることが判明した。

危険運転の加害者・被害者にならないためには

 上記の調査からは、危険運転の要因となるさまざまなきっかけが見えてくる。これらの回答に思い当たることがあるという人も少なくないはずだ。調査を行った日本アンガーマネジメント協会では「危険運転の加害者・被害者にならないためにできること」を以下のようにまとめているので、ここで紹介したい。


【危険運転の加害者・被害者にならないためにできること】

・目的地に余裕を持って到着すること。
・割り込まないこと。
・緊急時以外にクラクションを鳴らさないこと。
・他の運転者を挑発、あおらないこと。
・追い越し車線でゆっくり走らないこと。
・危険運転者には抜いてもらうこと。
・絶対に車から降りないこと。
・相手の車が見えなくなるまでやり過ごすこと。

無自覚で加害者になっていることもある?

 最後に、ドライバーがまったく無自覚でも加害者になってしまうケースを紹介したい。

車間距離が近すぎる場合
 前の車との車間距離が近い場合、前の車に「あおられている」と感じさせてしまう場合があるので注意してほしい。「あおられた」と感じさせない距離を保って走るには「2秒の距離」を基準に。前の車が通過した場所から「ゼロ、イチ、ニ」と数え、数え終わった後にその場所を自車が通過すれば、2秒以上車間が取れているということになる。

追い越し車線を走り続けた場合
 高速道路などで、右側の追い越し車線をずっと走り続けるのは交通規則上でも違反行為となる。追い越し車線は「追い越す」時に走行するためのもの。制限速度を守っているから100%正しいと思っても、追い越し車線を走り続けるのは違反となるので注意してほしい。

 時には無意識で自分が危険運転の加害者・被害者になってしまうこともある。少しでも危険運転によるトラブルをなくすためにも、上記を参考にしてみてほしい。


危険運転と怒りに関するアンケート調査【調査概要】
調査期間:2018年5月11日~5月13日
対象人数:420人
対象情報:20代~60代の男女
調査方法:インターネット調査

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