AIアシスタント「Amazon Alexa」に新スキル登場! 82の食材の冷凍保存方法を解説。
「Amazon Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」とジップロックに入れられた野菜。
旭化成ホームプロダクツ株式会社(東京都千代田区)は9月25日、Amazon Echo(アマゾンエコー)をはじめとしたスマートスピーカー用AIアシスタント「Amazon Alexa(アレクサ)」に対応したスキル「サランラップ(R)・ジップロック(R)の冷凍保存テクニック」を提供開始した。
消費者の7割以上が生鮮食品を使い切れない!
「オレンジページくらし予報」が2015年4月に行った調査によると、「生鮮食品を使い切れずにムダにしてしまう」という人が7割以上もいて、その中で8割が野菜をムダにしているという。一方で、冷凍保存している生鮮食品を尋ねると、生肉は8割、魚介類は6割の人が冷凍保存しているにもかかわらず、野菜に関しては約2割しか冷凍保存していないという結果が出ている。
旭化成ホームプロダクツはこれまで、そんな野菜の冷凍保存方法を知らずにムダにしてしまう人たちに、サランラップとジップロックを使用した冷凍保存方法を発信したいと考え、LINEの公式アカウント内に食材保存の検索、応答機能を付けるなどしてきた。
しかし、手がふさがる料理中にはスマートフォンなどを触ることができないため、スマホアプリでの情報配信は、キッチンとの相性が良いとは決して言えなかった。そこで、手がふさがっている時でも呼びかけるだけで操作が可能なスマートスピーカーに着目したという。
「Amazon Alexa」と料理は相性抜群
「Amazon Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」。
「Amazon Alexa」(アレクサ)は、通販大手のAmazonが開発した、クラウドベースの人工知能(AI)音声認識サービスで、スマートスピーカーのEchoなどに搭載されている。「アレクサ」と呼びかけるだけで起動し、音楽再生やネットショッピング、メールやメッセージの送信が可能である。また、新しく開発された機能(スキル)を無料で追加することができる。最近では、人気ラジオ番組「KBC長浜横丁 居酒屋清子」をモチーフとしたスキルなども提供されている。(居酒屋清子のスキル記事はこちら)
今回アレクサに追加したスキルである「冷凍保存テクニック」は、スマートスピーカーに「アレクサ、キャベツの冷凍保存は?」などと話しかけることによって、全82種類の野菜の冷凍保存方法に応えてくれる。
気になる回答一例を紹介
「Amazon Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」とサランラップ。
今回のスキルで、アレクサが教えてくれる回答一例を対話形式で紹介しよう。
アレクサ!オクラの冷凍保存は?
「オクラは、まず塩をまぶして、こすり洗いをして水けを拭き、次に包丁でヘタをグルリとむくように取ります。最後に、ジップロックフリーザーバッグに入れて冷凍保存します」
アレクサ!アスパラガスの冷凍保存は?
「アスパラガスは、まず、根元のかたい皮を除いて、次に、そのまま、または食べやすい大きさに切ります。最後に、ジップロックフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。ただし、冷凍すると多少筋っぽく感じられるため、細めのものや鮮度の落ちたものは、冷凍には向きません」
アレクサ!キャベツの冷凍保存は?
「キャベツは使いやすい大きさに切ってから、ジップロックフリーザーバッグに入れて生のまま保存する方法と、熱湯で10秒ほどゆでてからサランラップで包み、ジップロックフリーザーバッグに入れて保存する方法があります。ただし、ゆでてから冷凍すると、水っぽくなるため炒め物には向きません」
アレクサ!から揚げの冷凍保存は?
「から揚げは、揚げてから冷凍するのがおすすめです。まずは揚げた後にしっかりと冷まします。そのあとに1回に使う分だけサランラップで包み、ジップロックフリーザーバッグに入れて冷凍保存します」
アレクサ!だしの冷凍保存は?
「だしは、ストレートタイプを保存する方法と濃縮タイプを保存する方法があります。ストレートタイプを保存する場合は、ジップロックフリーザーバッグに入れる、またはジップロックスクリューロックに入れて冷凍保存します。濃縮タイプを保存する場合は、製氷皿に入れてキューブ状に凍らせたあとに、ジップロックフリーザーバッグに入れて冷凍保存します」
旭化成ホームプロダクツによると、音声だけで理解するには限界があるので、冗長表現にならないように文を短く編集、手順を分かりやすく認識してもらうために「まず」「次に」「最後に」など順番を意識させる言葉を使用したという。
さらに、余りがちな野菜である大根やかぼちゃ、冷凍することの少ないきゅうりやパプリカの冷凍保存も紹介している。また、冷凍で旨味が増すといわれるキノコ類、生よりも早くあめ色まで炒められる玉ねぎなど、冷凍することによりメリットが出てくる食材もあるそうだ。
核家族化が進んでいる昨今、おばあちゃんの知恵袋に頼りたくても頼れない状況も多いだろう。そんな場合は、新しいキッチンの生き字引(AI)ことアレクサの知恵袋に頼ってみてはいかがだろうか。