ヤマハ二輪整備士・ナンバー1は誰だ!? WTGP2018、10/17に開催
ヤマハの二輪整備士の世界一を決める競技会「ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ」の様子。
2年に1度開催される、ヤマハの二輪整備士の世界一決定戦「ヤマハ・ワールド・テクニシャン・グランプリ」(YAMAHYA WORLD TECHINICIAN GRAND PRIX:WTGP)の通算8回目となる2018年大会が、10月17日(水)にヤマハ本社(静岡県磐田市)にて開催されることが発表された。
21の国・地域の予選を勝ち抜いた代表者が集結し、19の国・地域から21名が参戦する。オーストラリアとニュージーランドおよびロシアとカザフスタンはそれぞれ同一の予選大会が行われたため、決勝では19の国・地域からの参加となる。その一方、インドとベトナムからは2名ずつWTGPに参加するため、21名が参戦することとなった。
日本大会決勝は7月4日に行われ、約2200人の中から1名が勝ち抜き、世界一を目指してWTGP2018に臨むことになった。ちなみに歴代のWTGP覇者の中に日本人は2名しかおらず、本家の日本だからといって簡単に勝てない厳しい世界大会であることがわかる。
WTGP2018の大会ロゴ。
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WTGPはどのような競技なのかについて!
WTGPとはどのような競技なのか?
大会の様子。ヤマハが日本のメーカーだからといって、日本の整備士が絶対に勝てるとは限らない。WTGPは世界19か国の精鋭整備士21名が集結し、高い整備技術、顧客へのわかりやすい説明、そして”感動する対応”の3ポイントで勝負することになる。
WTGPは、「故障診断」と「お客様対応」の2種類の競技からなる。故障診断競技は、不具合想定車両での的確な故障診断と修理技術が求められる。そしてお客様対応競技では、納車時における修理結果の説明および純正部品の訴求を含めたアドバイスが重要だ。
競技は2クラス制で、スポーツモデルクラスとコミューターモデルクラスがある。スポーツモデルクラスが一般的な二輪車で、コミューターモデルクラスがスクーターを扱う。2016年の第7回のときは、スポーツモデルクラスをYSP川崎中央の鮫島遼平さんが、コミュータークラスはインド・PLANET AUTOMOBILESのJignesh Girishkumar Ranaさんが優勝した。鮫島さんは日本人として2003年の第2回大会以来の優勝、Ranaさんはインドの2連続優勝に貢献した。
WTGPで優勝するためには、高い整備技術、顧客へのわかりやすい説明、さらに”感動する対応”という3つの条件が高い次元で求められるという。
WTGPへの参加条件は、ヤマハ独自の世界統一基準による整備士教育プログラム「ヤマハ・テクニカル・アカデミー」(YAMAHA TECHNICAL ACADEMY:YTA)の合格者で、なおかつヤマハの二輪取扱店の整備士であること。YTAは2000年より推進が始まり、2018年7月現在、46拠点において約3万4000人が認定整備士としての資格を取得し、各国・地域で活躍している。つまり、WTGP2018は世界約3万4000人の頂点ということになるのだ。
WTGPのような競技を実施している日本メーカーはヤマハのみであり、ヤマハ日本製二輪のさらなるアピールになるとしている。またWTGPを開催する目的として、二輪整備士により高いモチベーションとさらなるスキルアップの喚起を促すこととした。
そして、優秀な整備士がヤマハの二輪を扱う整備士であり続けることによる顧客満足度の向上、さらにはアフターサービスの重要性を数多くの人に知ってもらい、二輪業界全体の活性化、二輪整備士の地位向上にも貢献したいとしている。
大会広報に確認したところ、WTGP2018の会場での観戦は残念ながらできず、インターネットによるライブ配信も予定されていないという。しかし、特設ページで速報を掲載するほか、大会の模様を収めた動画もアップする予定ということなので、楽しみにしていただきたい。
世界一をかけた、ヤマハの二輪整備士による熱い勝負は10月17日に開催!