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クルマ最終更新日:2018.05.29 公開日:2018.05.29

【人とくるまのテクノロジー展 2018】ダイハツ 3Dプリンター活用で、開発期間を大幅短縮。

 5月23日~25日に神奈川県・パシフィコ横浜で「人とくるまのテクノロジー展 2018 横浜」が開催された。内外の自動車関連会社597社がブースを出展、自社の技術をアピールした。

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 ダイハツのブースでは、リッタークラスのハイトワゴン「トール」と軽ハッチバック「ミラ イース」の2台が展示されていた(写真上)。それぞれの概要がパネルで解説されていたのだが、これとは別に注目だったのが「砂型」を作るのに3Dプリンターを使っているという展示(写真下)だった。

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 砂型とは、金属製の器や部品を作る時に、溶かした金属を流し込むための砂でできた型だ。金属が固まった後砂を崩すことで、中が空洞のものや複雑な形の金属品が作れる。

 これまで、砂型を作るには非常に手間がかかり、1か月以上を費やしていたという。今回、3Dプリンターを使って砂型を作った結果、1日かからずにできるようになった。この技術を確立するために、使う砂から見直したそうだ。

 現在この砂型は試作品を作る際に活用されている。「かかるコストは高い」(ダイハツブース説明員)ことから、市販品の製造に利用されることはないということだ。だが、「これまでより短期間でいろいろ試すことができるようになったので、よりよい商品開発に貢献している」(同)としていることから、ユーザーメリットも小さくない技術であることは間違いない。

2018年5月29日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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