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クルマ2018.04.20

4月24日は「スカイライン」の誕生日 歴代モデル紹介 前編

現在、13代目となる「V37型」が販売中の日産「スカイライン」(2014年に販売開始)。長い歴史を有する日本を代表する車種であり、初代は日産に吸収合併される前のプリンス自動車工業によって1957(昭和32)年4月24日に誕生。今年で誕生から61年を数える。そこで、ここでは初代から12代目まで、3回に分けて歴代の「スカイライン」を紹介しよう。

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 まずは前編として初代から4代目までをご覧いただく。今回の画像はすべて約10年前に横浜赤レンガ倉庫で開催されたイベント「NISSAN MOTORSPORTS EXHIBITION 2007」にて撮影したものである。

記念すべき初代「ALSI」系(1957年~)

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「スカイライン デラックス」(ALSID-1型)。1957年式。サイズは、全長4280×全幅1675×全高1535mm、ホイールベース2535mm、トレッド前1340/後1380mm。車重1310kg。1484cc・直列4気筒・OHVエンジン「GA30」の最高出力は60ps(44kW)/4400rpm、最大トルクは10.75kg-m(105N・m)/3200rpm。最高速度は当時の国産乗用車最速の時速125km。ブレーキは前後共にドラム。タイヤは6.40-14-4PR。

 「スカイライン」(ALSI系)は、プリンス自動車によって、「プリンスセダン」の後継として開発されたフルサイズセダンだ。グレードは「スタンダード」と「デラックス」の2種類があり、画像は「デラックス」(ALSID-1型・1957年式)。違いはグリルとモールの形状だ。東京・日比谷の宝塚劇場において、日本初のショー形式による盛大な発表会で披露されたことが当時話題となったという。

 「ALSI」系のデザイン的な特徴は、サイドのクロームメッキモールや、リアの小型テールフィンなど、米国車風のところ。豪華な高級車だったのである。

 なお、代々「スカイライン」は新機軸のメカニズムを搭載するのが習わしとなっていくのだが、初代ではド・ディオン・アクスル方式のリア・サスペンション(フロントサスはダブルウィッシュボーン)、2スピードワイパーなどが日本初として搭載された。また1960(昭和35)年2月にはマイナーチェンジが行われ、これまた日本初となる4灯式ヘッドライトが採用された。

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プリンス「スカイライン」の2代目!

2代目もプリンスから登場の「S50」系(1963年~)

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「スカイライン 1500 デラックス」(S50D型)。1965年式。サイズは、全長4100×全幅1495×全高1435mm、ホイールベース2590mm、トレッド前1255mm/後1235mm。車重960kg。1484cc・直列4気筒・OHVエンジン「G1」の最高出力は70ps(51kW)/4800rpm、最大トルクは11.5kg-m(113N・m)/3600rpm。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアが半楕円リーフ。ブレーキは前後共にドラム。タイヤは5.60-13-4PR。

 2代目「S50」系は1963(昭和38)年に登場。ここまでがプリンスからのもので、3代目以降は日産からとなる。2代目は、初代から大きくコンセプトを変え、ライバル車の多い1.5Lクラスの小型ファミリーセダンとして開発された。軽快で機能的な時代を先取りしたスタイルとして好評を博したという。画像はグレード「1500 デラックス」(S50D型・1965年式)だ。

 2代目で採用された先進技術のひとつがモノコックボディ。そしてCMでも話題となった、メンテナンスフリーをうたった”封印エンジン”の「G1」型も大きな特徴だった。「G1」エンジンは、画期的な4万kmの走行距離もしくは2年間の保証がついていたのである。メンテナンスフリー要素はシャシーにも採用され、定期的な注油を必要としない「ノングリースアップ」も特徴のひとつだった。

 なお、この2代目をベースとしたレーシングカー仕様が「スカイラインGT」(S54A-1型)。同車の活躍により「スカイライン」は”羊の皮を被った狼”と呼ばれるようになり、またサーキットにおける「スカイライン伝説」が始まっていった。39号車についての記事はこちら(新しいタブが開きます)。

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日産から登場した最初の「スカイライン」! 「GT-R」も!

初代「GT-R」も! 日産から登場の3代目「C10」系(1968年~)

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「スカイライン 1500 スポーツデラックス」(C10型)。1971年式。サイズは、全長4235×全幅1595×全高1405mm、ホイールベース2490mm、トレッド前1325mm/後1320mm。車重960kg。1483cc・直列4気筒・OHVエンジン「G15」の最高出力は88ps(65kW)/6000rpm、最大トルクは12.2kg-m(120N・m)/3600rpm。サスペンションはフロントがストラット、リアが半浮動・リーフ・リジッド。ブレーキは前ディスク後ドラム。タイヤは6.15-14-4PR。

 プリンスを吸収合併した日産から初めて登場した「スカイライン」が3代目の「C10」系で、四角い外見から「ハコスカ」の愛称で呼ばれる。3代目の登場は1968年のことで、画像は「1500 スポーツデラックス」(C10型・1971年式)だ。

 「C10」系のデザイン的な特徴のひとつが、リアフェンダー付近で水平に走る、通称「サーフィンライン」と呼ばれるプレスライン。これはこの後、5代目「C210」系まで外見的特徴のひとつとして受け継がれていくことになる。

 そして「C10」系最大のトピックは、1969(昭和44)年2月に初代「GT-R」こと「2000GT-R」(PGC10型)が登場したことだろう。「PGC10」型はツーリングカーレースでの必勝を目指して開発された。

 最大の特徴は、量産車としては世界初となる4バルブDOHC機構を採用した1989cc・直列6気筒エンジン「S20」。「S20」は、”打倒ポルシェ”を掲げ、プリンスが1966(昭和41)年に開発したプロトタイプ・レーシングカー「R380」のエンジン「GR8」を量産車用に再設計したものである。

 そして1970(昭和45)年にはセダンの「PGC10」型とバトンタッチする形で、待望の2ドアハードトップモデル「KPGC10」型が登場。こちらもレースで活躍し、両車を合わせると、前人未踏の52勝を達成。その内の49勝は連勝であり、スカイライン伝説を不動のものにしたのである。

 なお、なお、KPGC10型の記事はこちら(新しいタブが開きます)。

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4代目「スカイライン」には幻の2代目「GT-R」もラインナップ!

2代目「GT-R」を含む4代目「C110」系(1972年~)

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「スカイライン 2000GT-R」(KPGC110型)。1973年式。サイズは、全長4460×全幅1695×全高1380mm、ホイールベース2610mm、トレッド前1395mm/後1375mm。車重1145kg。1989cc・直列6気筒・DOHCエンジン「S20」の最高出力は160ps(118kW)/7000rpm、最大トルクは18.0kg-m(177N・m)/5600rpm。サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム。ブレーキは前後共にディスク。タイヤは.175-HR14。

 「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチフレーズからとられた「ケンメリ」の愛称で呼ばれる4代目「C110」系。1972(昭和47)年に登場し、「スカイライン」史上最高となる約66万台の販売台数を達成した。

 「C110」系にも「GT-R」がラインナップされ、画像がその「2000GT-R」(KPGC110型・1973年式)。1973年1月に登場した。初代「GT-R」から引き続き「S20」エンジンを搭載し、国産で初採用された技術には4輪ディスクブレーキなどがある。

 しかし、排出ガス規制に「S20」エンジンが対応できなかったことから、販売期間はわずか4か月、総生産台数は197台で終わった。そのため、「幻のGT-R」などと呼ばれている。

 この時期、新型車だけでなく、現行車種に対しても排ガス規制対策を施す必要があったことから、日産は通算52勝を達成した後の1972年にレース活動を中止し、開発リソースを排気ガス浄化対策に振り向けることで対応していく。

 「KPGC110」型以外の「C110」系は、1998cc・直列・6気筒・SOHCエンジン「L20」を搭載していたのだが、それを低公害化する開発が進められた。最終的に、燃料供給をキャブレター(気化器)からより緻密な電子制御方式のEGI(Electronic Gasoline Injection)仕様に変更。「L20E」と型式名も変更したこのエンジンで、排気ガス規制を乗り切ったのである。


 5代目「C210」系から8代目「R32」型までを紹介する中編はこちら

2018年4月20日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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