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ライフスタイル最終更新日:2018.04.08 公開日:2018.04.08

【札幌】2018/4/1~6/10 ほっこりとした動物の陶芸が大人気!「リサ・ラーソン展」

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 世界中にファンを持つ陶芸家・リサ・ラーソンの作品約190点を紹介する「リサ・ラーソン展~スウェーデンのすてきな芸術一家~」が、札幌芸術の森美術館にて6月10日まで開催されている。

リサ・ラーソンの作品を道内の美術館で初めて紹介!

 リサ・ラーソンの名前を聞いたことがない人も、ひと目みただけで癒される優しい形と表情、素朴で温かみのある《動物シリーズ》の作品に接した人は多いはずだ。

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《ネコのミア(大きな動物園シリーズ)》1990年(オリジナルは1966年) © Lisa Larson / Alvaro Campo

 リサ・ラーソン(1931~)は、デザイン工芸大学で陶芸を学んだ後、23歳という若さでスウェーデンの陶磁器メーカー・グスタフスベリ社にスカウトされる。26年間の在籍中に約320種類もの作品を制作し、スウェーデンを代表する陶芸家になっていく。その後はフリーのデザイナーとして国内外で活動を行い、80歳を過ぎた今も精力的に創作を続けている。

 彼女の作品展は今までも北海道で開催されてきたが、いずれも百貨店でだった。今回、道内で初めて、リサ・ラーソンの作品が美術館で紹介される。つまり、リサ・ラーソンという芸術家、そしてひとりの人間に作品を通してじっくりと向き合える貴重な機会が、本展覧会である。

芸術一家ラーソン・ファミリーがやって来る!

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展覧会のチラシ。写真中央がリサ・ラーソン本人。左が夫でアーティストのグンナル・ラーソン、右が息子のマティアス。自宅ダイニングでの写真からは家族の絆が伝わってくるようだ。

 今回の展覧会では、2016年にロェースカ美術工芸博物館(スウェーデン・ヨーテボリ)で開催された「リサ・ラーソンの作陶60年」展の出品作品をベースに、初期から近年に至る代表作が一堂に会した。
 さらに、スウェーデンで著名な画家である夫のグンナルが抽象画と陶芸作品を、長女ヨハンナが幼い頃から母に習ったというニット作品を出展。長男マティアスは、展示の一部のキュレーションを担当し、リサ・ラーソンを中心とした芸術家一家ラーソン・ファミリーの展示が実現した。

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展示の見どころ

表情豊かな動物たちの情感世界

 札幌芸術の森美術館の広い展示会場を利用し、展示は大きく2つに分かれて紹介されている。
 第1部の「回顧展パート」では、猫や犬、鳥、花器など日本でも知られた作家の人気作品をテーマ別に取り上げる。

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《おばけネズミ(見世物小屋シリーズ)》1966年 © Lisa Larson / Alvaro Campo

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左《イヌ》2012年 右《イヌ》2010年頃 © Lisa Larson / Alvaro Campo

 リサ・ラーソンの動物を描いた作品は、どれも表情がある。上の《おばけネズミ(見世物小屋シリーズ)》は1966年の作品であるが、ネズミが警戒して大きな耳で物音に集中しているような物語性がうかがえる。また、下の《イヌ》の右、愛情深く見下ろす右の大きい犬はお兄さんだろうか、2匹の犬の関係性が見えてくるようだ。第1部では、人を惹きつけてやまないリサ・ラーソンの独自の作品世界に浸ることができる。

作家として自由に創造した一点もの

 打って変わって第2部「コンテンポラリーパート」では、作家がアーティストとして自由に創造した人物像など約40点の一点ものが展示されている。

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《男性と少年》1970年代 © Lisa Larson / Alvaro Campo

 芸術家としてのリサ・ラーソンをクローズアップしたこのコーナーでは、先入観を持たず作家の心を受け止めて欲しいという本人の願いから作品の解説は一切ない。作品との自由な対話を楽しんで欲しい。「こんなリサ・ラーソン知らなかった!」と驚くこと請け合いだ。

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招待券プレゼントのお知らせ

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リサ・ラーソン展~スウェーデンのすてきな芸術一家~

【会期】
2018年4月1日(日)~6月10日(日)
【開館時間】
9:45~17:00(入場は閉館の30分前まで、6月中は17:30まで)
【休館日】
4月2日、9日、16日、23日は休館
【会場】
札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2丁目75番地)
【入館料】
一般1000円 他 ※詳細は展覧HPでご確認ください
【展覧会HP】
https://artpark.or.jp/tenrankai-event/lisalarson/

「リサ・ラーソン展」招待券プレゼント応募は終了しました。
賞品は抽選の上、2018年4月23日に発送しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

2018年4月8日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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