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【2018/3/31~4/14】 「別れ」を展示する世界で唯一の博物館「別れの博物館」が日本初上陸!

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(c) Museum of Broken Relationships

 クロアチアの首都ザグレブで2006年にスタートし、世界で約30万人を動員してきた「別れの博物館」。人との別れの品を展示する世界で唯一の稀有なコンセプトの博物館が3月31日〜4月14日、東京の「アーツ千代田3331」で開催される。

「別れ」の新しい癒しの形?

 別れには痛みが伴う。別れた後も思い出の品を捨てられずにいる経験は誰にでもあると思う。そういった品を博物館を通して公開することで、ビジターが痛みやさまざまな感情を共有する。これも新しい浄化と再生の形なのかもしれない。

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創立者のドラジェン・グルビシッチさん(左)と、オリンカ・ヴラシュティツァさん。(c) Museum of Broken Relationships

 別れの博物館(Museum of Broken Relationships)は、4年間の恋愛関係に終止符を打ったカップル(ドラジェンとオリンカ)が、共に過ごした大切な時間を心の奥底に仕舞い込まず、思い出の品とお話を展示してみてはどうだろうと、小さなコンテナからスタートした。

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別れの博物館はコンテナに二人の「思い出の品々」を展示したことからスタートした。(c) Museum of Broken Relationships

コンテナが世界規模の展示に

 ”別れの経験を共有する”というコンセプトは、世界中に共感の輪が広がり、世界29か国、45都市を巡回することに。2011年には「革新的で人々に愛され、社会における美術館としての役割の枠を超え、社会議論を呼んだプロジェクト」に贈られるケネス・ハドソン・アワードを受賞。人間関係のもろさを映し出すだけでなく、人々の背景にある異文化や、社会的な問題、アイデンティティーへの関心を尊重しながら、個人的であるはずの感情を癒す機会を与えるプロジェクトへと発展していった。
 誰もが経験するが、内に秘めるしかなかった別れの感情を解き放つという発想も斬新だが、コミュニケーションを疎通の基本とするヨーロッパ人らしいプロジェクトであると思う。

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ロンドンでの展示の様子。(c) Museum of Broken Relationships

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どんな別れの品があるの?

 展示されているのは、毎日なにげなく使っていた日常品、記念日に贈られたモノ、愛する人が残していったモノなど、人が生きてきた時間の痕跡そのもの。そしてそれらは人生の中に確かに存在した「別れ」を物語る。

元恋人の家具をずたずたにする呪いの斧

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(c) Museum of Broken Relationships

 例えば、ドイツ人女性の斧は、別の恋人を作って出て行ったパートナーへの怒りをどうしたらいいのか分からず買ったもの。パートナーの残した家具に毎日一つずつ斧を振ることで彼女は気持ちにピリオドを打った。「家具を引き取りにきた元パートナーは、粉々になった木の破片を持って私のアパートから永遠に去った」という記述と共に展示されている。ストーリーは悲しいが、どこか映画のようなコミカルさと痛快な後味を残す。

“さあ、楽しい人生を転がそう!”

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(c) Museum of Broken Relationships

 ジンジャーブレッドマン クッキーを母とキッチンで焼いた幸せな思い出がつまった陶器の麺棒の持ち主だったイギリス人男性は言う。「一番辛かったのは、誰も母親の話をしなくなり、母の痕跡がなくなったことだ。 ただ一本、陶器製の麺棒が怒りを鎮め、感情の浄化に役立った。 引っ越すたびにラップフィルムに包んで大事にしてきた。」
 その後青年は、母親との再会を果たした。「人生を先に進めそうだから、これを博物館に送ろうと思う。麺棒に頼る必要はもうない。 “さあ、楽しい人生を転がそう!”」という決心と共に、麺棒は博物館に保存されるという経緯を辿った。

あなたとわたしのお別れ展

 日本で開催されるにあたり、展示名が「あなたとわたしのお別れ展」と名づけられ、日本からも「別れの品」が公募された。また、会場となるアートセンター「3331 Arts Chiyoda」は、中学校の校舎を再利用した建物。別れを通して残された品々が、その背景の物語を語るにふさわしい空間を演出するだろう。

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展示会情報

「別れの博物館」あなたとわたしのお別れ展

【会期】
2018年3月31日(土)~4月14日(土)
【会場】
アーツ千代田3331 メインギャラリー(東京都千代田区外神田6丁目11-14)
【入館料】
一般1,300円/大学生1,000円/中高生500円/小学生以下無料
【展示会HP】
http://brokenships.jp/#

2018年3月12日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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