長く運転を続けたいなら、これだけは読んでおきたい一冊。「運転を続けるための認知症予防」
2017年改正の道路交通法に対応した「運転を続けるための認知症予防」。JAFサービス通販紀行、全国書店、Amazonなどで絶賛発売中!
近年、高齢ドライバーの交通事故が問題となっている。しかし、生活するのにクルマが必要不可欠で、免許を返上できないという高齢者も多い。
高齢ドライバーが事故を起こしてしまうのは、認知・判断・操作という運転に必要な3要素が、加齢に応じて衰えてくるからだ。その中でも、危険を発見する能力である「認知」に大きな影響を与えるのが、認知症であるといわれている。
高齢ドライバーがいつまでも安全に運転をするためには、認知症にならないように予防すること、もしくは認知症が重度にならないようにすることが有効な手段のひとつである。
認知症の予防にオススメの1冊!
そこでオススメしたい1冊が、「運転を続けるための認知症予防」(JAFメディアワークス刊)だ。高齢ドライバー向け認知症予防の研究で第一人者として知られる浦上克哉氏(鳥取大学医学部教授/日本認知症予防学会理事長)が解説し、NPO法人高齢者安全運転支援研究会の協力も得て作られた書籍である。
誌面は2色刷りでイラストもふんだんに使用。判型はA4版で、文字も大きくて読みやすい内容となっている。
内容の一部を紹介。認知機能の低下が気になる人のために、安全運転を続けるコツを掲載している。
「浦上式チェック」で認知症診断&予防法も紹介
特徴は、浦上氏が開発した「浦上式チェック」で自分で認知症の度合いを把握することが可能なこと。もちろん正確な診断は専門医に診てもらう必要があるが、傾向として自分が認知症の可能性があるのかないのか、また認知症の可能性がある場合に軽いのか重いのかといったことをチェックできる。要は、病院に行くべきかどうかの判断材料にもなるのだ。
さらに、認知症の予防法も紹介。日常的に実践できる方法が8種類紹介されている。たとえば、その内のひとつが「脳と手先を使って創作しよう」という内容。
要は、何かを創作する趣味を持とうという内容で、写真撮影、プラモデル、木工芸(DIY)、編み物、川柳、折り紙など、クリエイティブなものならどのようなものでもいい。創意工夫し、手先を動かして何かを創作することが、普段使わない脳の神経細胞を活性化させるという。
ちなみに、無理せずに最初は低いレベルから初めて、楽しみながらレベルアップしていくこともコツ。そして同好会に入るなどして仲間を作り、会話などのコミュニケーションをしながらの活動することも、認知症の予防に有効だそうだ。
そんな身近な方法があと7つ紹介されているから、興味の持てる自分に合ったものを続けてみるのがいいだろう。
認知症予防の方法として紹介されているひとつが、「アロマセラピー」。五感の中でも、神経が直接脳につながっている嗅覚を刺激するのが効果的とされる。浦上氏のオススメの組み合わせは、昼用に交感神経を刺激して脳を活性化する「ローズマリーカンファー」と「レモン」。夜用は副交感神経を刺激してリラックスさせる「真正ラベンダー」と「スイートオレンジ」の組み合わせ。なお、香りだけを似せた化学合成品は選ばず、無農薬・有機栽培のオイルを選ぶこと。
2017年に改正された道交法も踏まえた内容
2017年3月の道路交通法の改正によって、高齢者の免許更新に変更があった。70歳以上の人が運転免許を更新するときは、自動車教習所などでの高齢者講習の受講が義務づけられ、さらに75歳以上の場合は認知機能検査の受検が必要となることになった。
その認知機能検査の判定結果によって、受講する高齢者講習の内容が変わるようになったこと。さらに、「記憶力・判断力が低くなっている」と判定された場合は、医師の診断が必要になるようになったことも変更点だ。
こうした道交法の変更点や、判定結果によってすべきことなどが、チャートや表なども用いてわかりやすく解説されている。
JAFサービス「通販紀行」(こちら)、全国書店、Amazon(こちら)で販売中。価格は2,484円(税込)だ。
「運転を続けるための認知症予防」の表紙。全国書店、JAFサービス「通販紀行」、Amazonで購入可能。表紙の画像をクリックしていただくと、Amazonの購入画面が開きます。
2018年1月5日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)