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クルマ最終更新日:2017.12.14 公開日:2017.12.14

【動画あり】AIによる未来の横断歩道!歩きスマホもなくなる?

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(c) DIRECT LINE

 人口知能(AI)を使って交通状況に応じた対応をする歩行者用横断歩道が開発され、英ロンドンで試験的に実施された。

 「Starling Crossing スターリング・クロッシング」と呼ばれるこの信号はハイテク企業「Umbrellium アンブレリウム」により開発された。同企業によれば、道路技術の多くはクルマに焦点を当てたもので、イギリスの歩行者用横断歩道は1940年代に導入されて以来、都市の機能が大きく様変わりしたにもかかわらず、当初のものから基本的に進化していないという。

飛び出しや歩きスマホにも対応

 設置されたプロトタイプは、道路に埋め込まれたLEDで標示するディスプレー・タイプの横断歩道である。コンピューター制御により、光源を日中に相当するほど明るくしたり、必要に応じて横断歩道のレイアウトや大きさ、色、方向、場所までも変えることができる。

 動画で見ると仕組みが一目瞭然なのでご参照いただきたい。

(c) Umbrellium / DIRECT LINE

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高齢者も識別し安全に渡れるよう促す

 この横断歩道は、学習能力のあるAIが導入され、歩行者、自転車、車両、交通状況を認識し、状況に応じて誘導や事故防止処置を行う。こういった機能の導入は世界初の試みであるという。
 例えば、歩きスマホをしながら信号を渡る歩行者に警告する、子どもがボールを追いかけて道路に飛び出した場合は、ボールの方向を示した緊急マークが現れドライバーに緊急事態を明示する。

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歩きスマホをする人には警告を促す。(c) DIRECT LINE

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ボールを追いかけて道路に飛び出した子どもに反応して危険を知らせる路面標示が現れる。(c) DIRECT LINE

 また、高齢者のゆっくりとした歩調に合わせて安全に渡れるよう青信号の時間を長く延ばしたり、交通の流れに応じ、クルマが多く歩行者の少ない朝は車が流れるように調節したり、逆にパブが終わって人が路上に繰り出す時間帯には人に合わせて信号の間隔を大きく取ることが可能であるという。

 信号の場所までも移動するとなると、道路交通法の見直しや歩行者の側にも慣れが必要になるようにも思えるが、未来の横断歩道の形を提示したという点では画期的である。

 このLED信号機、1か月間テストを行った結果、利用者には好評であったという。開発企業は世界各国に普及させたい考えだというが、まずはイギリスでの実用化を期待したい。

2017年12月14日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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