マーラ、ケープハイラックス、リスザル、ミーアキャット……! 富士サファリで赤ちゃん続々!
富士サファリパークでは、赤ちゃんラッシュ! 画像のミーアキャットにも赤ちゃんが生まれた。画像は富士サファリパーク提供(4点を合成)。
富士サファリパークといえば、より自然に近い形で暮らす動物たちをバスや自分のクルマに乗って間近で見られる施設。
JAF Mate Parkでは、同施設の協力を得て、同施設で飼育されている動物たちの写真を毎日「日替わりアニマルみるみる」で紹介中だ。また4月には、同施設で誕生した双子の赤ちゃんライオンのこともお伝えした(富士サファリパーク関連の記事やコンテンツへのリンクは最終ページに用意)。
そのライオンの赤ちゃんがまた7月に生まれたのだが、実はそれ以外にもこの7月以降は5種類もの動物たちに赤ちゃんが誕生しているという!
マーラの赤ちゃんは3頭誕生!
今回の赤ちゃんラッシュは、まず同施設の「ふれあいゾーン」にある「ふれあい牧場」エリアからスタート。同ゾーンは、動物たちと一緒に遊んだりエサをあげたりできるゾーンだ。
まず7月12日に、三つ子のマーラの赤ちゃんが誕生した。現在、赤ちゃんたちは両親と一緒に専用の展示エリアで飼育されており、ぴょんぴょんと跳ぶように走り回ったり、親子が寄り添いながら休んだりする様子などを見られるそうだ。
マーラの赤ちゃんは、誕生時は体長が約5cmで、体重は不明。9月11日現在は約20cmと4倍も大きくなり、体重は約200gだ。
マーラの親子。赤ちゃんたちの性別は不明だ。マーラはネズミの仲間で、パタゴニアの草原地帯に生息する。成獣の体長は約30cm、体重は約1kgと、げっ歯類の中ではカピバラ、ビーバー、ヤマアラシに次いで身体が大きい。なお、準絶滅危惧種としてレッドリストに指定されている。施設ではオス3頭・メス3頭の群れで、今回の赤ちゃんのほかにもう1頭子どもがおり、群れは10頭となった。
ミーアキャットは4頭が誕生!
続いて同じふれあい牧場で誕生したのが、ミーアキャットの四つ子の赤ちゃん。ミーアキャットは、後ろ足で立ってキョロキョロ見回すポーズがかわいくて有名になったので、ご存じの方も多いことだろう。
赤ちゃんたちは7月23日に誕生し、8月中旬から公開がスタートした。現在は、群れの仲間たちと仲良く過ごしており、よく鳴き、よく動き回る様子を見られるということだ。
ミーアキャットの赤ちゃんは、誕生時は体長が約5cmで、体重は約450g。9月11日現在、体長は約30cmに、体重は約800gにまで成長したそうだ。
ミーアキャットの親子。こちらの赤ちゃんたちも性別は不明。ミーアキャットはアフリカ南部の乾燥した低木地帯に生息しており、成獣は体長約30cm、体重1kgという体格。ネコの仲間の食肉目で、マングースの仲間だ。野生のものはヘビやサソリを食べることから、”サバンナのギャング”などといわれる。前足の爪がとても強いことから、それを利用して地面にトンネル状の巣を掘って、群れで生活するのが特徴。同施設の群れは、オス19頭、メス15頭、そして今回の赤ちゃんたち4頭を加えて38頭となった。
「どうぶつ村」ではまずリスザルから!
同じふれあいゾーンにある「どうぶつ村」エリアでも赤ちゃんが誕生。マーラの赤ちゃん誕生から2日後の7月14日には、リスザルの赤ちゃんが1頭が生まれた。現在、リスザルの赤ちゃんは母親の背中にしがみついて生活しており、甘えたり眠ったり、おっぱいを飲んでいるそうだ。
赤ちゃんは誕生時は体長が約12cmで、体重が約100g。9月11日現在は約15cmに成長し、体重は倍の約200gになったという。
リスザルの親子。赤ちゃんのしがみつき具合がかわいい! やはりこの赤ちゃんも現時点では性別は未確認だそうだ。なおリスザルは成獣になると、体長が30cm、体重が700gから1kgほどになる。中・南米の川添いの森林に生息しており、数10頭が群れを作って樹上生活する。食べ物が豊富な場所では群れ同士が集まり、数100頭になるようなこともあるという。
ケープハイラックスは8月に5頭が誕生!
どうぶつ村で誕生したもう1種類が、ケープハイラックス。
群れで赤ちゃんが合計5頭も誕生し、群れが10頭(オス・メス5頭ずつ)から一気に15頭となってよりにぎやかになった。まず8月4日に3頭が、約2週間後の20日に2頭が誕生した。現在、赤ちゃんたちは群れの仲間と過ごしており、追いかけっこしたり、背中に飛び乗って遊んだりと元気いっぱいだという。
ケープハイラックスの親子。これまた赤ちゃんたちの性別は未確認。なおケープハイラックスは、アフリカ中東部のサバンナや岩場に生息する。成獣は体長が40~50cmほど、体重が3~4kgほど。外見はウサギネズミに近いが、足には蹄(ひづめ)に似た平爪があることなどから、動物学的にはゾウやジュゴンに近い動物とされている。野生では、20~100頭の群れを作って岩場を住み処として暮らしている。
「アカカンガルー」の三つ子の赤ちゃんが9月12日に!
そして赤ちゃんラッシュの最後を飾る最新情報は、再びふれあい牧場から。今回、残念ながら画像ではお見せできないのだが、アカカンガルーの母親の育児嚢(お腹の子どもが入るポケット状の袋)から赤ちゃんが顔を出しているのが確認されたのである! 三つ子の赤ちゃんで、体長は約30cmで、体重は不明。
なおアカカンガルーの成獣の体長は、小柄なものだと約80cmぐらいだが、大きいものは160cmほどにもなるという。体重も軽いものは17kgぐらいだが、重いものはなんと90kgほどにも達するという。オーストラリアやタスマニア島の東部に棲む。オスの身体が赤褐色になることから、この名前を持つ。開けた土地で10数頭の群れで暮らしている。1回の跳躍で8~12cmぐらい跳び、最高速度は時速70kmにも達するという。
同施設ではこれまでオス17頭、メス21頭、子どもが1頭の39頭が暮らしており、今回の三つ子で42頭となった。10月中旬ぐらいまでは、カンガルーならではの母親と育児嚢から顔を出す赤ちゃんという親子を見られるものと予想されている。
また冒頭でお伝えしたライオンの赤ちゃんは3つ後で、7月7日の七夕に誕生。そのほか、赤ちゃんは続々と誕生しており、同施設の「赤ちゃん情報」(新しいタブで開きます)のページで確認することが可能だ。
富士サファリパークが公開している、赤ちゃんライオンの動画。今回の三つ子のものではなく、2015年に撮影されたものだが、そのかわいさを見てもらえるはずだ。
なお、同施設の入園料金はなど、詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。
また、富士サファリパーク入園料金のJAF会員優待がある。会員の方はぜひ利用しよう。詳しくはこちらをご覧いただきたい。
2017年9月14日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)