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クルマ2017.09.19

白馬で行われた「ジャパンEVラリー」ってどんなイベント?

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白馬村パレードに集まった62台のEVとPHV

 長野県白馬村にて9月2日〜4日、EV(電気自動車)を推進するイベント「第4回ジャパンEVラリー白馬」が開催された。

 今年4回目を迎えた、「日本EVクラブ」主催によるこのイベントは、EVとPHV(プラグインハイブリッド車)に乗って集まった参加者が、語り、学び、遊び、親交を深めるためのものであり、全国から62台のEVとPHVが白馬村に集結した。

人と環境のためのラリー

 このイベントの目標は、持続可能な社会を実現するための選択肢として、EVとPHVの存在をみんなで社会にアピールすることにある。EVまたはPHVで白馬村に集まること自体がラリーであり、ゴールインした参加者全員が「EV普及アンバサダー(親善大使)」として認定される。

 最も遠い場所から来た参加者は、日産のビジネスカーe-NV200で屋久島から駆けつけた。また、最も早く到着した人は、開催日の前日に白馬村に到着。普段からEVを愛用している参加者が誇らしげに認定証を受け取る姿が印象的だった。

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「櫻星88」という電気ミニカーを生産するメーカーのオーナーも参加した。

 イベントの内容は、上記のアンバサダーとしてEVで白馬村を目指すラリーの他に、「EVの可能性を拓く」をテーマとした日本EVクラブ代表理事 館内端氏とNHK報道局プロデューサー井上恭介氏によるシンポジウム、音楽プロデューサー・モータージャーナリストの松任谷正隆氏と館内氏のスペシャルトークを含む懇親会、EVとPHVによる白馬村パレード、テスラ・モデルSやBMWi3など12車種に試乗できるEV&PHV試乗会、白馬村に設定されたミッションをクリアするEVラリーミッション、レーシングカートのパーツを組み立てながら電気自動車の構造を学べる小学生対象kids ERK組み立て教室、白馬村の住民にEVを活用する方法や意義について考えてもらうフォーラム「白馬村をゼロエミッション観光村にしよう」など。3日間にわたり、盛り沢山な催しが行われた。

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自動車史の大変革が起こっている!?

白馬村でなぜEV普及運動が?

 日本EVクラブの設立者である館内氏は、一体なにが自身のEV転換のきっかけだったかとの質問に、「ガソリン車に乗っていて、いつからか気がとがめるようになったことです」と答えた。1990年頃から自動車にまつわる環境問題について思索をはじめた舘内氏は1992年、東京から鈴鹿サーキットまで徒歩で約970kmの道のりをジャーナリストとともに2週間かけて歩いた。92年といえば、ブラジルで国連の地球サミットが行われ、「地球温暖化」や「サスティナビリティ」という言葉が国際社会に登場した年でもある。舘内氏は、その頃から現状の自動車社会が抱える課題を認識し、以降、EV普及活動を進めてきた。

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左が日本EVクラブ代表理事の館内端氏

 ノルウェーとオランダが2025年、インドは2030年からガソリン車とディーゼル車など内燃エンジン車の販売禁止を表明しているのに追従するように、今年7月、フランスとイギリスも2040年からガソリンやディーゼルなど内燃機関だけで走るクルマの販売の禁止を法制化した。地球温暖化の主因である走行段階では二酸化炭素を排出しないクリーンな自動車、EV 化の流れは、今、一気に加速している。

 約1世紀にわたる自動車産業の歴史に大転換が起ころうとしているこの時、地域に根ざした活動として日本EVクラブは、北アルプスに抱かれた自然の息吹が聞こえる白馬村を土壌とし、小さな村から世界最先端のEVの集いを行っているのである。
 水力発電施設を有し、充電インフラが整備された白馬村はエミッションフリーの生活の可能性も有するという。白馬村を世界に誇れる環境モデル地域にしたい、そんな主催者の思いが「ジャパンEVラリー白馬」にはこもっている。

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左から、館内氏、白馬村のキャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男III世」、トークのために駆けつけた松任谷正隆氏。

 白馬村では、「EV・PHV白馬ドライブ&ステイ」というキャンペーンを2017年12月まで実施しており、EVやPHVで白馬村を訪れた人には、各種割引やサービスなど「おもてなし特典」が用意されている。

 日本EVクラブの次なる催しとして、11月3日に筑波サーキットコース1000での恒例の「日本EVフェスティバル」や、震災から7年目に当たる2018年3月11、東京タワーにEVで集まり、EVをつなぎ合わせた電力によって東京タワーをライトアップすることで、東日本大震災の被災者の鎮魂を行う「EVで東京タワーをライトアップしよう」が、予定されている。

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2017年9月11日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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