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クルマ最終更新日:2017.08.09 公開日:2017.08.09

タクシー代が前もって分かる実証実験

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 8月7日、国土交通省と日本交通や国際自動車などのタクシー会社4グループ44社が、タクシーに乗車する前に運賃を確定させる「事前確定運賃」サービスの実証実験を開始した。実証実験の地域は東京23区と武蔵野市、三鷹市で、期間は10月6日まで。4グループのタクシー4,648台が参加する。

 「道路状況によって運賃がいくらになるか分からない」という不安感を、タクシー利用者なら一度は抱いたことがあるだろう。今回の取り組みでは、事前に運賃を決めることで、利用者のこういった不安を払拭し、タクシーを使いやすくすることを狙う。20年に向けた政府の「観光ビジョン実現プログラム2017」にもタクシーの事前確定運賃が掲げられていて、東京オリンピック開催で急増が見込まれる観光客にも、タクシーの積極的な利用を促す目的もある。

 実際の利用にあたっては配車専用のアプリから事前予約・配車を申し込む。アプリをダウンロードし、乗車地と降車地を指定。合わせて高速道路利用の有無や、障害者割引適用の可否を入力し、表示された金額で問題なければ確定となる仕組みだ。なおアプリは「App Store」「Google Play」で配信中。

 渋滞などが発生しても運賃は変わらず、支払いは普通のタクシーと同じで降車時。ただし、事前確定運賃が3,000円以上(初乗り料金、迎車料金、割引・割増等含)であることが利用の条件だ。また、途中でに大幅なルート変更を行った場合は、乗車地点から作動しているメーター運賃を支払う。

 国交省では、今回の実証実験で事前に確定した運賃が実際の走行に照らして適切だったかどうかの検証や、利用者アンケートの結果を踏まえて必要な制度を検討していくとしている。

2017年8月9日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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