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クルマ最終更新日:2017.07.19 公開日:2017.07.19

風力発電と燃料電池フォークリフト

ハマウイング20170712_02_02siyou.jpg

風力発電の風車はデンマークのヴェスタス社製で、定格出力は1980kw。風車の中心までの高さが78m。ハネが一番高くなったときで118mに達するという。

 トヨタは7月12日、風力発電で製造した水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証事業の本格運用を開始したと発表した。
 環境省委託事業「平成27年度 地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択され、トヨタをはじめとする7社3団体(※)が、京浜臨海部に再生可能エネルギーを利用した、低炭素な水素の供給網の構築を図る実証プロジェクトを進めてきた。今回すべての設備が完成し、本格運用を開始するに至ったという。

(※)神奈川県、横浜市、川崎市、岩谷産業株式会社、株式会社東芝、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田自動織機、株式会社トヨタタービンアンドシステム、日本環境技研株式会社

水素供拠点20170712_02_04使用.jpg

横浜市風力発電所(ハマウィング)の敷地内に、水素を作る水電解装置や水素製造安定化システム、水素を圧縮したり充填したりする施設がある。

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低炭素エネルギーを使って環境負荷を低減

水素フォーク20170712_02_10_s使用.jpg

この燃料電池フォークリフトは、3分ほどの水素充填時間で、およそ8時間稼動できる。排出されるのは水のみ。従来のバッテリー式の場合は、充電に6時間以上かかるので、連続稼動させるためには予備のバッテリーとその保管スペースが必要だった。

地域一体の取り組みとして注目

 使用する水素は、横浜市風力発電所(ハマウィング)で発電した電気を使って製造するので、CO2削減の効果が大きいことが特徴。この水素を簡易水素充填車で輸送し、横浜市や川崎市の青果市場や物流倉庫、工場などで導入している燃料電池フォークリフトで使用する。
 今回、この再生可能エネルギーを活用し製造した水素の、貯蔵や輸送、利用方法まで含めた実証と事業可能性の検討を進める。事前の試算によると、この地域一体になった取り組みによって、従来のガソリンフォークリフトや電動フォークリフトの利用時と比べて、80%以上のCO2削減が可能になると試算。将来の普及につなげたいとしている。

水素貯蔵タンク20170712_02_09使用.jpg

製造した水素を貯蔵するタンク。

 水素や燃料電池の活用については、送電網が発達した国内において、発電した電力をわざわざ水素の形にする必要があるのかという、根本的な議論の余地が残っているのも事実。だが、今後のCO2削減に向けて注目したい取り組みのひとつであることは間違いない。

2017年7月19日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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