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クルマ最終更新日:2017.07.13 公開日:2017.07.13

2017上半期自動車販売台数

発表。自動車人気ランキング

 (一社)日本自動車販売協会連合会(自販連)は7月6日、2017年1~6月の乗用車(軽自動車除く)の国内販売台数ランキングを発表した。

 同ランキングによると、1位はハイブリッドカーのトヨタ・プリウス。2位にコンパクトカーの日産・ノートと続いた。単月度では他車に抜かれることもあったプリウスだが、上半期トータルで見るとやはり人気があった。

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国内販売台数ランキングトップ常連のトヨタ・プリウス(下左)。ランキングは自販連HP「乗用車ブランド通称名別順位」より抜粋

 全体としては、ランキング30位中3分の2近くを占めたコンパクトカーとミニバンが、相変わらずの人気ぶりをうかがわせる結果になった(カテゴリー分類は当社調べによる)。

見慣れたランキングに変化

 その中で際立つのが、SUV(スポーツユーティリティビークル)の躍進だ。ランキング3位になった、16年12月にデビューしたばかりのトヨタ・C-HRを筆頭に、ホンダ・ヴェゼルやトヨタ・ハリアー、日産・エクストレイル、マツダ・CX-5と、5車種がランクインした。ランキング圏外でも、多様化するユーザーの嗜好を反映してか、各社SUVを積極的にラインナップしている。

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今回ランクインしたSUV。トヨタ・C-HR(上左)、ホンダ・ヴェゼル(上右)、トヨタ・ハリアー(下左)、日産・エクストレイル(下中)、マツダ・CX-5(下右)

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かつてもSUVブームがあった

かつての四駆ブーム

 SUVというと、かつてバブル期と相前後して、若者を中心に流行した大型四輪駆動車を思い浮かべる読者の方も多いことだろう。その多くがクロスカントリー4WDとも呼ばれた当時のSUVは、大きく押し出しのきいたルックスに力強い大排気量エンジンを積んで、ダイナミックな乗り味をユーザーに提供した。だが、そんな”ヨンク”は、バブルの終焉や人々の環境意識の高まりとともに廃れていった。

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かつて人気だった”クロカン四駆”は、ダイナミックな走りとその大きさが魅力だった

SUVブーム再来か?

 だが、現在人気のSUVを見てみると、当時のラインナップとは状況が異なる。 サイズはコンパクト化し車両重量も軽くする傾向が強く、エンジンは低排気量化したり、排出ガスのクリーン化を徹底したディーゼルを搭載。ハイブリッドSUVもある。2WDがラインナップされているのも特徴だ。

 つまり、「人とは違った車に乗りたいけれど、燃費やエコも大事だよね」というユーザーに、広く受け入れられているということなのだ。 画一的になりがちな販売台数ランキングの勢力図を変えるムーブメントとなりえるか、今後も新しいSUVの登場に注目だ。

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現在はスタイリッシュで燃費のよい、コンパクトSUVが人気

2017年7月13日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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