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最終更新日:2017.03.07 公開日:2017.03.07

JRバス2社、超高級バス「DREAM Relier」の運行、3月末から開始

ジェイアールバス関東と西日本ジェイアールバスが運行を開始する「DREAM Relier」のイメージ。「ドリーム号」シリーズの最上級となる。画像は公式動画より抜粋。

 ジェイアールバス関東と西日本ジェイアールバスは3月2日、東京~大阪間の夜行高速バス「ドリーム号」シリーズの最新車両として、3月31日(金)から「DREAM Relier(ドリーム・ルリエ)」の運行を開始することを発表した。

 ドリーム号は1969年に日本初の夜行高速バスとして登場し、現在はより高級な「グランドリーム号」、「プレミアムドリーム号」も運行している。

 そうした中、2019年には運行開始50周年を迎えることから、より質の高いサービスを提供することを目的として、その最上位に位置するDREAM Relierを導入することにしたという。

名称選定にはAKB48の横山由依さんも参加

2016年12月2日に、ドリーム号アンバサダーに就任した、AKB48の横山由依さん。DREAM Relier特設サイトから抜粋。

 今回の運行開始を前に名称の募集が行われ、2375件の応募があったという。「ドリーム号アンバサダー」であるAKB48のメンバーで総監督である横山由依さんも加わって選定が行われ、DREAM Relierに決定した。ちなみに、横山さんはAKBの候補生だった高校生時代、毎週末、地元の京都から東京までドリーム号でレッスンに通っていたそうである。

 Relierとはフランス語で「結ぶ、縁をつなぐ」という意味で、DREAM Relierが都市と都市、人と人の縁を結び、そして快適な空間で利用者に夢を結んでもらうという想いが込められているという。

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DREAM Relierのその外見や内装に迫る!

ドリーム号のシリーズであることを踏襲した外観

ボディカラーはパールホワイト。これまでのドリームシリーズのイメージを踏襲している。公式動画より抜粋。

 車両の外観デザインは、これまでのドリーム号のシリーズである「プレミアドリーム」や「グランドリーム」を踏襲しており、高級感を出すためにパールホワイトが採用されている。

 ボディー側面にDREAM Relierのロゴが描かれているが、DREAMはドリーム号のラインナップであることをアピールするために活字体とし、Relierは言葉の意味と響きを踏まえ、上品で優しい印象となるように金色の筆記体が選択された。

 さらに、利用者の想いや願いを流星に見立て、JRバスのシンボルであるツバメが共に並んで飛んでいるイメージとなっている。

 またバスの安全装備が充実していることもポイント。衝突被害軽減ブレーキシステム、定速走行・車間距離制御、車線逸脱警報、そして映像記録型ドライブレコーダーが備えられている。

シート配置はまるで個室のような豪華なクラスも!

 シートは「アドバンスクラス」と、より上位の「プレシャスクラス」の2種類。一般の高速バスのような、いわばエコノミークラスは存在せず、アドバンスクラスがすでに「ファーストクラス」の様相。プレシャスクラスはもはやホテルの個室に近い雰囲気になっている。

 プレシャスクラスは2列シートで、合計4席。アドバンスクラスは3列シート(進行方向左が2列合計8席、右が1列合計6席で、全14席という構成だ。最上位車両というだけあって、贅沢に一人当たりの空間を確保した設計となっている。

車内のレイアウト。運転席の後ろに2列シートのプレシャスクラスが2列合計4席並び、その後ろに3列シートのアドバンスクラス。進行方向左が2列で、4列合計8席。右が1列で合計6席。左後方にトイレ。公式動画より抜粋。

 全席に用意された車内サービスとしては、イヤホン付きのタブレット端末「iPad mini 4」がある。インターネットテレビ局「AbemaTV」や、電子雑誌「dマガジン for Biz」などのコンテンツを無料で利用できるようにする予定だ。

 さらに標準装備としては、充電用コンセント、フリーWi-Fi、トイレ、空気清浄機付きエアコン、スリッパ、毛布などがある。

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プレシャスクラスとアドバンスクラスについて!

バスのシートとは思えない豪華なプレシャスクラス

プレシャスクラス。バスであることを忘れてしまいそうなほどゴージャスな作りのシート。公式動画より抜粋。

 1車両中で4席しかないプレシャスクラスは、パーティションとカーテンで隣や前後と区切られており、前後席や隣席との距離も大きく取ってあるので、もはや個室に近いような雰囲気のシート。夜行バスでは周囲の人にどうしても寝顔を見られてしまうわけだが、それを極力防げる作りとなっている。

 プレミアムドリーム号で評判の最上級のプレミアムシートが採用されており、足を伸ばすだけでなく寝返りを打つことさえ可能だ。その上レッグレストにはヒーターが設置されるので、冬場の利用でも足元からの冷えとは無縁でいられる。

前後に余裕のあるアドバンスクラス!

一般的な夜行バスは4列シートが一般的であることを考えれば、どれだけ左右幅に余裕があるか想像しやすい。また隣席との間にはカーテンが用意され、プライバシーが配慮されている。公式動画より抜粋。

 1車両中に14席あるアドバンスクラスのシートは、グランドリーム号で採用されている、ゆりかごの快適さを目指して開発された新型クレイドルシートをベースにしたものだ。リクライニング機能の向上により、快適性がさらにアップしているという。

 なおかつ、アドバンスクラスも全席ともに前後の間隔(シートピッチ)が1m以上確保されており、足をゆったり組んだり伸ばしたりが可能だ。

 さらに、アドバンスクラスも1席ごとに座席の左右を仕切るカーテンが用意されており、プライバシーが配慮されている。

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気になる運賃や運行ダイヤは?

早売りを利用すれば平日なら9800円!

 運賃は、以下の通りだ。平日、土日、金・祝前日、GWなどの特別期間の4段階が用意されている。3月3日より発売が始まっており、乗車日の2か月前から順次発売となる。Pはプレシャスクラス、Aはアドバンスクラス。

【平日】
 P:1万4000円(学割1万3500円)/A:1万400円(学割9900円、早売り9800円)
  ※早売りとは乗車前日までに購入できるチケット(学割設定はなし)
【土日】
 P:1万5000円(学割1万4500円)/A:1万1300円(学割10800円)
【金・祝前日】
 P:1万6500円(学割1万6000円)/A:1万1900円(学割1万400円)。
【GWなどの特定の期間】
 P:1万8000円(学割1万7500円)/A:1万2500円(学割1万2000円)。

ダイヤは出発が23時台・到着が翌7時台

 東京発(下り:1号)と大阪発(上り:2号)の2台体制で、毎日どちらも1本ずつの運転となる。

 運行ダイヤ的には3月31日のみ特別で、バスタ新宿を通らない。1号は東京駅八重洲南口を23時10分に出発し、翌4月1日7時18分に大阪駅JR高速バスターミナルに到着だ。2号は大阪駅JR高速バスターミナルを3月31日23時に出発し、東京駅日本橋口に翌4月1日7時7分に到着だ。

 4月1日以降はバスタ新宿を経由するルートに変更される。1号は23時10分に東京駅八重洲南口を発車、23時50分にバスタ新宿を発車、翌7時50分に大阪駅JR高速バスターミナルに到着となる。

 2号は23時に大阪駅JR高速バスターミナルを出発し、バスタ新宿には翌6時59分に到着、そして東京駅日本橋口には7時24分着となる。

2017年3月7日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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