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最終更新日:2017.02.13 公開日:2017.02.13

【ジャパン キャンピングカーショー2017】大迫力のビッグサイズたち

2月2日より5日まで幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2017」。300台以上のさまざまなサイズと形態のキャンピングカーが展示された。昨年に引き続き軽自動車ベースの「軽キャンパー」の展示も多かったが、大型キャンピングカーの展示も目立った。

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ジャパンキャンピングカーショー2017は幕張メッセで開催された。300台以上のさまざまなキャンピングカーが集結。

 大型キャンピングカーは1000万円以上のものも多く、そもそも日本ではその大柄なボディのために取り扱いにかなり気を遣うわけだが、それでも憧れる人も多いことだろう。

フィアット「デュカト」がベース車として人気

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欧州でキャンピングカーのベース車といったらこの1台、というほど市場を席巻しているフィアット「デュカト」。画像はバンタイプの最新モデル。

 今回、自走可能な大型キャンピングカーの内、会場の複数ブースで見かけた人気のベース車が、フィアット「デュカト」だ。

 同車は81年の販売開始より世界80か国以上のキャンパーに利用されており、累計販売台数500万台を超す。フィアット・クライスラー・オートモビルズ自身の調査では、2015年時点の欧州キャンピングカー市場において70%以上と、圧倒的なシェアを占めるという。

 同車の特徴はそのサイズ。M・L・XLの3種類があるが、XLは室内長3700×室内幅1870×室内高2170mmという、大柄な欧米人ですら楽に立って歩ける空間を有するのだ。外寸は、XLの場合、全長5998×全幅2050×全高2764mm。車両総重量は4250kg。

 しかし、このような大型のデュカトをさらに全長を長くするなど、キャンピングカーはかくも巨大だというところを紹介する。

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もはや別物! バス並みの全長を持つ1台

デュカトの全長を1.5倍にした「グランドパノラマI915G」

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説明されなければ、ベース車がバンだとは思えないほどデュカトから遙かに全長が長くなっている独バーストナー「グランドパノラマI915G」。

 キャンピングカーは、ベース車となるバンなどをビルダーが架装(改造)し、キャンピングカーとしての装備や機能を追加したりして作られる。

 ただし、別物といっていいものも結構あり、エイチアンドケイコーポレーションが展示していた、独のビルダーであるバーストナー社製の「グランドパノラマI915G」もそんな1台。全長がディカトの1.5倍まで延ばされており、今回展示されていたデュカトベースのキャンピングカーの中では最も全長があった。9000×2300×3000mmという寸法で、もはやバスだ。フルコンバージョンと呼ばれるカテゴリーに属する。

 しかし、車両総重量はちょうど5000kgに抑えられているので、2017年3月の道路交通法改正までに取得すれば、普通自動車運転免許で運転可能だ(それ以降の場合は新設される準中型免許が必要)。なお、ボディを大きく延長したことと車重の増加が理由と思われるが、後ろに2輪追加されて6輪車に改造されている。

 このような大型にもかかわらず、定員は乗車6名、就寝が4名とゆったりな作りなのが特徴だ。ディーゼルエンジンの排気量3000cc、出力177ps。価格は1980万円(税別)。

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後ろに2輪追加して6輪車にして、全長の延伸と重量増に対応したと思われる。

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同じデュカトベースでもビルダーで大きく異なる!

そのほかのデュカトベースのキャンピングカー

 このほか、デュカトベースのキャンピングカーとしては、東和モータース販売やフジカーズ・ジャパンが輸入車を展示していた。

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東和モータース販売は独デスレフ社のシリーズを展示。画像は、キャブコンバージョン(キャブコン)と呼ばれるカテゴリーの1台で、低重心が特徴の「4-TRAVEL T7116-4」。全長7490×全幅2330×全幅2980mm。ディーゼルターボの排気量は2300cc、出力が180ps。価格は1300万円(税別)。定員は乗車が7名、就寝は4名+子ども1名。

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フジカーズ・ジャパンは、画像の伊ウィンガム社製の「シティースウイート」などを展示。全長5990×全幅2070×全高2770mm。ディーゼルエンジンの排気量2300cc、出力130ps。価格は982万8000円(税別)。乗車、就寝共に定員は4名。こちらもキャブコン。

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フジカーズ・ジャパンが展示していたもうデュカトベースのキャンピングカーの1台。伊ローラーチーム社製「リビングストーン5 プレステージ」。5999×2050×2800mm。2300cc、130ps。乗車、就寝共に定員は4名。価格は861万4400円(税別)。こちらのカテゴリーはバンコンバージョン。

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これぞアメリカン・キャンピングカー! 迫力ありすぎの1台!!

猛烈な横幅に圧倒させられる「ドリー バーデン 25ft」

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ミサイルでも積んでいそうな圧倒的迫力の「ドリー バーデン 25ft」。全長が8mオーバー、全幅は2.4m、全高も3mオーバーという、日本の普通の駐車場なら枠を2つ分が必要になるであろう巨大さ。キャブコン。

 前ページでも紹介した東和モータース販売のブースで、そのすさまじいまでの迫力で多くの人の目を奪っていたのが、フォード「E450」ベースの米フェニックスTOWA社製の「ドリー バーデン 25ft」。外寸が全長8330×全幅2400×全高3350mmで、定員は乗車が7名、就寝が6名。ちなみに1フィート(ft)は約30cmなので、実際の全長からすると、27ft強である。

 エンジンも6800ccと目を疑うような排気量で(出力は305ps)、価格は1790万円(税別)。

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ドリー・バーデンは全長に加えて横幅も高さもあるため、車内も空間的にゆったりしている。

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日本だって負けてない!! オールジャパンのキャンピングカー

いすゞ「エルフ」ベースの日本特種ボディー「ASAKAZE」

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サイズ的には輸入車と比べると小柄だが、日本国内の道路事情や駐車場などのことを考えると、このぐらいがバランスがいいのではないだろうか? キャブコンに属する。

 最後は、オールジャパンのキャンピングカーを紹介。日本特種ボディーは、いすゞのトラック「エルフ」をベースに、キャンピングカー専用に設計変更を施した専用シャシー「びぃーかむ」を開発。そのびぃーかむをベースにして作られているのが同社の「ASAKAZE」だ。

 ASAKAZEは全高の違いで2種類あるが、より背の高い「タイプS」は全長5750×全幅2200×全高3190mm。車両総重量は4200kgだ。ディーゼルエンジンの排気量は2999cc、出力は150ps。価格はプレミアムモデルで1265万8000円(税別)。

 展示ブースでは、ASAKAZEをベースに、すべてフルオーダーという「SINOBI」も展示されていた。

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ステルス性能を追求したキャンピングカー!? 夜の闇が似合いそうな1台「SHINOBI」。こちらもキャブコン。

開発中のオールジャパン「ビッグバンキャンパー」

 そして国内ビルダーのトイファクトリーが、トヨタの新型「コースター ビッグ バン」をベースに、バス型(バスコンキャンパーという)のコンセプトカーとして今回の展示会で発表したのが、「ビッグバンキャンパー」だ。

 まだ開発中だが、コースター ビッグ バンならではの安定した走行性能、バスコンキャンパーならではの余裕の室内面積、国際基準に準ずる世界最高の高強度ボディなどが特徴だという。

 ちなみにベース車のサイズは、ロングボディだと6990×2080×2635mm。室内は3715×1990×1885mm。9人乗り+1250kgの荷物を載せられる。車両総重量は5295kgだ。価格はロングボディで627万円(税別)。ビッグバンキャンパーはもちろん、そこに架装費用が加算されることになる。

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トイファクトリーは、トヨタ「コースター ビッグ バン」をベースにしたキャンピングカーのコンセプトモデルとして「ビッグバンキャンパー」を会場で発表。通常ならバスコンバージョンに属する1台だが、大型のバンということで、バンコンバージョンの1台として開発するという。

2017年2月13日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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