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クルマ最終更新日:2017.02.07 公開日:2017.02.07

【ジャパン キャンピングカーショー2017】日産とホンダのアプローチ

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日産が展示した「NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカー」。

 2月2日より5日まで幕張メッセで開催された「ジャパン キャンピングカーショー2017」。さまざまなサイズ、さまざまな形態のキャンピングカーなど300台以上が展示された。

 まずは、自動車メーカーのキャンプやアウトドアライフに対する取り組みとして、日産とホンダの展示車両やブースの模様から紹介する。

日産はNV350キャラバンベースの2台を展示!

 日産は、「NV350キャラバン」をベースにしたキャンピングカーとアウトドアスポーツ用特装車の2台を展示。「NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカー」と「NV350キャラバン トランスポーター」だ。

 NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカーに搭載したバッテリーは、電圧360V、定格出力2.0kW、総電力量12kWh、充電は単層・交流100V(50-60Hz)で要8時間というスペック。

 これにより、エアコン、LEDライト、IH調理器、電子レンジ、小型冷蔵庫、テレビなどを利用できるワンランク上のキャンピング=グランピングを実現。フル充電した状態で、これらの家電製品を普通に使うのであれば、3~4日間は充電は必要ないという(もちろん、使い方が激しければ短くなる)。発売は2017年中の予定だ。

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エアコン、IH調理器、LED照明などを見てもらえるだろうか。奥にはテレビも見える。無駄に連続使用などをせず、普通に必要な時に必要なだけ使うのであれば、特に途中で充電することなく、3~4日は使用できるという。

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NV350のもう1台はアウトドアスポーツ用の1台!

NV350なら大きなアウトドアスポーツ用ギアも運べる!

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NV350キャラバン トランスポーター。このサイズなので、さまざまなアウトドアスポーツ用のギアを載せられる。

 そして展示されていたもう1台が、バイク、カート、BMX、サーフィン、スキー、釣りなど、さまざまなアウトドアスポーツ用のギアをまとめて運べるNV350キャラバン トランスポーターだ。

 厳密には、NV350キャラバン トランスポーターという決まった仕様の1台があるのではなく、積み込むスポーツギアなどの形状に合わせて、車内の仕様をある程度自由に決められる(架装できる)特装車である。

 標準装備となっているフロアには頑丈なロンリューム加工した合板を使われており、また表面は撥水性に優れた素材を使用。それにより、オフロードバイクやカートなどの重量物でも搭載できるし、ドロで汚れたり濡れたりしても簡単に拭き取ることが可能だ。

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NV350キャラバン トランスポーターの車内。フロアは撥水性が高いので、タイヤが泥で汚れたオフロードバイクやBMXなどでも載せやすい。画像は、ベッド用のフロアをセットしたところ。こうした使い方も可能。

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ホンダの アウトドアへの取り組み

ホンダは4車種+発電機などを展示!

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ホンダ「ステップワゴン モデューロX Honda Dogバージョン」。愛犬とのお出かけに便利なホンダ純正品が複数用意されている。

 ホンダは、「ステップワゴン モデューロX Honda Dogバージョン」を筆頭に、「フリード プラス・ハイブリッド」と「N-BOX プラス」の車中泊用の純正アクセサリー装着車、そしてノーマルでも積載量が多くてキャンプに出かけたり車中泊しやすい「シャトル ハイブリッド」の4台を展示した。

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ホンダブースの様子。手前の濃い青系がシャトル、奥の白いのがステップ ワゴン、左にN-BOX プラス。フリード プラスはシャトルの背後にあるので見えない。

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昨年からのトレンドのひとつが、軽自動車を利用したキャンピングカー”軽キャンパー”。N-BOX系は軽としては居住性が高く、車内で寝るのもスペース的に楽。

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愛犬と一緒に出かけるためのオプションは多い!

ホンダの愛犬用純正オプションに迫る!

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ホンダの小・超小型犬用の「ペットシートプラスわん」。急なブレーキの際にもシートから愛犬が放り出される心配がない。

 キャンピングカーショーを訪れる人は、愛犬と出かけたいという人も多く、それを考慮してイヌを連れての入場もOK。実際、愛犬を連れている人も多い。

 しかし、イヌはクルマに酔いやすいともいわれており、長時間のドライブが苦手なイヌも少なくない。また、当然だがシートベルトを着けられないので、急ブレーキなどでシートから放り出されてしまう危険性もある。そこで、近年のキャンピングカーショーでは、愛犬と一緒に旅に出られるような装備を調えたクルマの出展が珍しくなくなっている。愛犬のことまで考えられた仕様のキャンピングカーも多いのだ。

 そうした中、ステップワゴン モデューロX Honda Dogバージョンは、ホンダが示した、愛犬とのクルマでの旅行を楽しむための1台。ホンダは愛犬用の純正オプションを複数、用意しているのである。

 まず同車の助手席にあったのが、内側にリードフックが2か所用意された小・超小型犬用の「ペットシートプラスわん」。そして2列目には小・中型犬用(25kgまで)の「ペットシートサークル」などが取り付けられていた。これらに入れて運ぶことで、シートから放り出されるような危険性を避けられるというわけである。

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ペットシートサークル。こちらは小・中型犬用。

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ホンダのアウトドア用発電機&最新蓄電機!

アウトドアで頼もしい発電機たち!

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右端(手前)がカセットガスで発電できるエネポ。アウトドアだけでなく、震災時にもこれがあると心強い。

 また、アウトドアや農業用製品などをいくつも販売しているのがホンダ。今回はカセットガスで発電できる「エネポ」こと「EU9iGB」など、すでに販売中のハンディ発電機を3種類展示したほか、今夏発売予定の超小型バッテリー「LiB-AID(リベイド) E500」のプロトタイプモデルも参考出展した。

 LiB-AID E500は全長266mm×全幅182mm×全高203mm、重量5.6kgと、男性なら片手で普通に持ち運べる大きさと重さだ。出力は交流100V-300VA(ボルトアンペア)、最大出力500VAとなっている。価格は未定。

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LiB-AID E500。本体カラーはこの赤のほか、白や黒なども展示されていた。災害時のために一家に1台あってもいいかもしれない。

2017年2月7日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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