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クルマ最終更新日:2016.06.17 公開日:2016.06.17

MEGA WEBにラリーカー集結

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日本人で初めてサファリラリーを制した藤本吉郎が1995年に乗った「セリカ GT-Four(ST185)」の3号車

 トヨタ自動車(トヨタ)がお台場で運営する、無料のクルマのテーマパーク「MEGA WEB」は6月15日、同月24日(金)から9月4日(日)まで、旧車の展示とレストアを行う同施設内の1コーナーである「ヒストリーガレージ」の2階において、特別企画展『トヨタ WRC参戦の系譜~2017年新たな挑戦へ~』を開催することを発表した。

 トヨタは、1990年代にFIA世界ラリー選手権(WRC)において3度もマニファクチャラーズ王座と4度のドライバーズ王座に輝いた歴史を持つ。F1に参戦するために同競技からは撤退したが、往年の名ラリーストで90年代に4年連続年間王者に輝いたトミ・マキネンをチーム代表に迎え、2017年に「TOYOTA GAZOO Racing」としての再参戦に向けた体制の発表を2015年7月に行っている。

 今回の特別企画展は、トヨタのWRCへの再挑戦をアピールするために企画されたもので、年間マニファクチャラーズタイトルを獲得した90年代の名車「セリカ GT-Four(ST185)」はもちろんのこと、1957年に日本車として初めて同社が参戦した「第5回 豪州一周ラリー(Mobilgas Rally)」の「トヨペットクラウン」のレプリカ車や、再参戦で発表された「ヤリス」(日本名:ヴィッツ)のWRC用テストカーなど、全9車種が展示される。

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「ヤリスWRCテストカー」。2017年の参戦に向けて開発が進んでおり、この最新車両も展示される。

 中にはFIAが発表した新カテゴリーに沿って開発されたものの、その新カテゴリーの構想そのものが立ち消えになってしまって参戦することなく終わった幻の1台である1985年の「MR2(222D)」や、日本人初のサファリラリー(1995年)優勝者となった藤本吉郎が駆ったセリカ GT-Four(ST185)の3号車なども展示される。

 藤本の3号車など、展示車両の半分が実戦をくぐり抜けた実車。それらのマシンは傷も生々しく、ラリーの過酷さを実感することが可能だ。あなたもぜひ、道なき道も駆け抜けてきた往年のラリーカーを堪能し、そしてヤリスが2017年に大活躍することを想像してみてほしい。

2016年6月17日(JAF MATE社 IT Media部 日高 保)

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