2018年 軽乗用車・新車販売台数ランキング!1位はホンダ「N-BOX」
新車販売台数に占める軽自動車の割合は年々増加していて、今や普通乗用車を超える台数を販売する車種も少なくない。そんな軽乗用車の2018年度新車販売台数が発表された。2015年から3年連続首位のホンダ「N-BOX」は、首位をキープできたのだろうか?
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は4月4日、2018年度の軽乗用車の新車販売台数(速報値)を発表した。軽乗用車の車名別(※)新車販売台数をランキングで見てみよう。
※車名は、同一車名(○○カスタム、○○ターボなど)を合算して集計。
2018年度の新車販売台数トップ3!
1位 ホンダ「N-BOX」 販売台数:23万9706台 前年度比:107.3%
(前年度順位:1位、前年度販売台数 22万3449台)
1位は、今年もホンダ「N-BOX」。2015年から4年連続で首位をキープする結果となった。前年と比較すると7%販売台数を増加させた。ちなみに、普通&小型乗用車の中で最も売れた日産「ノート」の販売台数が13万6324台。同車は、乗用車全体でも1位となった。
2位 スズキ「スペーシア」 販売台数:15万8397台 前年度比:139.3%
(前年度順位:6位、前年度販売台数 11万3691台)
2位は、スズキ「スペーシア」で前年度6位から大幅にランクアップ。前年と比較すると約40%も販売台数を増加させた。同車は、2017年12月にフルモデルチェンジしたことが功を奏したようだ。
新型スペーシアは、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」に加えて、「後退時ブレーキサポート」が採用され、前後の衝突被害軽減ブレーキを標準装備したこと。さらに、内・外観デザインを一新し、車内空間が旧型より広くなったことが販売台数を伸ばした理由だろう。
3位 ダイハツ「タント」 販売台数:14万2550台 前年度比:105.9%
(前年度順位:4位、前年度販売台数 13万4660台)
3位は、ダイハツ「タント」。前年と比較すると販売台数を約6%増加させたが、2位のスペーシアの伸び率に押される形で3位となった。
トールワゴン人気が継続
トップ10までは、上表の通りだ。 順位に前後はあるが人気車種の傾向は、ここ数年変化していない。それはトールワゴンである。トップ10にランクインした車種のうち、実に7台がトールワゴンだった。
ひと昔前は、軽自動車といえば車内空間が狭いイメージだったが、このタイプは全高に加えホイールベースも長く、車内空間が広いことが特徴。さらに、ボンネットを短く抑えたことでフロントウィンドウからの視野が広いことも人気の理由だろう。
ちなみに、7車種のうちトップ3は、すべて全高が1700mmを超えるトールワゴン(スーパーハイトワゴン)で後席にスライドドアを配している。残り4車種のトールワゴンは、全高1680mm以下とトップ3よりもわずかに高さが低いトールワゴン(ハイトワゴン)で、後席は普通のヒンジドアである。
このように、2018年度の新車販売台数は、同じトールタイプでも車内空間が一回り大きく、スライドドアの利便性を持った車両が人気だったことがハッキリと分かる結果であった。さらに4位までにランクインした車種は、普通&小型乗用車でトップであった「ノート」を超える新車販売台数を誇っており、この人気は乗用車全体の潮流ともいえよう。2019年もこの軽自動車人気は続くと思われるので、今後どのような新型車種が発売されるのか軽自動車業界の動向に注目したい。
軽自動車新車販売台数の全データは下記を参照のこと。