2022年02月06日 23:20 掲載

旧車 水平対向エンジンでWRCを席捲したスバル。トヨタ博物館「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! WRC」より

愛知県長久手市のトヨタ博物館で、2022年4月17日まで、企画展「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! - WRC 日本車挑戦の軌跡」が開催されている。同企画展から、90年代にWRC黄金時代を築き、三菱、トヨタなどのライバルと鎬を削ったスバルのラリーカーを紹介。

くるくら編集部 小林 祐史

4WDの老舗としてサファリに挑戦

スバルWRC初優勝車であるレガシィ

スバルWRC初優勝車であるレガシィ 写真=小林祐史

 愛知県長久手市にあるトヨタ博物館は、20211030日から2022417日まで、企画展「激走!!2.5次元 ヴゥオオーン!! - WRC 日本車挑戦の軌跡」を開催している。同展は、公道で競技が行われるFIA世界ラリー選手権(WRC)で活躍した、日本のラリーカーを展示するものだ。同展で展示中のスバル車を紹介する。

 スバルは、富士重工業だった1970年代から水平対向エンジンと4WDシステムを組み合わせた車の開発を進めていた。それらの車を鍛え上げ、アピールするため、スバルは1980年代にサファリラリーなどの国際ラリーにスポット参戦。この時代のラリーカーには4WDを装備する車は少なく、悪路のサファリラリーではクラス優勝も果たした。

 1980年代後半になるとトヨタ、三菱がフル参戦し、日産やマツダもスポット参戦するなど、日本車がWRCで活躍するようになった。それに続くようにスバルも、1990年からイギリスのレーシングカーコンストラクターであるプロドライブと提携し、同年の第4戦サファリラリーからWRCへの本格的な参戦を開始。レガシィをラリーカーに仕立てて、トヨタ、三菱そして海外のランチア、フォードへ挑んだ。

 レガシィは1990年に5つのラリーに参戦し、最高順位は4位だった。サファリラリーで経験値を積んでいたスバルだったが、ライバルたちと肩を並べるまでに4シーズンを要した。このころはフォード、ランチア、トヨタ、三菱といった強豪ワークスチームが群雄割拠している時代で、新参者がすぐに優勝できるような時代ではなかった。その中でレガシィを鍛え上げたスバルは、1993年の第8戦ニュージーランドラリーでようやくWRC初優勝を掴んだ。

1993年ニュージーランドラリーでのスバル レガシィ

1993年ニュージーランドラリーでのスバル レガシィ 写真=スバル

スバル レガシィRS
1993年ニュージーランドラリー優勝車 諸元

全長:4510mm
全幅:1705mm
全高:1420mm
ホイールベース:2580mm
車両重量:1200kg
エンジン:EJ20型 (水平4DOHC) 1994cc
最高出力:224W(300ps)/6500rpm
最大トルク:-Nm(-kg-m)/-rpm
ドライバー/コドライバー:C.マクレー/D.リンガー


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