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最終更新日:2018.10.24 公開日:2018.10.24

高速道路逆走をなくそう! 家族で行う「逆走しないための運転チェック」

高速道路逆走の多くはICやJCT、SA・PAの出入口などで発生している。

 NEXCO東日本(東京都千代田区)は10月19日、高齢ドライバーによる高速道路での逆走を防止する取り組みの一環として、「家族みんなで 無くそう逆走」プロジェクトを開始した。

年間約200件の高速道路逆走。その7割弱は65歳以上のドライバー。

高速道路(国土交通省および高速道路会社管理)における事故または確保に至った逆走発生件数。警察の協力のもと、国土交通省および高速道路管理会社が調査。

 近頃、ニュースなどで取り上げられることの多い高速道路の逆走。多くの逆走は、ICやJCTの料金所出入口、SA・PAの出入口などから発生していて、標識の見落としや行き先を間違えて故意にUターンすることが主な原因となっている。同社はこれまでも、高速道路での逆走を防止するために、路面標示や矢印板などの道路構造の整備と、逆走した時や逆走車情報を知った時にとるべき行動の啓発促進を進めてきた。対策開始以来、漸減傾向にあるものの、それでも平成29年には全国の高速道路で207件の逆走が発生。なんと2日に1回以上も発生している。

左図:平成23~29年の高速道路における事故または確保に至った逆走のドライバー年齢比率(国土交通省および高速道路会社調べ)。右図:高速道路(高速道路会社管理)での事故における死亡事故の割合(高速道路会社調べ)。

 上の円グラフは、国土交通省と高速道路会社の調査による逆走した運転者の年齢比率である。グラフを見ると、高速道路逆走の66%が65歳以上のドライバーによる逆走であることがわかる。

 また、もう1つのグラフでは、逆走事故が死亡事故となる割合は約40倍にもなることがわかる。逆走は命にかかわる危険行為であり、65歳以上のドライバーはもちろん、全年代のドライバーが何としても発生させないという意識を持つことが必要である。

家族みんなでチェック! 運転チェックリスト。

 「メモリークリニックお茶の水」院長の朝田隆・筑波大学名誉教授によると、65歳以上のドライバーが、高速道路の逆走を起こしやすくなる原因のひとつが「運転能力の低下」であるという。しかし、運転能力の低下を本人が自覚していないことが多く、自分は大丈夫と過信しているケースもあるそうだ。

 朝田先生は、ドライバー本人では運転能力を判断するのは難しいため、家族が定期的に同乗し、今までの運転と違うところがないかチェックする必要があるといい、下記のチェックリストの活用を推奨している。

「メモリークリニックお茶の水」院長の朝田隆・筑波大学名誉教授監修の「運転ここに注目リスト」。NEXCO東日本は、このリストや逆走に関するパンフレットを配布し、啓発活動を推進している。

 上のチェックリストは注目ポイントをまとめたもので、逆走を起こさないことを保証するものではない。朝田先生は、このチェックを参考にしながら、家族の運転能力を確かめ、実際にどんな場面で運転を気を付けるべきか、話し合う機会を設けて欲しいという。

海ほたるPAにてイベントも開催

 NEXCO東日本は本プロジェクトの一環として、11月18日(日)「家族の日」に、「家族みんなで 無くそう逆走」啓発イベントを海ほたるPAにて実施する。

イベントのPR発表会では、司会にタレントの新井恵理那さん、スペシャルゲストに女子レスリングの浜口京子選手、その両親のアニマル浜口さん、浜口初枝さんが登壇する。

 本イベントは、家族3世代が一緒になって「逆走防止」を考え、運転能力をチェックしながら楽しめるイベント。NEXCO東日本CMキャラクターの新井恵理那さんと女子レスリング選手の浜口京子さんなどのゲストを迎えた発表会と運転能力をチェックを体験できる。

 運転能力チェックはゲーム形式になっていて、子どもから大人まで楽しみながらチェックができる。イベント当日、海ほたるPAに来場した家族は実際に体験できるという。

 NEXCO東日本は、上記のイベント会場以外のSA、PAでも、パンフレットの配布を実施する予定。また、同社公式サイトで、逆走防止に関する情報を随時更新していくという。

開催概要

イベント名:「家族みんなで 無くそう逆走」啓発イベント
開催日時:平成30年11月18日(日)
第1部:PR発表会 11:00~
第2部:家族で楽しむゲーム体験会 14:30~
開催会場:東京湾アクアライン 海ほたるパーキングエリア4Fサウスキャビン

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