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クルマ最終更新日:2018.01.24 公開日:2018.01.24

【東京オートサロン18】デートカーからスポーツカーまで。ホンダ&無限&ホンダアクセス

 1月12日から14日まで幕張メッセで開催された、カスタムカー・チューニングカーの祭典・東京オートサロン2018。まずは自動車メーカーが出展したコンセプトカーやカスタマイズカー、チューニングカーを紹介しよう。次はホンダ系ということで、ホンダ、M-TEC(「無限」ブランドで出展)、ホンダアクセスを紹介する。

 ホンダと、ホンダ車のチューニングやカスタマイズを手がけ、モータースポーツ活動も行う無限は地続きでブースを出展。無限が手がけたカスタマイズカーのコンセプトモデルが出展され、「シビック」、中でも走りを追求したグレードの「シビック タイプR」のコンセプトカーは熱い視線を浴びていた。まずは、それら「シビック」からお見せしよう。

より迫力を増した無限による「シビック」!

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無限が出展した、「シビック」系の1台。走りを追求した「タイプR」の走行性能を極限まで高めることを目的に、空力、パワートレイン、冷却性能の向上を図った「MUGEN RC20GT シビック タイプR コンセプト」。外装は、ボンネット、フロントグリル、フロントのバンパー&リップスポイラー&カナード、サイドスポイラー、リアのバンパー&ウィング、ドアミラーといったエアロ系がすべてカーボン製。ブレーキやエキゾーストなども交換済み。

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「タイプR」ではないが、無限が出展したもう1台の「シビック」が、この「ハッチバック プロトタイプ」。エアロ系、エンジン周り、ブレーキなどに手が入れられている。各種パーツは開発が進んでおり、先行してフロントアンダー、サイド、リアアンダーの3点のスポイラーをセットにした「スタイリングセット」や、そのほかフロントのエアロパーツなどが3月下旬に発売される予定。また、エキゾーストシステムなどは開発中だ。

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参考までにこちらがノーマルの「シビック タイプR」。ノーマルでもフロント周りのデザインが攻撃的で非常に迫力がある。なお、ホンダのオーナメントが赤いのは、ホンダ党やスポーツカー好きならご存じの「タイプR」の証だ。ちなみに最終ページには、ホンダブース4台目の「シビック タイプR」も掲載した。レース用の「シビック タイプR TCR」だ。

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次はホンダ純正完成車ブランド「モデューロX」のコンセプトカー!

期待大! 完成車「ホンダ モデューロX」のコンセプトカー!

 ホンダでは、子会社のホンダアクセスを通じて、熟練のエンジニアやテストドライバーたちによって、自社のクルマを性能や乗り心地のよさ、デザインなどをさらに突き詰めたコンプリートカーを「モデューロX」のブランドで販売している。これまで4台が販売されて好評を博し、次のモデューロXが期待されている。続いてはそんなモデューロXの中から、販売が期待されるコンセプトカーの3台をピックアップしてみよう。

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SUV「CR-V モデューロX コンセプト」。「CR-V」は国内では、先代の4代目が16年に生産を終了したが、海外では人気が高く、5代目がすでに販売中。東京モーターショー2017でその5代目が国内で先行公開され、18年中に販売が開始される予定だ。今回のコンセプトカーは、フロントやリアバンパーを変更し、19インチのアルミホイールを装着。ルーフからリアウィングの塗装をブラックアウトさせて、精悍さを強めている。

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ミニバン「ステップワゴン モデューロX コンセプト」。同車のモデューロXは販売中だが、このコンセプトカーは、フロントマスクを変更して17年9月から販売が始まった上級グレード「ステップワゴン スパーダ」をベースとしている。外見はフロントやリアのエアロが変更され、さらにLEDフォグライトや17インチのアルミホイールなども備えた。そのほか、サスペンションも手が加えられている。

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軽スポーツカー「S660 モデューロX コンセプト」。ホンダアクセスによるホンダ純正アクセサリーブランド「モデューロ」からは、すでに「S660」用の各種純正パーツが発売中だが、今回は完成車のモデューロXが展示された。エアロパーツは新規開発され、さらにサスペンションは5段階減衰力調整機構付きに交換。ホイールはフロントが15インチ、リアが16インチに。スポーツブレーキパッドなども装着された1台だ。

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ホンダアクセスの個性的なコンセプトカーたち!

ホンダアクセスのインパクトのあるクルマたち

 ホンダ車の純正カスタマイズパーツを扱うモデューロと、完成車ブランドのモデューロXを扱うホンダアクセス。同社独自のブースで展示されていたのが、ホンダブースで展示されていたモデューロXのクルマたちとはひと味もふた味も違う、個性的なコンセプトカーの数々。これがホンダ純正か!? とその自由さに驚かされるだろう。そのカスタマイズやカラーリングをご覧いただきたい。

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2シーターハッチバック「Re:Z(アールイーゼット)」。「エコとは、燃費だけでなく、古いものや価値を見つめ直し、自分らしく楽しみながら永く使うこと」として、ホンダが1998年から2002年まで販売していた軽自動車「Z」をヒントに、17年で販売が終了したハイブリッド・スポーツカー「CR-Z」をカスタマイズ。「はじめての・久しぶりのデートカー」としてまとめられた。「Re」とは、リラックス、リノベーション、リユース、リバイバルの意味が込められている。

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「けもフレ フィット」。女の子に姿を変えた動物たちの日常を描いたアニメやマンガ、ゲームなどメディアミックス展開して人気を博した「けものフレンズ」。同作品とのコラボレーションがこの1台だ。「フィット ハイブリッド」をベースに、純正アクセサリー「クロススタイル」を装着している。よく見ると、ホンダのオーナメントはけものフレンズのロゴマークに、ナンバープレートには作品の舞台である「ジャパリ・パーク」と書かれており、細部までのこだわりが見て取れる。

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軽自動車「N-BOX 《バーバパパ》コレクション」。2世代から3世代にわたって世界中で愛されているフランスの絵本「バーバパパ」とのコラボレーションによって誕生した。”バーバパパとかくれんぼ”がテーマで、お母さんもちびっ子も楽しめることを目指してデザインされている。クルマの各所にバーバパパとそのファミリーが隠れており、子どもたちが夢中で探すことは必至。ちなみに、バーバパパの着ぐるみもいた。

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次はモータースポーツ! そしてあの人も登場!!

モータースポーツ車両をまとめて+α!

 ホンダと無限はモータースポーツ活動を積極的に展開していることもあり、例年、レーシングカーを複数台展示している。今年も同様に最新のレーシングカーが展示された。

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FIAによって定められたGT3規則に合致した世界中のレースに参戦可能な「NSX GT3」。FIAの公認ナンバーは「GT3-047」。国内ではスーパーGTのGT300クラスに参戦可能だ。エンジンを米ホンダが、シャシーはイタリアのJ.A.S Motorsportが担当し、15年から共同開発している。17年には実戦投入され、北米のIMSAシリーズのウェザーテック・スポーツカー選手権、ピレリ・ワールドチャレンジシリーズに合計4台が参戦し、2勝を挙げた。J.A.S Motorsportからの引き渡し価格は、46万5000ユーロ。1ユーロ=135円換算で、6277万5000円だ。なお日本国内では、無限(M-TEC)がメンテナンスやパーツ供給などを担当。

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レーシングカー「シビック タイプR TCR」。現在、世界のツーリングカーレースで主流となりつつある「TCR(ツーリングカーカップ)」選手権の18シーズンに参加するために開発された。最新のFIAリフティングデバイスを搭載したマルチリンク・リアサスペンション、アンチロールバーシステム、TCR用ECU、専用ロールケージなどを採用している。なお、「NSX」のGTカーと「シビック タイプR」のツーリングカーの違いは、前者は走ることそのものを主目的としたスポーツカーであり、ツーリングカーはそれ以外の大多数を占める一般的なクルマを指す。「シビック タイプR」自体はスポーツカーだが、ベースとなる「シビック」がツーリングカーであるため、「シビック タイプR」はツーリングカーに分類される。

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スーパーフォーミュラ「SF14」のTEAM MUGEN16号車のカットモデル。レーシングカー系の展示車両の中でも、少し変わっていたのがこの1台で、シートから足先のペダルの辺りまで、3か所がカットされ、ドライバーがどのように座っているのかが見られる。しかも体格さえ適合すれば、子どもだけでなく大人でも着座体験でき、長蛇の列をなしていた。

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ジェンソン・バトン選手(右)と高橋国光監督(中央)。18シーズンは、スーパーGTにホンダ陣営から参戦することがすでに発表されていたが、往年の名ドライバー兼ライダーの高橋国光氏がオーナー兼監督の「TEAM KUNIMITSU」から参戦することが会場で発表された。マシンは、100号車「RAYBRIG NSX-GT」。パートナーとなるドライバーは、山本尚貴選手だ。

2018年1月24日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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