2017年12月06日 16:17 掲載

ニュース・プラス ロールス・ロイス「ファントムI」など、戦前のクルマたち!【動画あり】トヨタ博物館クラシックカー・フェス2017(1)


「過去を振り返り未来を想う」の車両たち

 続いては、トヨタ博物館が展示した車両を紹介しよう。まずは、企画展示「過去を振り返り未来を想う -動力源の遷り変わり-」のガソリン自動車以外のクルマたちだ。

ロコモビル スチームカー|locomobile steamcar

米ロコモビル社製の蒸気自動車「スチームカー」(1899年式)。1900年代初頭の米国では、クルマの半数が蒸気自動車だったという。同社は世界各国で販売され、当時の世界最大の生産台数を誇った。1902年2月には日本にも8台が輸入され、同社日本代理店が横浜に設立されて販売を開始した。全長2235×全幅1498×全高1576mm、ホイールベース1473mm。車重327kg。エンジンは蒸気直列2気筒単式複動式。排気量360cc。最高出力2.6kW。

ベイカー エレクトリック|baker electric

1902年式の米ベイカー製電気自動車「エレクトリック」。EVというと、近年になって実現した最新技術の粋を結集したハイテク車両のイメージがあるが、実は歴史的にはガソリン自動車よりも古く、ダビッドソンによって1873年に開発された。世界初のガソリン車とされるベンツ「パテント モトールヴァーゲン」は1886年。一時はガソリン車よりも広まり、1900年代初頭の米国では、蒸気自動車の50%に次いで、30%がEVだった。全長2565mm×全幅1415mm×全高2250mm、ホイールベース1730mm。車重436kg。電気モーター駆動、最高出力は資料なし。

「ベイカーエレクトリック」が走行する様子。もちろんEVなので、わずかなモーターの駆動音しか聞こえない。1900年代初頭当時は、扱いやすさから女性に人気だったという。

トヨタ BM型トラック|toyota bm type truck

トヨタ「BM型トラック」(1950年式)。今回紹介する中では唯一戦後のものだが、かつて存在した薪トラック(まきとらっく)を改造してガソリン車としたもの。薪トラックとは、戦中から戦後にかけて日本では石油が欠乏したため、薪や木炭などを燃料とした代用燃料車の一種である。「薪ガス発生装置」を搭載し、木材を蒸し焼き状態にして一酸化炭素などの可燃ガスを発生させ、清浄、冷却してエンジン内に送り込むという仕組み。ガソリンに比べると出力は低下してしまうという。同車は、その薪ガス発生装置を外して再びガソリン車に戻したもの。全長6455×全幅190×全高2130mm、ホイールベース4000mm。車重2700kg。水冷ガソリンエンジン・直列6気筒OHV、排気量は3386cc。

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トヨタ博物館の戦前の車両たち