【もうすぐ東京モーターショー2017】ホンダ追加情報 あれもこれも、どれもモビリティ!
ホンダは10月19日、東京ビッグサイトで開催される第45回東京モーターショー2017(10月27日~11月5日(一般公開は10月28日から))での展示物を追加発表した。
今回、追加で発表したのは近未来系の完全なコンセプトモデル全5種。
まずは「Honda ロボキャス Concept」(写真上)は、人やモノを運ぶ電動モビリティ。自動運転技術によって人に”トコトコ”ついていく、コミュニケーションロボットだ。コンパクトな車体をベースに、キャリースペースとなる上屋を自由に組み合わせて、運ぶことだけではなく屋台のようにして使うことも想定する。
お次の「Honda 家モビ Concept」は家か?車か?ジャンルの垣根すら超えた、これぞ本当の”クロスオーバー”モビリティ。デジタルであらゆるモノ・コトがつながる近未来。人同士が直接”つながる”ために、部屋ごと移動させてしまおうというアイディアだ。駐車中に3畳の部屋に友人を招いたり、パントリーとして買い物に出かけたりと、その利用方法に想像力を掻き立てられる。でもそういう使い方、ミニバンやキャンピングカーで、すでにやっている人はやっているような気も。ともあれ、よりそうした機能を高めた新提案として受け止めよう。
続く「Honda ふれモビ Concept」では、未来の車イス、あるいはシニアカーを提案する。見てのとおり、要は二人乗りできる電動車イスだ。「1人より2人。”ふれあい””つながる”ことでコミュニケーションを深める」と謳うが、この形で乗るんだからそりゃそうだよという感じもする。というか、写真のように元から仲のよい素敵なお2人はさておき、(多数いるであろう)年取ってまで一緒に居たくない夫婦やパートナー同士が、果たして密着して乗りたいと思うのか、そもそも不安ではある。だが、歳を経ても心の距離を近くしようという狙いがあるのだろう。
さらに「Honda チェアモビ Concept」では、”移動するイス”を提案。歩行者と並んで歩ける協調性や、狭いところでも入っているける小回り性、坂道でも姿勢を保てる安定性を備え、座る高さも調整可能。形だけで見ると障害のある方に向けたユニバーサルな感じのデザインでもなく。もうここまで来ると「歩けるやつは自分で歩けよ」と思ってしまうが、技術的・法規的課題をクリアして5万円くらいで販売されたら私、正直一台欲しいです。
そして大トリを飾るのが「Honda Ai-Miimo Concept」! すでにナニコレな外観だが、これこそが”次世代の芝刈り機”だ!自動で芝を刈るだけでなく、コミュニケーション機能を持たせてペットのように家族の一員となることを目指している!自律機能が壊れて家の中で絨毯刈られたら大変なことになりそう!でも、家族の一員なのだから、心が広くならざるを得まい!
以上のコンセプトモデルは、守旧派の車好きからするともはや意味が分からない感じだが、そういった”従来の価値観をブレークスルー”する、これこそがホンダの考える新しい未来への提案なのだろう。東京モーターショーというお祭りなのだから、守旧派も新技術の提案を楽しんでみるのはいかが?
2017年10月23日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)