2016年09月05日 07:13 掲載

ニュース・プラス 震度7の首都直下型想定。
首都高が緊急復興用新型装備を公開!


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30cmの段差と50cmの開きが発生したと想定したか所を、新装備で応急的に復旧。実際に大型車も問題なく通過。

 首都高では8月31日に防災訓練の一環として、報道関係向けに「道路啓開(けいかい)訓練」の公開を、東京・品川区の中央環状線大井北換気所敷地内にて行った。

 首都直下地震は、文部科学省地震調査研究推進本部が2012年1月に発表した確率によれば、今後30年以内に南関東でマグニチュード7程度の地震が、70%の確率で起きるという。

 今回の訓練は、そうした首都直下地震により、首都高の高架橋上に大型車を含む複数台の車両が停車し、また場合によっては放置されたり横転したりしているような「滞留(たいりゅう)」した状況を想定し、道路啓開作業を迅速に行って緊急交通路を確保するという内容だ。

 ちなみに啓開とは「切り開く」という意味。要は、道路啓開とは、緊急車両などの通行のため、1車線でもとにかく通れるように早急に最低限のがれきや滞留車両の撤去、除去を行い、また高速道高架橋のジョイント部分でできてしまいやすい上下の段差や左右の開きを修正することで、救援ルートを開通させることをいう。

被災した首都圏の復旧には複数の救援ルートが必須!

 大規模災害では、応急復旧を実施する前に救援ルートを確保することが重要だ。特に日本で最も人口が集中し、また政府行政機関や企業の本社なども多い首都圏は、被災した場合は残念ながら自分たちだけの力では復旧作業が難しいことは明白だ。被害が生じていない近隣地域からの応援を得る必要がある。

NP160901-01-02.jpg そのため、8方向の高速道およびそれらをつなぐ環状高速道や、国道などの主要な一般道の道路啓開作業が必須となるというわけだ。2014年7月に設置された「首都直下地震道路啓開計画検討協議会」による「首都直下地震道路啓開計画改訂版」において、「八方向作戦」と呼ばれている(左の画像は首都直下地震道路啓開計画改訂版PDFより抜粋)。

 八方向作戦は、48時間以内にその8方向の高速道およびそれを補完する国道などの道路啓開を完遂させる作戦で、中でも首都高では独自に24時間以内にその8方向の内のどれかひとつをまず道路啓開を成し遂げることを設定しているのだ。

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マスコミ初披露の新装備たち!