2018年03月01日 14:25 掲載
くるナンデス 【菰田潔の、昔の常識は通用しない、合図の話】その1 まずは正しいヘッドライトの使い方
道路を走るクルマ同士で意思の疎通を図るのは実はなかなか難しい。さまざまな合図をたくさん出せば良いというものでもない。誤解を招かないようにするための注意も必要だからだ。ここではCar to Carコミュニケーションという観点から、合図の出し方について考えてみたい。
昭和の時代から平成になり、また2019年には新たな日本の年号が生まれる。20世紀から21世紀になり、自動車技術の発達に伴って運転の仕方も合図の出し方も変えなくてはいけない部分もあるから、むかし流の運転から進化するためのヒントにもして欲しい。
まずはヘッドライトの正しい使い方を振り返ってみよう。
ヘッドライトを点けよう
表示灯の意味:左からフロントフォグランプ点灯、ハイビーム点灯、前後ライト点灯、リアフォグランプ点灯の意味
夜間、100メートル前方を見るためにはハイビームがあり、自分の存在を周囲に知らせるためにはロービームが適している。下の写真のようにハイビームは遠くまで見えるが、周囲を眩惑する恐れがあるときは使えない。ロービームで走行するときは必然的に速度を落とす必要がある。
見え方の違い:左がハイビーム、右がロービームの見え方
夕方暗くなってきてもなかなかヘッドライトを点けず、見えにくくなってからようやくスモールライト、だいぶ暗くなるとフォグライト、真っ暗になってやっとヘッドライトという点け方は昭和のやり方だ。こういう人は、やっとヘッドライトを点けたかと思ったら、信号待ちでは消している。発電機が弱く、バッテリーの性能も低かった時代の運転のクセがまだ残っているのだ。
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