シエナから大矢アキオ ロレンツォがお伝えしました。
2025年2月27日夜、シエナのフィアット販売店「スコッティ・ウーゴ」に展示された「グランデパンダ」。スタッフのジャーダさん(左)&エレナさん(右)と。
グランデパンダは、ステランティスのセルビア工場で生産される。その晩展示されたのは、EV仕様に2グレード設定されたうちの上級版である「ラ・プリマ」。
EV仕様ラ・プリマの価格は27,900ユーロ(イタリア付加価値税込み)。ボディカラー「ルナ・ブロンツェ」は750ユーロ(約12万円)のオプションである。
生演奏は70-80年代のカンツォーネ中心にセレクトされていた。
ラ・ブリマ仕様には、マイルドハイブリッド、EVともに専用デザインの17インチ・アルミホイールが装着される。
ドア下端にプレスされたPANDAの5文字は、初代4✕4バージョンに貼られていたデカールを意識したものだ。
ラ・プリマ仕様に装着されるルーフレールも、初代のイメージを踏襲したものという。
初代パンダのスクエアなフォルムを再現したことがわかるリア・クォータービュー。
テールランプはピクセルLED。
テールゲート下端には立体のPANDAロゴが。
フロントフードを開けてモータールームを覗く。満充電からの航続可能距離は320km(WLTP複合モード)。
EV版グランデパンダの“売り”である内蔵型スパイラル充電ケーブル。ただし最大7.4kWのAC充電のみ対応。
最大100kWのDC充電には、側面の充電口を用いる。
初代の幅広いラック型ダッシュボードが再解釈されている。
ドアトリムのデザインも大胆。
ディスプレイ縁の楕円は、フィアット旧リンゴット工場の屋上テストコースを表現したもの。初代パンダのミニアチュアも添えられている。
ダッシュボードの一部にはバンブー(竹)繊維が用いられている。「パンダ✕竹」とは、なんとも洒落の効いた組み合わせだ。
センターコンソールのトレイにも、リンゴット工場屋上テストコースのオーバルが投影されている。
ダッシュボードの隅までデザインに手を抜いていない。
シートには「フィアットで愛を込めて作られたパンダ」のメッセージ。
販売店が後援するシエナのプロバスケットボール・チーム「メンズ・サーナ」の選手たちもやってきた。
ステアリングを握る夫人の姿を撮影するアルド氏。
販売スタッフのフィリッポ・ニッコリーニ氏。彼の語りは動画でご覧いただこう。
デザインのみを見れば、若者層の70-80年代回帰志向にも波長が合う可能性は高い。
当日の来場者プレゼントは地元養蜂家によるハチミツという、ほのぼのとしたものだった。