“45万EV”で一躍注目された「宏光MiniEV」。名古屋大学で7月末まで公開され、今後は山本真義教授が率いるパワーエレクトロニクス研究室で解体検証が始まる
スタイルは前後左右にわたって、ほぼスクエアな形状を持つ。サイズ感は日本の軽自動車の全長を50cmほどカットしたようなイメージだ
ダッシュボードは全体に低く下げることでルーミー感を生み出し、同時に広々とした空間をもたらすことに成功している
前席シートはクッション厚が薄く硬めの印象だが、ホールド感は想像以上に良い印象。シートバックポケットも左右に備えられ、チープ感もほとんど感じられない
後席のシート自体はしっかりとした造りだが、そのスペースは軽ボンネットバン並みしかない。エマージェンシー的な使い方を想定しているのだと思う
後席を使う状態ではカーゴスペースはかなり狭いが、折りたためば実用的な広さが確保できる。シートロックも確実性があり不安はない
オーディオ系はラジオが備わるだけだが、USB端子を備えているので充電は行えるだろうし、スマホ内の音楽を再生できる可能性もある
運転席に座ると前輪のタイヤハウスの出っ張りが影響していることもあり、アクセルやブレーキペダルが助手席側に大きくシフトして備わっていた
リアデフギアボックスに直接取り付けられていた電動モーター。ベース車のFR機構をそのまま活かすことでコスト削減につながっているようだ
ベース車のFR仕様ではここにプロペラシャフトが通っていたが、その場所はバッテリーの収容スペースに使われている。写真ではバッテリーが取り外されている
シフトチェンジは回転ダイヤル式で、前ドアはパワーウインドウを採用する。電源はキーシリンダーを回す古典的なタイプだった
「宏光Mini EV」の給電口はフロントグリル内に備えられ、手動で開閉する
ボンネット内を開くと給電用インバーターやブレーキブースターなどが見えた。ガソリン車に比べると実にシンプルな構造だ
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