2022年08月23日 15:00 掲載
クルマ キャンピングカートレンド最前線 Vol.1:普段使いも車中泊もすべてを賄うアウトドア仕様~アソモビ2022 レポート~
ガレージ×アウトドア!
ガレージ向けのアウトドアギアやウェア、カーインテリアを出がけるGORDON MILLERのカーブランド「GORDON MILLER MOTORS」からは、ニッサン NV200バネットをベースにした「GMLVAN C-01」が出展。深みのあるカーキ色はゴードンミラーオリジナルカラーの「オリーブドラブ」で、他にもベージュ系カラーの「コヨーテ」がある。塗装は日産の生産工場で施されているため品質は折り紙付き。
フロント・リアにはゴードンミラーのエンブレム。写真=オートバックスセブン
内装の木材には天然のアカシア(ホワイトウォールナット)を天井・フロア・左右の4面に使用し、カッチリとした高級感を演出。ルーフには調光機能付きのLEDダウンライトが6か所に配置され、セレクトショップの様なアーバン(都会的)な雰囲気が漂っている。車中泊に欠かせないカーテンは標準装備。その他、前席と後部座席のシートにオリジナルカバーが採用されており、これらを含めて参考販売価格は2WDが440万円、4WDでは473万円となる。
最大の特徴が、後部座席とラゲッジスペースのフロアの組み換えによる、4つのモード移行機能だ。フロアボードを持ち上げてテーブルにし、向かい合うように座れるリビングモード(写真)、座席に寄りかかりながら外を眺めるカウチモード、全面フルフラット状態でセミダブルベッドサイズになるベッドモード、そしてすべてのフロアボードを格納し、収納力に特化したラゲッジモードだ。ラゲッジモード以外は常にフロア下段は収納スペースになるため、モードを変更するたびに荷物を降ろす必要もなく、組み換え簡単なのが実用的だ。バックドアは基本的には開放しておくと気持ちがよさそうだ。
後部座席+ラゲッジスペースの4つのモード説明。資料=オートバックスセブン
同じくGORDON MILLER MOTORSより、トヨタ ハイエースをベースとした「GMLVAN V-01」。この車両もC-01と同様に後部座席とラゲッジスペースのウッドパネルを組み換えることで、4つのモードにチェンジできる。参考販売価格は2WDのガソリン車で550万円~。
丸目4灯とエンボス加工が施されたフロントフェイスがレトロな雰囲気で洒落ている。
番外編 車中泊の成否は寝心地にあり!
車中泊の失敗談を挙げると必ず出てくる、マットレスを侮ったせいで快眠できなかったというエピソード。車中泊において寝床はフルフラット、かつ、程よく沈み込むマットレスがないと寝返りを打てず、寝不足な朝を迎える羽目に遭うのである。
そこで、寝具メーカー「Bodydoctor」と、軽バン、軽トラのリフトアップを行う「フォレストオート・ファクトリー(FAF)」が共同開発した正反発マット「FAF パーフェクトマット」の性能が素晴らしかったので単品で紹介しよう。
写真ではマットの間に隙間が生じて独立しているが、連結ファスナーで繋げることも可能。
正反発マットとは、重さと同じ比率だけ沈み、圧力と同等の力で内側から反発される力を指しており、重量が違う物質を並べても、同じ比率で沈むため、中心線は常に一定となり、圧力を理想的に分散してくれるものである。「FAF パーフェクトマット」は60×60×5.5cm、3枚1組で税込み3万9800円だ。
正反発なら頭部や尻部、かかとへの負担も等しく軽減できる。写真=Bodydoctor
まとめ
このアウトドア仕様の車はキャンピングカーという目線で見るとライト層向けに感じるかも知れないが、乗用車としての機能を一切損ねていないので、街乗りから多目的なレジャーまで、一台ですべて賄いたい人向けのスタイルでもあるのだ。
参考にしたいのは、どのカスタム車両も就寝スペースはフルフラットで、電源や収納スペースの追加、そして外観にアウトドア感を出して気分を盛り上げること。
一気にフルカスタムではなく、必要なものを少しずつ足していける手軽さも、このスタイルの魅力だ。
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