2022年03月04日 13:10 掲載

ライフスタイル 新名神高速の全線開通が3年遠のく。地中から現れたコンクリート構造物などが原因

E1A 新名神高速の全線開通が、2024年度から2027年度に伸ばされた。原因は、コンクリート構造物の出現や、土壌汚染の発見等複数にわたるという。

くるくら編集部 会田 香菜子

建設中の枚方トンネルの工事が難航。開通延期に

枚方トンネル東坑口部付近の航空写真

今回、開通時期が伸びた工事区間の航空写真 出典=NEXCO西日本

 現在、一部が開通しているE1A 新名神高速は、三重県四日市市と兵庫県神戸市を結ぶ新しい高速道路。日本最初の高速道路であるE1 名神高速を補完する目的で作られ、日本の自動車交通網にとってはとても大切な高速道路でもある。

 この新名神高速の全線開通が、2024年度から2027年度に約3年遅れることになった。理由は、2023年度開通予定であった八幡京田辺JCTIC~高槻JCTICの工事が、2027年度まで伸びることになったためだ。ちなみに、もう一か所の工事区間である大津JCT~城陽JCT・ICは、2024年度に開通予定である。

E1A 新名神高速の工事区間位置図

新名神高速の開通状況 出典=NEXCO西日本

 開通延期の原因はいくつか上げられている。一つは、工事区間内の枚方トンネル東坑口部において用地取得に時間を要したことと、同地で地下の土壌に基準値の2倍以上の濃度の鉛が検出されたこと。また、詳細は分からないが、地中からコンクリート構造物が出現したようだ。これにより、すでに工事着手が約3年遅延していたという。

土壌汚染対策法に基づく追加作業の様子

検出された鉛に対する追加作業の様子 出典=NEXCO西日本

コンクリート構造物等の撤去作業の様子

コンクリート構造物等の撤去作業の様子 出典=NEXCO西日本

 さらに、事前の土質調査では未確認だった砂礫層における想定以上の硬さが原因で、工事用の機械が動かなくなる問題も発生したという。これにより工法の変更等もあり、想定外の時間を要したとのことだ。

原位置攪拌工法(左)、泥水置換工法(右)

左が当初行われた原位置攪拌工法の機械。機械が故障したため、右の泥水置換工法に変更された 出典=NEXCO西日本

枚方トンネルに構築されたUターン立坑と発進・到達立坑概要図

工事に支障が重なった枚方トンネルの位置 出典=NEXCO西日本

 周辺地域では、新名神高速の供用にあわせた街づくり等も行われており、開通延期の影響は自動車ユーザーやドライバー以外にも広がりそうだ。NEXCO西日本では、土木、橋梁、トンネル工事等の促進を図り、1日も早い開通を目指すとしている。

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