2023年02月10日 06:00 掲載
ライフスタイル これからのタイヤ交換は、AIが決めてくれる!?
誰でも簡単に操作できる!
展示されていた「AI みぞみるくん」。※写真の端末や表示画面は開発中のもの
タイヤのひび割れはどこまで許容できるかを紹介している、くるくらの人気記事「気になるタイヤのひび割れ。どこまでなら大丈夫?」では、セルフチェックの目安を案内した。しかし、それでもタイヤの交換時期をプロ目線で簡単に判断できれば、どれほど素晴らしいことだろう。
東京ビッグサイトで開催された第15回 オートモーティブワールドでは、自動運転、クルマの電子化・電動化など、自動車業界の最新技術が一堂に会したが、その大半がBtoB向けのサービスとなっている。そんな中、関係業者だけでなく、一般人目線でも便利さが伝わってくるソリューションを発見したので紹介しよう。
その名も「AIみぞみるくん」
大阪に本社を構える「パーソルAVCテクノロジー」は、国内で電子機器の企画・開発・検証・量産化サポート、ソフトウェア開発・システム構築など、幅広い技術で顧客のニーズを実現する何でも屋のような企業だ。そんな同社が出展していたソリューションのひとつに、レーザーとAIでタイヤの溝と劣化を測定する小型端末「AI みぞみるくん」があった。
AI みぞみるくんは、タイヤ側面の傷や亀裂を診断し、タイヤ交換のタイミングを知らせてくれるプロの整備士のような役割を担ってくれるデバイスだ。
使い方は簡単で、端末をタイヤに沿ってかざすだけ。すると、レーザーが700か所で高精度な測定を行い、タイヤの状態を数値や映像などにデータ化。そのデータを基に、タイヤの交換時期をAIが判断してくれるというものだ。
複数の溝も1回のスキャンですべて測定でき、それぞれの深さをタイヤの断面図と合わせて数値化してくれる。画像=パーソルAVCテクノロジー
タイヤ溝の測定には、従来であればデプスゲージと呼ばれる溝の深さなどを測定する器具を用いることが一般的であるが、デプスゲージは位置が少しズレるだけで数値に誤差が生じやすく、コツを掴むまで慣れが必要だ。しかも、摩耗状況が異なるタイヤは4本とも別途に測定する必要があるため、手間もかかる。いっぽうで、レーザー検知であれば1本あたり数秒で簡単に溝の深さを測定することが可能だ。
そして、AI みぞみるくんはただ測定をして終わりではない。測定後の結果でタイヤの擦り減りや、ひび割れ状況が悪かった場合、交換を促してくれる機能もある。また、溝の深さから逆算し、いつごろタイヤの交換時期が訪れそうか、日数計算も行ってくれるという。
測定結果画面の一例。タイヤの状態は4本別々に記録されている。
タイヤの状態は数値や断面図だけでなく、写真としても記録される。
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