2022年10月11日 15:00 掲載
ライフスタイル 海外でも大問題! 英国で電動キックボード死傷者数が1年で900%増加
イギリスで電動キックボード事故が激増していた
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英国運輸省(DfT)が発表した2021年の調査結果によると、電動キックボード(イギリスでの呼称はeスクーター)による事故の年間死傷者数は1,434人で、そのうち10人が死亡し、重傷者は421人、軽傷者が1,003人であった。2020年の統計では、1人が死亡し、重傷者が128人、軽傷者が355人であったことと比較すると、わずか12ヶ月で死者数が900%増加したことになる。
※DfTが発表した「e-Scooter factsheet 2021」はこちら
イギリスでドライバートレーニングなどを行う慈善団体「IAM RoadSmart」で政策・研究ディレクターを務めるニール・グレイグ氏は「電動キックボードによる大虐殺を止めなければならない。わずか1年で電動キックボードに関連する死者の増加が10倍という結果は、まったく容認できない。規制の遅れは命を犠牲にすることになり、私たちの街の道路で毎日のように悲劇を引き起こす。」と語っており、同団体は英国運輸省に電動キックボードを規制する新しい法案の導入を求めている。
イギリスでの電動キックボードが関与した衝突事故による、2021年の死傷者数。電動キックボードが衝突した相手は歩行者(Pedestrian)と自転車(Pedal Cyclist)が大半を占めている。出典=GOV.UK
2021年イギリスでの電動キックボード利用者の性別・年齢別死傷者数。10歳から39歳までは、男性ユーザーの方が圧倒的に死傷者数が多い。出典=GOV.UK
2020年(緑色)と2021年(橙色)における、イギリスでの電動キックボード衝突事故の時間帯別死傷者数。通勤・登校時間帯の午前8時台と、退勤・下校時間帯の16時台が集中して事故が起こるという結果に。出典=GOV.UK
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実は、英国ではすでに電動キックボードは禁止に!?
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