2022年09月28日 17:30 掲載

ライフスタイル 新しいバスの利用方法、呼出型最適経路バスが高萩市で本格運行開始

茨城県高萩市と茨城交通は、高萩市内で呼出型最適経路バス「MyRideのるる」の本格運行を10月1日より開始する。昨年からの実証運行で利用者数が増加した結果を踏まえ本格運行への移行が決定した。

文=くるくら編集部

のるるで使用されている中型バス 画像=みちのりホールディングス

通常の路線バスと何が違うの?

 高萩市内で、呼出型最適経路バス「MyRideのるる」の本格運行が10月1日より開始される。呼出型最適経路バスとは、人工知能(AI)を利用し、利用者からのリクエストに合わせて、バスの運行経路とダイヤを最適化して運行するというものだ。

 既存のバス停に加え、システムの地図上には、数多くの仮想バス停(バーチャルバス停=VBS)を細かく設定。利用希望者は、専用アプリ「MyRideのるる」や電話で希望する出発地と目的地をリクエストする。すると、他の乗客の予約内容や道路混雑状況等に合わせて、AIが最適な運行経路とダイヤを生成してくれる仕組みだ。多数の仮想バス停を設定することで、利用者は既存のバス停よりも希望場所に近い場所で乗降することができ、運行時間帯内であれば、利用したいときにバスを呼び出すことが可能。さらにアプリ画面では乗車するバス停までのルート案内や、バスの位置情報、到着予定時間などの車両情報も確認することができるサービスが設計されている。

仮想バス停が増えたことで利用者は現在地からより近い位置から乗車することが可能になった 画像=みちのりホールディングス

仮想バス停が増えたことで利用者は現在地からより近い位置から乗車することが可能になった 画像=みちのりホールディングス 

 高萩市では、通勤や通学などで決まった時間の運行が求められる朝夕の時間帯は、従来の定時定路線バスを運行。そして日中に、多様な移動需要に適した呼出型最適経路バス「のるる」に切り替えて運行することで、ユーザーのニーズに即し、利便性を向上させている。

実証運行の結果、バスの利用者数が増えた

「MyRideのるる」は、2021年7月に実証運行を開始し、段階的にバス停数と車両台数の拡大を図った。運行開始前96箇所だったバス停が、仮想バス停が加わり237箇所に増え、車両は中型バスが平日4台、土日祝は2台で運行している(2022年8月時点)。

 この1年間の実証運行では、多くの人が利用し「便利になった」「外出の機会が増えた」「気軽に外出できるようになった」という声が上がっているそうだ。また、定時定路線バスと比べて平日の利用者は約1.3倍に増加。また、利用者の約2割は自家用車からバス利用に移行している。

2021年7月から行われた実証運行での成果 画像=みちのりホールディングス

2021年7月から行われた実証運行での成果 画像=みちのりホールディングス 

 このような結果を踏まえ、本格運行が決定されたのだが、運行内容はこれまでと同様。運行エリアは、高萩市内の常盤自動車道より東エリアとなり、運賃は1乗車大人300円、小人150円で降車時に現金もしくは「でんてつハイカード」での支払いとなる。

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