2022年07月14日 17:35 掲載

ライフスタイル 夏はタイヤのパンクに注意! トラブルからクルマを守る方法とは。

いよいよ夏本番! 旅行やお盆帰省など、クルマで出かける機会が増えるこの時期、タイヤのトラブルにご用心。乗車前に、タイヤの亀裂や傷がないか、必ずチェックをしましょう。

文=くるくら編集部

タイヤのパンクはJAFロードサービス出動理由の第2位!

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 クルマのトラブルで年々増加傾向にあるのが「タイヤのパンク」です。JAF(日本自動車連盟)が発表したレポートによれば、タイヤのトラブルに関するロードサービスの出動件数(四輪・二輪合計)は、2007年度が286,934件だったのに対し、2021年度では401,290件に。なんと10年間で10万件以上も増えているのです。

 なかでも特にトラブルが多発するのが夏の時期。「タイヤのパンク、バースト、エアー不足」による出動件数は、お盆シーズンだけで一般道路で13,422件、高速道路で816件(21年度)にものぼります。では、なぜ夏に、タイヤのパンク、バースト、エアー不足といったトラブルが多く発生するのでしょうか?

「タイヤのパンク」は、2021年度のJAFロードサービス出動理由の第2位!(一般道路と高速道路での四輪・二輪合計)<資料提供=JAF>

タイヤのパンク原因と対策

 パンクの原因は、主に「外傷」「クラック(ひび割れ)」「空気圧不足」の3つがありますが、路面からの熱の影響をもっとも受けやすいタイヤは、夏の時期、特に負荷が高い状態にあります。そしてお盆期間中は、帰省や旅行など高速道路を利用し長距離を移動する機会が増えるため、通常より多くトラブルが発生していると考えられています。

 それでは、その3つのパンクの原因と対策方法について詳しく見ていきましょう。

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その1:釘などによる外傷
<原因>
路面にはさまざまな異物が落ちています。釘や鋭く尖った石、ガラス片などを踏んでしまうことで穴や傷ができてしまい、徐々に空気が抜けてしまうのです。またタイヤ側面を縁石に擦ったりぶつけたりすることで、タイヤの中のワイヤーが切れたり、ゴムが傷つき亀裂が生じます。

<対策>
乗車前に、タイヤの亀裂や傷がないか、必ずチェックをしましょう。亀裂や傷を見つけた場合は、すぐにタイヤ販売店等で点検もしくは交換しましょう。

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その2:クラック(ひび割れ)
<原因>
タイヤは経年劣化によって次第に固くなり、それがひび割れの原因となっています。特に近年は猛暑により、路面の温度が高く、熱や紫外線の影響を受けやすい環境にあります。また空気圧不足や荷物の積みすぎによっても、タイヤに大きなたわみができ、クラックが生じています。

<対策>
タイヤはゴム製品のため、時間とともに必ず劣化します。使用開始から5年以上経過したタイヤは販売店等で点検を行いましょう。

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その3:空気圧不足
<原因>
タイヤの空気圧はパンクしていない状態でも、1か月で5%~10%程度は自然に低下すると言われています。空気圧不足はタイヤの劣化・変形を招き、変形したまま走り続けることでタイヤを支える構造が損傷し、クラックが生じます。

<対策>
タイヤの適切な空気圧を保つために、月に一度は必ず空気圧チェックを行いましょう。

パンクより怖いタイヤのバースト

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 パンクの兆候に気づいているにも関わらず、走行し続けることは絶対に止めましょう。タイヤがさらに劣化し、最悪の場合、バーストを引き起こします。特に高速道路では、バーストのトラブルが多く見られるのが特徴です。

 空気圧不足の状態で高速走行した場合、タイヤの側面が波打つように変形する「スタンディングウェーブ現象」が起こり、タイヤ全体が発熱します。発熱した状態で変形を続けると、タイヤの構造が壊れトレッド部分が弾け飛びバーストしてしまいます。

 高速走行中にバーストすると、ハンドルやブレーキの操縦が困難になり、非常に危険です。そのようなトラブルに陥らないためにも、定期的な点検を必ず実施しましょう。

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