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クルマ最終更新日:2021.07.16 公開日:2021.07.16

渋滞の名所ついに拡幅!東名・大和トンネル7月14日から4車線化

E1東名高速・大和トンネル付近は、日本の高速道路において、指折りの渋滞区間として知られている。NEXCO中日本は、同トンネルを含む横浜町田IC~海老名JCT間の渋滞対策として、付加車線の設置工事を進めているが、大和トンネルを含む付加車線の一部区間の工事が完了した。

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東名高速・大和トンネルの拡幅工事が完了

2021年7月14日6時から、東名高速の大和トンネルを含む横浜町田IC~海老名JCT間で工事中の付加車線の一部区間が運用を開始する。画像は、2016年2月4日に実施された「神奈川県渋滞ボトルネック検討WG」の第1回資料の一部が編集されたもの。出典:NEXCO中日本プレスリリース。

2021年7月4日から運用を開始する東名高速・大和トンネル付近の付加車線の区間。出典=NEXCO中日本プレスリリース

 NEXCO中日本は、E1東名高速・横浜町田IC~海老名JCTの渋滞対策として進めている付加車線設置事業のうち、大和トンネル(神奈川県大和市)の拡幅工事が完成し、2021年7月14日から大和トンネルを含む付加車線の一部運用を開始した。 

東名高速・大和トンネル付近(上り)の渋滞の様子。出典:NEXCO中日本プレスリリース

E1東名高速・大和トンネル付近(上)の渋滞の様子。出典=NEXCO中日本プレスリリース

 E1東名高速・大和トンネルを含む横浜町田IC~海老名JCT間は、1日平均13万台が通行する、日本の高速道路において指折りの交通量が多い区間だ。それに加え、アップダウンの多さや(速度低下の原因となるサグがある)、トンネル効果による速度低下の影響で渋滞が慢性化している。

 2020年6月に国土交通省から発表された2019年のIC区間別・渋滞ワーストランキングによれば、海老名JCT→横浜町田IC(上)がワースト1位(渋滞損失時間171.5万人・時間/年)。横浜町田IC→海老名JCT(下)もワースト4位(渋滞損失時間110.6万人・時間/年)と、上下線そろってワースト5にランクインしている。

大和トンネル内は付加車線を含め4車線に

2021年7月14日より一部が運用を開始する東名高速・横浜町田IC~海老名JCT間の付加車線および工事区間の平面図。出典:NEXCO中日本プレスリリース

付加車線の工事区間および今回運用を開始する区間の平面図。出典=NEXCO中日本プレスリリース

 2015年9月に第1回神奈川県東名軸渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ(WG)が開催。同年12月の同WGで対策として付加車線を設置することが決定。翌2016年10月に工事着手となった。設置される付加車線は、上り車線が約4.2km。下り車線が約5.0km。下り車線では、大和トンネルを含む連続した区間は約4.5kmだが、手前の横浜町田IC入口付近にも500mの付加車線が設置される予定だ。

 そして今回、大和トンネルを含む一部区間の付加車線が4年半以上の時間を費やして完成。2021年7月14日6時から運用開始となった。今回運用が開始されたのは、上り車線は約2.7km、下り車線は約1.8km。これにより、同区間はこれまでの3車線から、付加車線を加えた4車線となり、交通容量が大きく増加する。

大和トンネル内の渋滞対策前(付加車線設置前)と対策後(付加車線設置後)の断面図。出典:NEXCO中日本プレスリリース

大和トンネル内の渋滞対策前(付加車線設置前)と対策後(付加車線設置後)の断面図。出典=NEXCO中日本プレスリリース

 トンネル内に関しては付加車線の設置で上下線とも約3.85mずつ拡幅された。それでも、1車線あたりの幅員はこれまでの3.6mから10cmずつ狭くなり、付加車線自体も3.0mとやや細めだ。路肩も3.0mから50cm削られている(防護壁が設けられたため)。

東名高速・大和トンネル付近の付加車線設置工事が済んだ区間の様子。出典:NEXCO中日本プレスリリース

E1東名高速・大和トンネル付近の付加車線設置工事がすでに済んでいる区間の様子。出典=NEXCO中日本プレスリリース

 残りの工事区間は、上り車線が約1.5kmで、下り車線が約3.2kmである。なお、NEXCO中日本は、この残りの区間のうち一部では、工事着手に向けた協議が現在も継続中であるという。全区間の運用開始時期は今後、工程の見通しが立った段階で改めて発表するとしている。

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