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公開日:2026.01.30

タイヤチェーンはいつ装着すればいいの? タイミングや注意点などを解説。

タイヤチェーンを装着したタイヤ。

本格的な冬を迎え、路面凍結や積雪への警戒が欠かせない季節となりました。冬道を安全に走行するために必要な装備として「タイヤチェーン」がありますが、いつ、どのタイミングで装着するべきなのでしょうか?

タイヤチェーンを装着したタイヤ。

文=大門道子

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冬のドライブは「チェーン規制」に要注意

チェーン着脱場を示す標識の写真

高速道路のIC付近やSA・PAなどにはチェーン着脱場が設けられている場合が多い

近年は暖冬傾向といわれる一方で、強い寒波の影響により、各地で大雪や路面凍結による交通障害が発生しています。冬季の道路では、天候の急変によって視界や路面状況が短時間で悪化することも珍しくありません。

国土交通省やNEXCO各社は、積雪が予想される場合には、タイヤチェーンの携行と早めの装着を呼びかけています。しかし実際には、タイヤチェーン未装着のまま走行し、スタックや通行止めの原因となる事例が後を絶ちません。

実際、2014年2月に関東地方を襲った豪雪では、東名高速道路で大規模渋滞が発生し、物流や緊急車両の通行に大きな支障が出たことが社会的な問題となりました。

そうした事態を受け、2018年12月には「チェーン規制」に関する道路標識が新設され、大雪時にタイヤチェーンの装着を義務付ける区間が設けられています。同区間で規制実施中には、スタッドレスタイヤを装着していても、チェーンを装着していなければ通行できません。

「タイヤチェーン」を装着するタイミング

「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の標識。通称「チェーン規制」の標識。

「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の標識。通称「チェーン規制」の標識。

タイヤチェーンはいつ、どんなタイミングで装着すればいいのでしょうか?

結論から言うと、一般道では積雪や路面の凍結が始まった時、高速道路ではチェーン規制が出た時に装着する必要があります。

降雪の初期や圧雪路では、スタッドレスタイヤでもグリップできますが、凍結路やタイヤが埋まってしまうような大雪ではグリップが足りなくなります。また、坂道はより滑りやすくなるため、積雪を見かけたら早めにチェーンを装着したほうが無難でしょう。

高速道路での降雪時の規制は、速度規制、冬用タイヤ規制、チェーン規制、通行止めの4種類があります。2018年のチェーン規制関連の改正に伴い、これまでチェーン規制と呼ばれていたものは、冬用タイヤ規制と呼ばれることが一般的になりました。この冬用タイヤ規制は、「駆動輪へのチェーン装着」または「全車輪に冬用タイヤ装着」することとされています。これに対してチェーン規制は、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪があるときに実施されます。

自車がスタッドレスタイヤを履いている場合は、チェーン規制が実施された時に、チェーン着脱場や手前のSA・PAでチェーンを装着しましょう。

また、天気予報や交通情報を事前に確認し、走行ルート上で積雪が予想される場合は、出発前にあらかじめ装着しておくことも必要です。

なお、タイヤチェーンには製品ごとに制限速度が定められています。

一般的に、金属チェーンは30km/h以下、非金属チェーンは50km/h以下での走行が推奨されており、これを超過する速度で走行すると遠心力によってチェーンが膨らみ、車体と接触したり、耐久性の限界を超えて破損したりするリスクが高まります。

チェーンを装着したまま走行するリスク

樹脂製のタイヤチェーン。 (c)naka – stock.adobe.com

樹脂製のタイヤチェーン。 (c)naka – stock.adobe.com

タイヤチェーンが本来の性能を発揮するのは、雪道や凍結路に限られています。雪のない乾燥したアスファルト路面でチェーンを装着したまま走行すると、以下のようなリスクがあります。

金属チェーンの場合、乾燥路での走行によってコマが激しく摩耗し、走行中に切れるおそれがあります。そして、切れたチェーンがタイヤハウス内部やブレーキホースなどに接触すると、重大な事故につながる可能性もあります。

ウレタンやゴムなどの非金属チェーンでも、摩擦熱による素材の劣化や、スパイクピンの脱落といったトラブルが起こる可能性があります。

こうしたリスクを避けるため、トンネルを抜けて雪がなくなった場合や、山を下りて平野部に入った場合などは、安全な場所に停車し、速やかにチェーンを外すことが重要です。

大雪などの厳しい自然条件下では、クルマは思うように走行できなくなります。スリップによる追突事故や立ち往生などを起こしてしまわないよう、事前に正しい知識を学んだうえ、気象情報や道路情報をチェックしながら、早めの判断と行動を心がけましょう。

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