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公開日:2026.01.14

目白通りは「飯能」まで繋がる!? 壮大な「練馬所沢線」計画の全貌とは? 事業進行中でまもなく一部開通!【いま気になる道路計画】

清瀬市内で2026年2月に開通予定の工事現場。将来は目白通りへつながる計画だ。

東京都心から西東京・狭山方面へ直結する、新たな都市計画道路「練馬所沢線」が整備中だ。目白通りの延長で計画される壮大な道路計画の事業内容やメリット、進捗状況などを見ていこう。

清瀬市内で2026年2月に開通予定の工事現場。将来は目白通りへつながる計画だ。

文=鳥羽しめじ

資料=東京都

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「練馬所沢線」は目白通りから西進する道路

目白通りは将来的に所沢・狭山方面までつながる計画になっている。

目白通りは将来的に所沢・狭山方面までつながる計画になっている。

群馬県高崎市・新潟県長岡市方面への大動脈「関越自動車道」は、練馬ICという中途半端な場所にスタート地点がある。そこで都心と練馬ICをつなぐアクセス道路の役目を果たしているのが「目白通り」だ(都心側名称は「新目白通り」)。

この目白通りは、東京都23区の都市計画上は「放射第7号線」と呼ばれており、将来的には練馬ICからさらに西東京方面へ伸び、埼玉県の都市計画道路と直通。最終的には埼玉県所沢市までつながる計画になっている。都市計画上の名前は地域によって「新東京所沢線」「東京狭山線」などさまざまだ。

東京都道・埼玉県道としては「24号 練馬所沢線」に指定されている。同道について、計画されているルートと各区間の開通状況・工事進捗を詳しく見ていこう。

東京23区内は「放射第7号線」として整備中。

東京23区内は「放射第7号線」として整備中。

●都心~練馬IC~大泉学園通り【開通済み】
関越道 練馬ICから西進し、大泉ICを経て、さらに約800m西側の大泉学園通り(北園交差点)までが開通済みだ。大泉学園地区にとっては都心への玄関口であるため交通量が多く、交差点周辺は混雑多発地帯となっている。

●大泉学園通り~伏見通り【一部をのぞいて開通済み】
北園交差点から西側約900mは未開通。その先、都道24号との交差点から西側約1kmは、2025年2月に暫定開通した。さらにその先は、そのまま西東京市内へ入り、主要南北軸である「伏見通り」まで、立派な2車線道路で開通済みだ。

飛び地で開通しているとはいえ、「道路空白地帯」とも言うべきエリアに誕生した貴重な東西軸だ。現地では交通流が途切れることなく、伏見通りと生活をつなぐ道路として、地元にすっかり定着している。

問題は未開通区間の約900mで、道路予定地内にある墓地の移転交渉が難航しており、着工のめどは立っていない。北園交差点からちょうど一気に標高を上げる区間にあり、現地で見ると、道路予定地が丘陵上に駆け上がっていくような風景が見える。

現在、西側から墓地の手前までを暫定開通するべく、街路築造工事が進んでおり、ほぼ完成形に近い状況だ。工事期間は2026年2月までとなっているが、まだ開通の正式発表はされていない。

西東京市から所沢方面への延伸事業

東京23区外でも全区間が事業化し、用地取得などが進められている。

東京23区外でも全区間が事業化し、用地取得などが進められている。

●西東京市・新座市・東久留米市・清瀬市(用地取得中)
伏見通りの西側は、すべて事業化済みで、少しずつ用地取得が進められている。現地では、取得済みの用地がポツポツと更地となって視界に入る状況だ。

ルートは西武池袋線の北側約500mに並行する形で進み、ひばりが丘で北西へ進路を変える。最終的には清瀬市へ入り、清瀬駅の駅前通りの「けやき通り」までつながる。

ここは東京都と埼玉県の都県境がジグザグに入り組んだ複雑な形をしている。都市計画をはじめ自治体連携が遅々として進んでいなかったが、都県間の調整会議が開かれるなどして、一気に全線事業化を果たした。

2026年2月に1.6kmが開通! 開通区間はどこ?

清瀬市内で2026年2月に開通予定の工事現場。

清瀬市内で2026年2月に開通予定の工事現場。

●清瀬市【清瀬橋・上清戸工区】2026年2月開通予定
「練馬所沢線」の中で、動きが最も活発なのがこの工区だ。北側で開通済みの所沢市内区間から、清瀬橋を越えてさらに東京方面へ、一気に約1.6kmが延伸する。開通日時は2月14日 15時だ。現場ではすでにほぼ完成形となっており準備は万端。交差点周辺の多少の区画線作業を残すところとなっている。

●所沢市~狭山市~飯能市(開通済み)
北からの延伸も徐々に進んできた。国道463号(浦和所沢バイパス)からJR武蔵野線までの区間が2012年に、JR武蔵野線から南側が2020年に順次完成した。この道路は2021年に無料開放された「狭山環状有料道路」を経て、狭山市街地をバイパスしたあと、西側に進路を変えて飯能市内の国道299号に到達する。


都県道「練馬所沢線」、都市計画道路「新東京所沢線」「放射第7号線」などの名前がついたこの計画。全線開通すれば、都心~飯能を結ぶ壮大な道路ネットワークが構成されることとなる。

今後は、まず東久留米市~新座市間の区間が着工を迎え、都県をまたいで同時開通にこぎつけられるかどうかが、大きなトピックとなるだろう。加えて、大泉学園地区における墓地移転問題の行方も重要だ。ここが開通しなければ、都心側からの道路ネットワークは成立しない。引き続き、状況を注視していきたい。

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