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公開日:2026.01.07

岐阜の大渋滞ルート「国道21号」が信号ゼロに!?「岐大バイパス」高架化計画が進行中。いよいよ本体着工へ【いま気になる道路計画】

国道21号「岐阜市内立体」の完成イメージ。

岐阜県岐阜市内を東西に貫く国道21号「岐大バイパス」で立体化事業が進行中だ。県内有数の渋滞区間を丸ごと回避できる高架プロジェクトは、どこまで進んでいるのだろうか。

国道21号「岐阜市内立体」の完成イメージ。

文=鳥羽しめじ

資料=国土交通省

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岐阜の主要東西軸「国道21号」

国道21号(岐大バイパス)の概要。

国道21号(岐大バイパス)の概要。

岐阜県岐阜市の中心エリアにおいて、主要東西軸を担うのが「国道21号」だ。そのうち大垣市から岐阜市までは「岐大バイパス」延長23.9kmとして1974年に全線開通。最大6車線の大動脈として地域の移動を支えてきた。

しかし、時代とともに交通量が増加して各地で交通容量が圧迫。信号交差点の多い状況もあり、渋滞が深刻化するようになった。そこで現在、連続立体化工事が進められており、立体化が完成すれば「信号交差点のない移動」が実現し、中長距離移動のクルマは渋滞を回避することができる。

立体化工事は、どこまで進んでいるのだろうか。

進む立体化事業、工事が動き出した「岐阜市内立体」

国道21号(岐大バイパス)の概要。

国道21号(岐大バイパス)の概要。

立体化の対象となっているのは、「岐大バイパス」のうち、東半分である「長良川~岐阜各務原IC手前」の延長9.2kmだ。その中でも3工区に分かれていて、進捗は以下のとおりだ。

●「岐阜市内立体」長良川~茜部本郷:延長5.0km
平面6車線 → 平面4車線+立体4車線【立体化工事が進行中】
●茜部本郷~徳田:延長2.1km
立体4車線 → 立体6車線【立体化済みだが拡幅計画あり】
●徳田~岐阜各務原IC手前:延長2.1km
立体4車線【完成】

「長良川~岐阜各務原IC手前」までのうち、東側がようやく立体化完了し、西側の「岐阜市内立体」が本格的に工事に入ったという状況だ。

岐阜市内は、岐大バイパスと交差する南北軸との交差点部で渋滞に悩まされている。特定の交差点で渋滞がひどいというより、全体的に渋滞しているのだ。

長良川を渡って岐阜市内に入ると、「薮田南5」「薮田」「六条」「茜部中島」「茜部本郷」と渋滞交差点のオンパレード。朝7時台の平均旅行速度は東行きが「19km/h」、西行きが「24km/h」と速度低下が顕著になっている。当然、追突をはじめとした交通事故も多く、交通事故件数の多い交差点の県内ワースト10に3か所がランクインしている。

この地域では長良川を渡る橋がほとんどなく、中長距離交通は実質的に国道21号に依存している。生活交通とあわせて、西濃地域や小牧地区の物流もここへ集中しているため、全国網となる名神高速・東海環状道・東海北陸道へのアクセス機能強化も急務だ。

そういった背景から、2021年に都市計画変更で、一部分のみの立体化から「全区間立体化」の方針に変更。2022年には事業着手して測量設計が開始した。計画変更になって気になるのが用地取得だが、元々の計画幅の中に高架を作るため、追加取得が必要なのは長良川周辺のほんの一部のみだ。

そして2025年12月14日、ついに本体工事の着工式を迎えた。今まさにホットな現場といえる。

「岐阜市内立体」どんな道路になる?進捗状況は?

国道21号「岐阜市内立体」のうち、2025年12月に本体着工した茜部工区。

国道21号「岐阜市内立体」のうち、2025年12月に本体着工した茜部工区。

さて、いよいよ本格的に動き出した「岐阜市内立体」をさらに深掘りしていこう。

構造は4車線高架に、地上の側道として片側2車線ずつが配置される。

「岐大バイパス」から交差点で曲がる場合、現在は目当ての交差点で単に曲がればいい。しかし、立体化後は延長5.0kmの高架に出口・入口ランプが各1~2箇所ずつ設置される状況になるため「目あての交差点手前で側道へ下りて、地上を走ってから曲がる」という交通方式になる。ランプ位置は以下のとおりだ。

【東行き】県庁前出口、薮田入口、六条江東2出口、茜部中島入口
【西行き】茜部中島入口、宇佐南4出口、薮田入口

ランプが東西・出口・入口で全てバラバラに配置されているのは、計画変更でランプを「上下線高架のすき間1車線分」に配置したからだ。この工夫で全体幅に余裕が生まれ、側道が片側1車線から2車線へ計画変更できるようになった。

現地では、2022年度から準備工事として、高架橋を建造するために現在の地上車線を外側へ移す「切り回し工事」が行われてきた。最初に着手された「茜部工区」(茜部中島交差点周辺)では、2023年度に作業が完了。そして、この区間のうち「茜部本郷~茜部中島3」において、橋脚工事が始まろうとしている。

切り回し工事は「宇佐工区」(宇佐~六条)でも完了。近いうちにこちらの区間でも橋脚工事が始まるだろう。残る「六条工区」(茜部中島~六条)でも切り回し工事が実施されている。岐阜市内の「岐大バイパス」を高架で“信号ゼロ化”するための最後の1ピースとなる、立体化工事の進捗を引き続き注視していきたい。

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