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公開日:2025.08.27

クルマをオフィス化! 車載テーブル徹底比較レビュー

リモートワークが推奨されたこの数年は、オンライン会議の場所としてクルマを使う人も増えたのではないでしょうか。また、ちょっとしたパソコン作業ならカフェなどに入ることなくクルマの中で済ませられると手軽ですよね。そんな時に便利なのが車載テーブル。パソコンを膝に置くのではなく、固定したテーブルに置けるので疲れにくいのが魅力です。 今回はそんな車載テーブルを3タイプ用意して、使い心地を検証しました。自分に合った車載テーブルを探すときの参考にしてください。

文=コヤマタカヒロ

撮影=栃久保 誠

編集=ミノシマタカコ、TAC企画

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記事提供元/カエライフ

 

車内テレワークは姿勢がつらい!

クルマの中で仕事をするとき、ノートパソコンを膝の上に置くと無理な姿勢になるため、肩が凝ったり、腰を痛めたりする原因にも。 そんな問題を解決するのが、狭い車内で活躍する車載テーブルです。

今回、車載テーブルの検証で使ったクルマはN-BOX。軽自動車ながら、室内空間が非常に広いのが特徴のクルマです。

パソコンを片手に、検証する気満々のライターコヤマ。ガジェットや家電が得意分野なんです。今回ZOOMなど1人で検証できないところは、編集部がアシスタントとなって一緒に検証します。

1)ハンドルテーブル 参考価格1,480円

ハンドルに引っ掛けるだけで簡単に設置できるテーブル。 食事などに最適なドリンクホルダーのある表面と、フラットな裏面の2WAYで利用できます。

使いたいときだけ、サッとハンドルに引っ掛けられる手軽さが魅力です。

2)後部座席用の車載テーブル 参考価格3,280円

こちらは、運転席や助手席のヘッドレストのポールに引っ掛けて使うタイプの後部座席用テーブルです。

高さ調節用と角度調節用の2つのネジを組み合わせることで使いやすい高さ、角度に調整できます。普段は折りたたんで収納でき、使いたいときにさっと装着できます。

3)カーテレワークデスク 59,840 円

2022年11月にホンダアクセスから発売された「カーテレワークデスク」。こちらは、名前からもわかるように車内での本気テレワークを想定した商品です。

組み立てると、ベースボードとデスクボードの2段構造になるため、ノートパソコンだけでなく、資料を広げたり、様々なビジネスツールが置けます。ボードは簡単に分離でき、 専用トートバッグ(別売)に収納して持ち運ぶこともできます。

カーテレワークデスク専用トートバッグ「CAB-WORKトート」

カーテレワークデスク専用トートバッグ「CAB-WORKトート」

4)車載用ノートパソコン台 参考価格16,800円

助手席のシートレールにアームを固定して、その上にノートパソコンを設置できるノートパソコンスタンドも用意しました。アームは伸縮・回転するので、使いやすい角度に調整が可能。運転席に座ったままの状態でノートパソコンが使えるはずだったのですが……。

今回まさかの事態が! シートレールにアームを固定する仕組みなのですが、N-BOXは座席のシートレールが隠れた設計になっていたのです。これでは、自分での取り付けは不可能。

N-BOXは座席下のレールが見えないフラットな設計。この形では取り付けができませんでした。残念!

N-BOXは座席下のレールが見えないフラットな設計。この形では取り付けができませんでした。残念!

購入時には、座席がどのように取り付けられているかも必ずチェックが必要だと学びました。最終的に、このアイテムを除いた3つで検証を行うことに。

せっかく用意したのに……と、しょんぼり。

せっかく用意したのに……と、しょんぼり。

では早速、3つの車載テーブルを使ってみようと思います!

車載テーブル比較(1)移動中に急ぎの作業! 設置や撤去のしやすさは?

クルマをオフィスのようにして仕事をするといっても、サッと準備できなければとっさの仕事に対応できません。準備に時間がかかった結果、膝の上にノートパソコンをおいて緊急対応することになっては、せっかくの車載テーブルが無駄になってしまいます。

そこで、まずは設置や撤去のしやすさについてチェックしてみました。

1)ハンドルテーブル 

ハンドルにひっかけるだけ。手軽すぎて、つい笑みがこぼれる。

ハンドルにひっかけるだけ。手軽すぎて、つい笑みがこぼれる。

使いたいときはテーブルをハンドルに引っ掛けるだけなので、3つの中でも一番簡単。一瞬で準備できます。

作業用と食事用のリバーシブル仕様。思い立ったらすぐ使える簡単さ。

作業用と食事用のリバーシブル仕様。思い立ったらすぐ使える簡単さ。

あとは、座席のシートを後ろへ引くなどの微調整のみ。また、取り外しも一瞬です。テーブルを助手席などに置いておけば、思い立ったときにすぐに使えます。

2)後部座席用の車載テーブル

テーブル下にあるネジで角度や高さを調整。

テーブル下にあるネジで角度や高さを調整。

取り付けは、フックをヘッドレストのアームに引っ掛けるだけ。最初はテーブルの位置決めに時間がかかりますが、一度決めてしまえば次回以降はサッと設置できます。

5分とかからず設置完了。撤去も外すだけ。

5分とかからず設置完了。撤去も外すだけ。

また、使わないときはテーブルを畳むだけなので、素早く撤去できます。

3)カーテレワークデスク

組み立て方法は動画で確認できるので、取扱説明書を読むのが苦手な人にとっても安心。

組み立て方法は動画で確認できるので、取扱説明書を読むのが苦手な人にとっても安心。

カーテレワークデスクは幅865×奥行400mmのデスクボードと、幅780×奥行400mmのベースボードという2枚の大きな板で構成されています。後部座席で組み立てる必要がありますが、シンプルな構造なので一度着脱を経験すればスムーズに設置できそうです。アシスタントに手伝ってもらう予定でしたが、結局ひとりで組み立て完了できました。

完成形。後部座席をほぼ占拠する形に。

完成形。後部座席をほぼ占拠する形に。

ちなみに座席へは、ISOFIX(チャイルドシートを設置するためのもの)を使って固定します。伸縮性の脚で高さ調整できるので、四つ足デスクのような安定感が得られました。

撤去の際は手回しネジを2本外して足を畳むだけと簡単なので、2~3分で片付けることができました。

車載テーブル比較(2)クルマでデスクワーク。タイピングやマウスの使用可否は?

車載テーブルを使ってタイピングを要するような仕事をする場合、膝の上でノートパソコンを使う場合と比べて効率よく仕事ができるのでしょうか? A4サイズ(13.3型ワイド液晶)のノートパソコンで、実際に試してみました。

1)ハンドルテーブル

座席をもう少し後ろに引くことができれば……!

座席をもう少し後ろに引くことができれば……!

今回テストで利用したN-BOXの運転席の場合はテーブルとシートの位置がやや近く、最適な作業ポジションにはなりませんでした。タイピングする場合も、やや無理な体勢に。

ただし、運転席での作業ポジションについては、クルマの広さや使う人の体格によって、結果に違いが生まれそうです。

また、ハンドルに引っ掛けているだけなので、安全性にやや不安が残りました。

パソコンをずらせば、マウスを置けなくもないが……厳しい。

パソコンをずらせば、マウスを置けなくもないが……厳しい。

テーブルのサイズ上、スペースに余裕があまりなく、マウスを使うのは厳しい印象。資料の閲覧やメールを返信するぐらいの気軽な使い方が向いてそうです。

2)後部座席用の車載テーブル

パソコンがデスクからはみ出しており、タイピングはややしづらい。また、ディスプレイが倒しにくいので、角度調整が難しい

パソコンがデスクからはみ出しており、タイピングはややしづらい。また、ディスプレイが倒しにくいので、角度調整が難しい

テーブルをフックでヘッドレストに引っ掛けるだけなので、やや不安定。テーブルの高さは10cm幅で上下に調整できますが、後部座席に座った状態でノートパソコンを設置するにはちょっと高めです。耐荷重もそれほど高くないため、手をしっかり載せてタイピングするのはやや困難でした。

マウスを置くスペースはなし。エアマウスをしようと試みるも失敗……!

マウスを置くスペースはなし。エアマウスをしようと試みるも失敗……!

また、テーブルのスペースは13インチサイズのノートパソコンでいっぱいなので、マウスを使うことができません。座席を調整しないとノートパソコンの設置位置がやや遠く、高さもある状態なので、無理をした姿勢になりがちに。腕をしっかり置くと不安定になるため、浮かせて使うことになり、やや疲れました。

しっかりとタイピングして資料を作るといった使い方には不向きですが、資料や映像を閲覧するだけなら問題なさそうです。

3)カーテレワークデスク

表情ににじみ出る余裕感。

表情ににじみ出る余裕感。

カーテレワークデスクは、後部座席をほぼ占領するほどの広さがある大きなテーブルのため、余裕でノートパソコンと資料を広げられます。

シートとテーブルの位置が近く、適度な高さがあるのでリラックスしたポジションでパソコンが使えました。パソコンでしっかりと手を置くことができるため、腕も疲れません。足を組むことはできませんでしたが、 首や肩腰への負担はありませんでした。

マウスやドリンクも置ける広さ。もちろん資料も広げられます。

マウスやドリンクも置ける広さ。もちろん資料も広げられます。

また、マウスも使用可能! テーブルがシートに近いため、楽な姿勢で仕事ができます。個人の体感としては、まるでオフィスをそのままクルマの中に用意したような気分になりました。

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