【決定版】夏の車中泊におすすめのポータブルエアコン&暑さ対策
夏に車中泊をする際に大きな悩みとなるのが、車内の暑さです。涼しい地域や標高が高い場所で車中泊をしたり、扇風機のような暑さ対策グッズを活用したりといった暑さ対策を実施している方がほとんどでしょう。しかし、車中泊では基本的にエンジンを切った状態で過ごすために、車載のエアコンを使って涼を取ることができず「どうしても暑くて寝られない……」なんてときもあるはず。そこでおすすめしたいのが、ポータブルエアコンの活用です。今回は、ほぼ毎週車中泊を楽しんでいる筆者が選んだ、夏の車中泊におすすめのポータブルエアコンを5つ紹介します。ポータブルエアコンのメリット・デメリットや選ぶ際のポイント、ポータブルエアコン以外の暑さ対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
記事提供元/カエライフ
エアコンのつけっぱなしはNG! 夏の車中泊ではポータブルエアコンを使おう

夏の車中泊では暑さ対策が重要ですが、車中泊でクルマのエアコンをつけっぱなしにするのはNGです。
停車中にエアコンを長時間稼働させると、バッテリーが上がってしまう原因になります。またエンジンをかけた状態での車中泊は周囲への騒音や環境への悪影響にもつながるため、エンジンを切って、車載エアコン以外の方法で暑さ対策をしましょう。
そこでおすすめしたいのが、ポータブルエアコンの活用です。ポータブルエアコンとは持ち運びができるエアコンのことで「ポータブルクーラー」や「ミニクーラー」、「スポットクーラー」とも呼ばれています。
まずはポータブルエアコンを使用するメリットとデメリットについて確認していきましょう。
※エアコンは冷暖房機器、クーラーは冷房機器として定義されています。本記事では主にポータブルエアコンと表記しつつ、冷房機能のみである製品に関する記述はポータブルクーラーの表記に統一しています。
しっかり暑さ対策できるのが大きなメリット

車中泊でポータブルエアコンを使う最大のメリットは、エンジンを停止している状態でも暑さ対策ができることです。
夏の車中泊では、日中はもちろん、日が沈んだあとも車内に熱がこもった状態が続きます。「車内が暑くて体調が悪くなった」「暑苦しくてなかなか眠れず、寝不足になった」となれば、楽しい思い出になるはずの車中泊が辛い思い出に変わってしまいますよね。
窓を開けたり扇風機を使ったりといった方法でも暑さは和らげられますが、ポータブルエアコンを活用すれば、より効率的に車内の温度を下げられます。
特に熱中症は命にも関わる危険性があるほか、寝不足で運転をすると思わぬ事故を起こすリスクもあることから、安全のためにもポータブルエアコンを活用して車中泊を楽しみましょう。
またポータブルエアコンは車中泊に限らず、キャンプ中にテント内で過ごすときや、ガレージで作業するときなど、幅広いシーンで活躍してくれますよ。
設置の手間や電源の確保などのデメリットもある

多くのポータブルエアコンには排気ダクトが付いている(画像提供:シロカ株式会社)
ポータブルエアコンには「設置に手間がかかる」「電源が必要になる」「暑さ対策として完璧ではない」といったデメリットもあります。
排気ダクト付きのポータブルエアコンの場合、排気ダクトは車外に出す必要があります。
しかし、窓やドアを開けて排気ダクトを車外に出すと、隙間から熱気が入ってしまいます。隙間を塞ぐために「窓の形に切りだしたダンボールに排気ダクトを通す穴を開けて、窓に設置する」といったDIYが必要です。
DIYが苦手な方だと、設置の手間はポータブルエアコンを導入する上で一番のハードルになってしまうかと思います。DIYが苦手な方は、排気ダクトなしのタイプを選ぶとよいでしょう。
またポータブルエアコンを稼動させるには電源が必須です。ポータブル電源を用意したり、電源付きの施設で車中泊をしたりする必要があります。
さらに、ポータブルエアコンだけで完璧に暑さ対策ができるわけではない点にも注意が必要です。冷房能力が低いポータブルエアコンでは涼しくなるまでに時間がかかるほか、使用環境によっては車内の温度が下がりにくい場合があります。
夏の車中泊におすすめのポータブルエアコン5選! 選び方のポイントも解説

ポータブルエアコンの種類は幅広いので、愛車や車中泊スタイルに合うものを選ぼう(画像提供:コイズミダイレクト)
ポータブルエアコンを選ぶ際には、以下の4つのポイントが大切です。
- 冷房能力
- 消費電力
- サイズや重量
- 運転音
ポータブルエアコンの冷房能力は「kW(キロワット)」という単位で表され、数値が高いほど冷房能力も高くなります。家庭用のエアコンでは6畳用で2.2kWが目安とされており、ポータブルエアコンでは高いもので1.5〜1.7kWです。
消費電力は「W(ワット)」という単位で表されます。ポータブルエアコンの消費電力と、使用する電源の出力や容量を見比べて「起動できるか」「何時間連続で使用できるか」を確認しましょう。
またサイズや重量も大切なポイントです。ポータブルエアコンのサイズはさまざまで、重さは1kg台のものから10kgを超えるものまであります。
特に軽自動車のようにコンパクトなクルマだと、ポータブルエアコンを設置すると窮屈に感じてしまうことや、大きなポータブルエアコンだと設置が難しいことも。さらに、重たいと持ち運びが大変なので「愛車に合うサイズか」「持ち運びやすいか」をしっかりチェックしてください。
そして、見落としがちなのがポータブルエアコンの運転音についてです。
車内が涼しくなっても、運転音がうるさいとリラックスできません。夜間に使用する場合は「音が気になってぐっすり眠れず、寝不足のまま朝を迎えた」なんてこともあるので、運転音にも注目しましょう。
上記のポイントを踏まえた上で、ここからは筆者が選んだ車中泊におすすめのポータブルエアコンを紹介します。
▼紹介しているポータブルエアコンの一覧▼

※メーカーによっては冷房能力を「W」と表記している場合も(1,000W=1kW)。本記事では消費電力との混同を避けるため、冷房能力は「kW」に統一しています。
EcoFlow「WAVE2」

冷房能力が1.5kWとダントツの「WAVE2」(画像提供:EcoFlow Technology Japan株式会社)
「WAVE2」は、ポータブル電源やソーラーパネルを開発・販売しているEcoFlowのポータブルエアコンです。
1.5kWと圧倒的な冷房能力が特徴で、10㎥以下の空間であれば約5分で温度を10℃下げられます。
専用のバッテリーパックやポータブル電源など、周辺機器も充実。おやすみモードの運転音が44dBと静かなのも魅力です。
「WAVE2」は暖房機能も備えたポータブルエアコンです。重たく、サイズが大きいという弱点はありつつ、機能や周辺機器の充実度がピカイチ。
夏だけでなく、冬の車中泊でも使いたい方に最適な1台と言えるでしょう。
EcoFlow「WAVE2」 基本スペック
- 価格:本体のみ/143,000円、専用バッテリーパックセット/245,300円
- 冷房能力:1.5kW
- 給電方式:AC電源・DC電源(専用バッテリー)
- シガーソケット・ソーラーパネル
※シガーソケット・ソーラーパネルの場合は送風のみ使用可 - 消費電力:定格/550W(AC)・495W(DC)、最大/700W(いずれも冷房使用時)
- サイズ:幅29.7×奥行51.8×高さ33.6 cm
- 重量:14.5kg(本体のみ)
- 運転音:44~56dB
- 持ち運びやすさ:△ 重たい、サイズが大きい
- 排気ダクトの有無:有(排気ダクトなしでも使用可能)
コイズミダイレクト「トランスクール E3」

本体重量1.9kgと持ち運びやすい「トランスクール E3」(画像提供:コイズミダイレクト)
オートキャンプ・アウトドアギアの専門店であるコイズミダイレクトから発売されている「トランスクール E3」は、コンパクトで軽量なポータブルクーラーです。
水を入れて冷風を作り出す設計になっており、消費電力が少ないのが特徴。付属の5L外部タンクを使えば、連続で10時間運転できます。
送風口は本体正面だけでなく側面にもついているため、広い範囲にミストの涼しい風を送れますよ。
ポータブルエアコンは軽くても5kg前後のものが多いなかで「トランスクールE3」は本体重量が約1.9kgと超軽量!
取っ手も付いており、持ち運びやすさを重視したい方に最適なポータブルクーラーです。
コイズミダイレクト「トランスクール E3」 基本スペック
- 価格:44,000円(税込)
- 冷房能力:未公表
- 給電方式:シガーソケット
- 消費電力:8W~21W
- サイズ:幅24.0×奥行24.0×高さ22.6cm(本体高さ20.3cm+キャリーハンドル高さ2.3cm)
- 重量:1.9kg(本体のみ)
- 運転音:未公表
- 持ち運びやすさ:◎ 軽量かつ取っ手付きで持ち運びやすい
- 排気ダクトの有無:無
コイズミダイレクト「ラ・クール」

室外機付きの本格的なポータブルクーラー「ラ・クール」(画像提供:コイズミダイレクト)
「ラ・クール」は、先述の「トランスクール E3」と同じコイズミダイレクトから販売されているポータブルクーラーで、室内機と室外機が分かれている点が特徴です。
エアコン稼動中はコンプレッサーが熱を持つため、コンプレッサー一体型のポータブルエアコンだと、コンプレッサー自体の熱の影響を受けてしまいます。しかし「ラ・クール」はコンプレッサーが室外機に付いているため、効率的に車内を冷却できます。
室内機と室外機を結ぶホースは硬質ウレタン製で、スライドドアやバックドアに挟んで使えるのも魅力です。
室外機設置の手間があったり、室内機・室外機の2つを持ち運ぶ必要があったりと、今回紹介するポータブルエアコンのなかでは導入のハードルが高めな印象。
ただ、より本格的な機能を求めている方にはぜひおすすめしたい商品です。
コイズミダイレクト「ラ・クール」 基本スペック
- 価格:133,650円(税込)
- 冷房能力:約0.645W
- 給電方式:AC電源
- 消費電力:最大900W
- サイズ:室内機/幅40.0×奥行18.5×高さ39.0cm、室外機/幅43.0×奥行18.5×高さ39.0cm、ウレタン製接続ホース/幅5.0奥行1.0×長さ200cm
- 重量:室内機/重量6kg、室外機/重量12.8kg
- 運転音:58~64dB
- 持ち運びやすさ:△ 重たい、本体・室外機の2つを持ち運ぶ必要あり
- 排気ダクトの有無:無(室内機と室外機をつなぐ接続ホースは有)
siroca(シロカ)「除湿機能付きポータブルクーラー」

シンプルで自宅でも使いやすいデザインの「除湿機能付きポータブルクーラー」(画像提供:シロカ株式会社)
「除湿機能付きポータブルクーラー」は、おしゃれで機能的な小型家電を展開しているsiroca(シロカ)から販売されているポータブルクーラーです。
冷風モードのほか、除湿モード・送風モードも搭載しており、梅雨の湿気対策や冬の結露対策にも活躍してくれます。
OFFタイマーは2・4・6時間の3段階に設定できるため「ちょっと湿気を軽減させたいときは2時間タイマーで」「夜寝るときは6時間タイマーで」といったように、シーンに合わせた使い方ができるでしょう。
重量は6.5kgありますが、取っ手付きで持ち運びやすいのもうれしいポイントです。
シンプルなのに、どこかあたたかみを感じるデザインが魅力。さまざまな場所になじむので、自宅と兼用で使いたい方に最適なポータブルクーラーです。
siroca(シロカ)「除湿機能付きポータブルクーラー」 基本スペック
- 価格:49,800円(税込)
- 冷房能力:0.350kW
- 給電方式:AC電源
- 消費電力:約160W
- サイズ:幅22.0×奥行22.0×高さ41.4cm
- 重量:6.5kg(本体のみ)
- 運転音:54dB
- 持ち運びやすさ:◯ 取っ手付きで持ち運びやすい
- 排気ダクトの有無:有(排気ダクトなしでも使用可能)
Stage21「ポータブルクーラー冷え蔵Ⅱ EX」

リーズナブルな価格が特徴の「ポータブルクーラー冷え蔵Ⅱ EX」(画像提供:株式会社 Stage21)
キャンピングカービルダーのStage21が手がける「ポータブルクーラー冷え蔵Ⅱ EX」は、リーズナブルな価格が魅力。今回紹介するポータブルクーラーのなかではもっとも安価なので「手軽に買えるポータブルクーラーを使ってみたい」という方にピッタリです。
「ポータブルクーラー冷え蔵Ⅱ EX」は、本体内に入れた氷水をラジエーターに吸い上げ、冷気をファンで送り出す仕組みとなっており、消費電力が少ない特徴があります。長時間の使用に向いていて、寝苦しい夜に最適です。
※電源によって稼働時間が異なるほか、クルマの広さ・車内温度・断熱材加工の有無・使用する時間帯・外気温度の高さといった環境条件により冷房能力が変化します。
※保冷剤(氷など)は定期的に交換が必要です。
氷水は保冷剤のほか、コンビニやスーパーで売っているブロックアイスでも作れるので、車中泊でも手軽に使えます。ただし、日中は氷がすぐに溶けてしまうため、日が沈んでからの利用がおすすめです。
Stage21「ポータブルクーラー冷え蔵Ⅱ EX」 基本スペック
- 価格:38,280円(税込)
- 冷房能力:未公表(実験では車内温度32℃が2時間15分後に26.4℃に ※断熱済、軽自動車の場合)
- 給電方式:シガーソケット
- 消費電力:約24W
- サイズ:幅55.0×奥行30.0×高さ31.0cm
- 重量:4.5kg
- 運転音:未公表
- 持ち運びやすさ:〇 サイズは大きいが比較的軽く、持ち運び用のハンドル付き
- 排気ダクトの有無:無