自宅で手洗い「スピード洗車」が楽しい! 手軽に愛車をキレイにするコツを紹介【カーマニア本田浩隆の愛車日常メンテナンス】
愛車の洗車を億劫に感じていないだろうか? “35歳以下のクルマ好き”が参加条件のカーミーティング「YOKOHAMA Car Session」運営メンバーの本田浩隆さんに、かつてレンタカー屋勤務で習得したという「スピード洗車」を教えてもらった。これで洗車が楽しくなる!?
この記事をシェア
自宅で洗車! 必要な道具は?
前回洗車したのはいつ頃でしょうか? もし冬から放ったらかしにしていた場合、融雪剤、花粉、黄砂など、様々な原因でクルマのボディはドロドロに汚れていることでしょう。
洗車をすればクルマはピカピカになり、気持ちがいいものです。しかし、汚れたまま走っているクルマをよく目撃します。ではなぜ洗車をしないのかというと、時間や手間がかかりそうで億劫だからではないでしょうか。
そこで今回は、お出かけ前の30分で簡単にでき、億劫さを解消してくれる「スピード洗車」をご紹介します。
使用する道具は次の通りです。
・ホース
・バケツ
・カーシャンプー
・スポンジ/ミット
・拭き上げ用のクロス
ご自宅で実践しやすいよう、シンプルな内容にしました。
それでは、ドロドロでガサガサになったクルマのボディを、30分で美しく甦らせてみましょう!

今回は「ソフト99」の洗車用品を使用しました。左から、バケツに2プッシュして1Lの水を注ぐだけのポンプ式シャンプー「ALAUNEN アワテクシャンプー」、300×1,000mmサイズの超極細繊維タオル「激吸収 ビッグ&ワイド」、サイコロ状のスポンジを詰め込んだ「ALAUNEN ウォッシュバッグ」です。
10分で水洗い&泡洗浄
まず、ホースでボディ全体に水をかけて、砂埃や花粉などの大まかな汚れを洗い流します。必ず車体の最も高い位置から始めましょう。
晴れた日は水をかけたそばから乾いてしまい、塗装のシミの原因になるので、時間との勝負です!

全体の水洗いはもちろん、最も高い位置からはじめましょう!
次に、バケツに少し水を張ってから、カーシャンプーを適量入れて、ホースの水を勢いよく注いで泡立てます。
泡をたっぷり盛り上がらせるには、「の」の字を書くようにホースを動かすと、きめ細かい泡シャンプーができあがります。
シャンプーの泡立てとボディへの水かけは前後しても構いません。

ALAUNEN アワテクシャンプーを今回初めて使いましたが、計量なしで泡立てできて便利でした。それにシトラス マンゴーの香りで爽やかな気分になりました。

ホースの水圧は少しずつ上げていくと泡が飛び散らず、モコモコと泡立ってくれます。
次に、泡立てたシャンプーをスポンジ/ミットにたっぷり付けて、ボディの上方から洗っていきます。
順番としては、屋根→ウインドウ→ボンネット→ドア→下回りの順に洗車していくと、クルマの下回りの汚れを塗り広げる心配もなく、効率よく作業できます。

ゴシゴシ擦りたくなる気持ちはわかりますが、ボディはキズ付きやすいので、優しく撫でるように洗いましょう。
先ほど紹介した通り、晴れた日はすぐにボディが乾きますので、泡での洗浄はパネル毎に施工することをお勧めします。
表面が乾かぬよう、ボディには適宜水をかけながら、スポンジ/ミットには十分な泡を含ませ、1パネル洗い終わる毎にバケツで濯ぎます。ボディは擦らず表面を撫でるように、スポンジ/ミットを泡の上で滑らせるように洗っていくとキレイに仕上がります。
筆者の場合、ここまでで大体10分くらいの作業時間でした。

ALAUNEN ウォッシュバッグは、中にキューブ状のスポンジがたくさん詰まっているので、シャンプー液と泡を大量に含ませることができます。泡立ちも優秀で、洗車作業が捗りますね。
ボディを満遍なく洗い終えたら、シャンプーを流します。
ドアやパネルの隙間は特に泡が残りやすいので、表面だけでなく隙間にもホースで水をかけましょう。
普段は洗車機だし、隙間なんて洗ったことないというクルマだと、驚くほど汚れが出てきます(笑)

シャンプー後のすすぎも、最初と同様に高い位置から順番に行います。
大きめのクロスは拭き上げでこう使う!
ボディの泡を洗い流したら、ガラスやルーフ、ボンネットなどの広い面から順にクロスで拭き上げていきます。
今回は、長さが1,000mmの大判マイクロファイバークロスで拭き上げました。大きなクロスだと、ボディの上に広げて一気にテーブルクロス引きのように動かすだけで水滴が拭き取れるので、私はいつも大きなサイズを使っています。小さなクロスで拭いては絞るを繰り返すよりも、手早く楽に作業できますよ。

大きなクロスはせっかくなので、しっかりと広げて使いましょう。高い吸水力を持つクロスなら、拭き上げ時間を大幅に短縮してくれます。
ボディを拭き上げたら、ドアやテールゲートを開き、隙間に残った水分や汚れを拭き取ります。こうすることで、走行中の風で隙間から水が流れてしまい、せっかく洗ったボディに水跡がついてしまうことを防止できます。
洗車開始から拭き上げまで大体20分、片付けまで含めて30分以内に洗車が完了しました!
タイヤ&ホイール洗いは“そこそこ”で……
ボディの洗車を終えてから時間に余裕があれば、車体の隙間やホイールなど、細かいところの仕上げも行うと良いでしょう。
ホイールやタイヤを洗う場合は、クリーナーを吹きかけてから1〜2分置いた後にブラシで擦って水で流すだけです。ただし、スポークの多いホイールやメッシュタイプのホイールを完璧に仕上げようとすると、4本洗い終えるのに半日かかってしまうこともあります(笑)。
洗車を億劫に感じる方は、ほど良いキレイさを目指しましょう。
ちなみに、ボディ洗浄用のスポンジ/ミットをタイヤやホイールに使用するのはNGです。タイヤやホイールには砂や小石などが付着しています。それがスポンジに付くと、次にボディを洗うときに、ボディ表面を傷つけてしまう可能性があるからです。

ホイールにクリーナーを吹きかけて、ブラシで擦ります。

左から、洗浄前のリアホイールと、洗浄後のフロントホイールです。色味からまったく別物のようです。
日頃からこまめに洗車していれば、連休前によく見るような、ガソリンスタンドのドライブスルー洗車機の列に並ばずに済み、ご自宅で水をかけて軽く洗うだけでクルマをキレイに保つことができます。
過去に紹介した室内清掃と合わせて、ぜひスピード洗車にトライしてみてください。

30分で作業が終わるスピード洗車の技術を習得すれば、洗車が億劫ではなくなりますね!