はじめよう、クルマのある暮らし。

Traffic

最終更新日:2025.05.21 公開日:2025.05.21

東関東道 鉾田IC~潮来ICがいよいよ開通か! 一部区間を2026年半ばに先行開通へ【道路のニュース】

東関東道 佐原PA付近から北側を望む。 (c)jedi-master – stock.adobe.com

千葉と茨城をつなぐ大動脈、東関東自動車道(東関東道)の未開通区間である潮来IC~鉾田IC(約30.9km)の開通に注目が集まっています。成田国際空港、茨城空港といった交通拠点へのアクセス性向上が見込まれる同区間は、どれほどの進捗で、いったいいつ開通するのでしょうか?

東関東道 佐原PA付近から北側を望む。 (c)jedi-master – stock.adobe.com

文=大門道子

資料=国土交通省、NEXCO東日本

この記事をシェア

東関東道「最後の未開通区間」潮来IC~鉾田ICとは

東関東道水戸線(潮来~鉾田)の開通の見通し。

東関東道水戸線(潮来~鉾田)の開通の見通し。

東関東自動車道水戸線は、常磐自動車道 三郷JCT(埼玉県)を起点に、北関東自動車道 茨城町JCT(茨城県)までを結ぶ延長約143kmの高速道路です。このうち、潮来IC~鉾田ICの約30.9kmが未開通区間となっており、この整備が完了すれば全線が開通することになります。

開通後は、鹿島港や成田国際空港、茨城空港といった交通拠点へのアクセスが向上すると見込まれており、地域の物流や観光、災害時の代替路線としての役割も期待されています。

例えば、JA茨城旭村から成田空港への所要時間は、現在の約78分から開通後は約62分へと、約16分短縮される見込みです。

【所要時間短縮事例】
JA茨城旭村 → 成田国際空港
開通前:約78分
開通後:約62分(約16分短縮)

開通時期はいつ? 用地取得は97%完了

東関東道 鉾田IC~北浦ICの区間は2026年半ばに先行開通される予定。

東関東道 鉾田IC~北浦ICの区間は2026年半ばに先行開通される予定。

国土交通省やNEXCO東日本によると、東関東道 潮来IC~鉾田ICは2026年度中の全線開通が見込まれています。そして、このうち鉾田IC~北浦IC(仮称)の約7.9kmは、2026年半ばの先行開通を目指して整備が進められています。

この区間の工事は、盛土を主体とする平地での施工が中心です。跨道橋や橋梁の工事も進められており、全体としては順調に整備が進んでいます。

一方、2024年3月末現在で97%の用地が取得済みですが、一部では地権者による明け渡しが完了しておらず、支障物件の収去が課題となっています。国土交通省によると、2024年末時点で支障物件92カ所のうち68カ所の収去が完了し、残る24カ所の対応が進められています。

東関東道水戸線(潮来~鉾田)の工事進捗。

東関東道水戸線(潮来~鉾田)の工事進捗。

行方PA付近は4車線へと変更

行方PA(仮称)・地域振興施設の設置位置。

行方PA(仮称)・地域振興施設の設置位置。

また、麻生IC(仮称)の北側約2.5kmに設置が予定されている行方PA(仮称)付近の約3km区間については、当初計画されていた暫定2車線から、合流部での速度低下や安全性の観点から4車線へと変更されました。この区間では、2025年9月から用地交渉が始まる予定です。

なお、現時点では計画に大きな変更はなく、用地の明け渡しが順調に進めば、2026年度中の全線開通に向けた工事は着実に進められると見られています。

整備を担当するつくば工事事務所は「2026年度の開通が見込まれているものの、現在の整備進捗に関しては、慎重な観測が続いています。計画通りに進めば、開通予定の時期には間に合う予定です」と話します。

このように東関東自動車道の「最後の未開通区間」である潮来IC~鉾田ICの開通予定は、大きな遅れが生じる可能性は低いと考えられますが、引き続き今後の進捗状況を注視する必要がありそうです。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(6月1日まで)
応募はこちら!(6月1日まで)